こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

 

前回の続き(第22話)

クソ物件の清掃という苦行をへて
家族の絆を深めるサバイバル大家

原状回復リフォームは果たしてうまくいくのか
母も嫁(将来の嫁)も一抹の不安を拭えない

 

しかし
それはクソ物件への先入観改革のきっかけとなった

 

くたびれた鍵でクソ物件のトビラを開くと
そこには見事に再生されたデザイナーズ空間が広がるのだった

サバイバル大家に偉人の言葉がこだまする

 

 

そなたは苦難の過去を誇っていい
苦難を知らぬ者には味わえぬ
快楽を知る資格があるからだ

by ベアトリーチェ

 

 

再生されたニュークソ物件1号を入居募集スタート
管理会社も驚く翌日には奇跡的に入居申込

 

順風満帆を実感しながら赤字状態から
何とか離脱しホッとするサバイバル大家

 

しかし、

それはリフォーム会社の異変が起こるプロローグに過ぎなかった。

 

クソ物件の呪い?異変は突然に…

原状回復リフォームが終わった部屋へ早速の入居申込があったが

 

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「それと…現地でもう一部屋も見てきたんですが、あちらはいつ工事されるんですか?」

 

 

ん?

 

工事は平日どんどん進めているはずだぞ?

 

 

サバイバル大家

「え?先週から平日にどんどん工事は始まっているはずですよ。」

 

 

少し沈黙があった

 

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「…そうですか。養生されている状態で職人さんもいなかったし、資材もなかったので。

 

 

会議を抜けての電話だったのであまり長くは電話できない。ひとまず入居の件についてよろしくお願いします、と電話を切った

うーん、念のためお昼休みに確認してみよう。

 

 

(…会議後の昼休み)

 

 

トゥルルル(携帯)

 

 

サバイバル大家

「あ、もしもし社長!リフォーム終わった部屋見ましたよ。ありがとうございました」

 

 

相変わらず「へへへ」と社長は電話先で小気味よく笑っている

 

 

サバイバル大家

「その際に気になったのが、もう一部屋の工事が進んでないように思えたのですが進捗はどうなってるんでしょうか?」

 

 

…小気味よい笑いが止まる。少し間をおいて社長は話しはじめる

 

 

武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)

「へへ、へへ。ちょっと遅れてましてね…」

 

 

あ、やっぱり工事遅れてるんだ。浦切(不動産サンタメワン管理担当)の報告がなかったらわからなかった…

 

 

サバイバル大家

「遅れるのは仕方ないですが、報告がないと困りますよ…社長。入居募集との兼ね合いもあるんですから。何が原因なんですか?」

 

 

…小気味よい笑いが完全に止まった。また間をおいて社長が話しはじめる

 

 

武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)

「へへ。実は現場監督が急に辞めてしまいましてね…私と一緒にご挨拶した彼です」

 

 

…え?

 

 

現場監督が急に辞めた?

 

 

この会社

 

 

大丈夫なのか

 

 

武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)

「へへ。後任は別の者になります。遅れて申し訳ありませんが来週には工事再開しますので、よろしくお願いします」

 

 

何かモヤモヤとした不安感が拭えなかった。

クソ物件・ライジング!!

まあ、一つの部屋は綺麗にしてくれたんだ大丈夫だろう。
社員が退職することなんてどの会社でもよくあることだろうし。

そう思い込もうとしていた

 

 

(…約10日後)

 

 

来週には1部屋は入居者が入る。原状回復リフォーム中の部屋も工事は概ね終わっただろう。

 

 

サバイバル大家

「あ、はじめまして!現場監督さんですか。リフォームの進捗いかがでしょうか」

 

 

…少し反応が薄い。なんだろう

 

 

佐帆留(零細 武木洋ハウジング現場監督)

「あ、はじめまして。ええ、概ね終わったと聞いています」

 

 

 

聞いています?

 

 

なんか他人事みたい

 

 

サバイバル大家

「そうですか、あと4日でリフォーム完了した部屋に入居者が入る予定なんです。その頃には工事終わりますかね?」

 

 

また、少し反応が薄い。

 

 

佐帆留(零細 武木洋ハウジング現場監督)

「ええ、多分終わってるんじゃないでしょうか」

 

 

なにか他人事のような発言が気にかかりながら、電話を切った。何かが引っかかる。

 

 

(…3日後の金曜仕事終わり)

 

 

やはり佐帆留に何かが気にかかっていた。
現場監督なのに、まるで何も把握してないような感じだ。

サバイバル大家は定時が過ぎるや否や、クソ物件に向かった。
2日間ずっと雨が降っていて、正直ハナ金にクソ物件になんか行きたくない。

くたびれた鍵をキーボックスから取り出し
原状回復リフォーム中の部屋に入室した。

 

 

ガチャ!

 

 

 

 

おお!?

 

綺麗に仕上がってるじゃん!!

 

なーんだ。

 

 

サバイバル大家

「心配し過ぎか…」

 

 

キッチンも新しいものがついている

 

 

 

うん、やはり新品はいいね。

 

 

 

 

ん、んん?

 

 

あれ?

 

 

サバイバル大家

「なんで、ガス管がむき出しで別のところから出てるんだ?」

 

佐帆留に電話をするが繋がらない。

何か、嫌な予感がする

あとで確認をしなければ

 

それ以外は綺麗になっているようだ。

 

 

サバイバル大家

「そういえば、明日は別部屋の入居日だったな」

 

 

念のため、と思い原状回復リフォームが完了した部屋も確認しよう。

くたびれた鍵で明日から貸し出す部屋に入室した。

 

 

ガチャ!

 

 

 

 

その1LDKの部屋には

絶望的な光景

が広がっていた。

 

 

・リビングの窓は全開
→連日の雨

 

・窓付近はもちろん床も水浸し
→付近になぜかタバコの吸殻が入った缶コーヒー

 

・天井から壁まで水浸し
→結露

 

 

 

 

明日からこの部屋、貸すのに

 

どうすんのぉぉぉぉぉ!?

 

 

即入居申込が入った奇跡の部屋も
…今や絶望のサーカス

 

しかし、この時は呆れるほどの手抜き工事があるなんて思いもしなかった。

 

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