こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

 

前回の続き(第25話)

不手際のオンパレードでも言い訳を怠らない現場監督
依頼工事の履行まで支払いしないことを決めるサバイバル大家

 

かたやクソ売主への原状回復費用の請求も開始する
整った状況から仮差押を提案する弁護士
今後の戦いに向け着々と準備を進める

 

しかし
それは債権者の立場に過ぎないのであった。

 

翌日、武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)から着信
現場監督が都合が悪いことを全て責任転嫁したことを知ったとき

サバイバル大家に偉人の言葉がこだまする

 

 

一般に、言い訳のうまいやつは、
それ以外は何をやってもだめだ

by ベンジャミン・フランクリン

 

 

現場監督は失敗の理由をサバイバル大家に押しつけ
武木洋に危険な誤解を生じさせる
債権者と債務者の立場を同時に味わうサバイバル大家

しかし、

それは債権回収の困難を知るプロローグに過ぎなかった。

 

スパイ・大家 〜クソ売主の陰謀を阻止せよ〜

武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)

「現場監督の言うとおりだ。あなた、要は値下げしたいだけなんですね。あなたが言うことが本当かどうかもわからない」

 

 

なんだか…
とてつもない誤解が生じている

 

 

武木洋(零細 武木洋ハウジング社長)

「こちらは工事完了として残金を請求させて貰います。これ以上は値下げしませんからね!」

 

 

一方的に話し尽くすと、一方的に電話を切られた。

 

 

サバイバル大家

「すごい誤解だけど…工事がキチンと終わってないのは事実だから仕方ない。残りの修正工事は急ぎ代案を探すとして…社長とは根気よく話をしていくしかないな。」

 

 

誤解とはわかっていても

人からの嫌われるのは傷つく

でも仕方ないんだ。事業なんだから言わないといけないことは言わないと…そう言い聞かせた

 

 

(…翌週)

 

 

クソ売主への債権回収打ち合わせのため、仕事のあと弁護士のもとに向かった

 

 

サバイバル大家

「これが資料です。いちおう、まとめてみました」

 

綺麗にファイリングした資料を手渡す

 

・時系列で起こったこと一覧
・第3者からの証言(メール文面コピーなど)
・原状回復工事の見積書
・クソ売主との売買契約関連書類
・クソ売主との賃貸借契約関連書類(退去通知書も)

 

しばらく15分ほど文書を確認しながら質問に答えていく

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「わかりました。仮差押の申請はこれでも出せるとは思いますが、いくつか不明点があるのでそれを確認してからでもいいかもしれません。申請を受理される確率を少しでも上げたほうが良いと思うので」

 

 

弁護士が言うには不明点というより

 

・勤務先に本当に勤務しているのか?
・転居先に本当に転居しているのか?

 

以上の真偽を確認した方が良いとのこと

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「勤務先は給与債権を押さえる場合には必要です。転居先も内容証明郵便などを出す必要もあります。」

 

 

何より…と加えるように言った

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「こういった調査で、有利になる情報などが出ることは多いです」

 

 

そうか、少しでも可能性をあげるなら
やれることは全てやろう。

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「本格的な調査は興信所に依頼しても良いですが高額です。口座は売買契約時の情報がとりあえずはありますから、先の情報を確認したら仮差押の申請をしてみましょう。」

 

 

話が具体的になっていく、腹が据わっていくのを感じた

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「委任契約書を渡すので内容を確認して署名捺印のうえ返送してください。着手費用は分割で構いません」

 

 

よし、さっそく行動開始だ!

 

 

(…翌日の昼休み)

 

 

静かなロビーでクソ売主の勤務先に電話をする

 

 

…プルプル(携帯電話)

 

 

受付嬢(中小教育会社アホールディングス受付)

「はい、こちら〇〇です。」

 

 

心臓がドキドキする。探偵になった気分だ。

 

 

サバイバル大家

「お世話になっております。わたくし、ハイバラと申します。実はクソ売主様のお名前が入った落し物を拾得しまして。お困りかと思いお電話した次第です。ご在社でしょうか?」

 

 

事務的な反応から、少し警戒感が取れたような口調になった

 

 

受付嬢(中小教育会社アホールディングス受付)

「ああ、そうでしたか!ご丁寧にありがとうございます」

 

 

 

 

はい。ご丁寧に

 

 

債権回収のため

 

 

勤務先の調査中です

 

 

受付嬢(中小教育会社アホールディングス受付)

「クソ売主は現在、会議中で席を外しておりまして。折り返しさせますので、お電話番号を頂戴しても宜しいでしょうか」

 

 

おお!!勤務先にはちゃんといるようだ。携帯電話の末尾4桁の番号をデタラメにした番号を伝え、電話を切った。

 

残るは転居先住所の確認だ。

 

探偵はクソ物件にいる 〜転居先廃墟〜

その日の退社後、時間は19時過ぎだった。

 

 

サバイバル大家

「今からクソ売主の転居先に行ってみるか、30〜40分ほどで行けそうだし。」

 

 

電車を乗り継いで、さっそく転居先住所に向かう。
こういうのは早い方が何となく良い気がする

 

 

サバイバル大家

「住所的にはここで間違いなさそうだな…」

 

 

それは…

圧倒的な廃墟だった

※イメージ(こんくらいの廃墟)

狭小の1階面積でも10坪もない。

窓ガラスは割れている

 

 

サバイバル大家

「こんなところ…人が住んでるはずないよな」

 

 

建物周囲をまわったり、中を覗き込んだりした。

どうみても人が出入りした様子さえない。

 

 

サバイバル大家

「とりあえず、転居先は嘘だったみたい…管理会社に明日確認してみよう」

 

 

債権回収の人達って、こういう地味なことを繰り返したりしてるんだな。
と思いつつ帰路についた

 

 

(…翌日の昼休み)

 

 

プルプル(携帯電話)

 

 

サバイバル大家

「あ、もしもし。浦切さんですか。退去通知書に記載されてた転居先住所どうも違うようなんです。他に確認されてますか?」

 

 

少々困惑した様子で返答する

 

 

浦切(不動産サンタメワン管理担当)

「実はですね。私たちも書類返送があったんですが、全て郵送物が差出人戻りになって困ってます。

 

 

 

 

ア、アイツほんとに

 

 

人間としてカスだな

 

 

なんか夜逃げみたいな割には中途半端。

弁護士が言っていたのはこのことか…確かに調査中に有利な情報は出てくる

 

 

サバイバル大家

「そうですか!その差出人戻りの郵送物の写真と、連絡がつかない経緯をお手数ですがメールで送ってもらえますか?」

 

 

快く承諾してもらえた。
次は弁護士に情報を報告してみよう
さっそく弁護士に電話をして見解を確認した

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「なるほど、それは良い情報かもしれませんね。まあ、実は転居先住所は住民票住所が変わっていれば調べることはできたんですけどw」

 

 

えー、そうだったの〜?じゃあ、自分がやったことは無駄だったのか。

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「ただ、今回の調査目的である不誠実さの確認と、仮差押の緊急性につながる情報確認でしたから上出来ですよ。転居先を確認したところ虚偽であり、第三者(管理会社)から見ても信頼のおけない人物であり、かつ連絡がつかなくなる緊急の可能性が高い、ということが伝わりますから。」

 

 

そっか!じゃあ、自分がやったことは無駄じゃなかった

 

 

伊木(丸の内硬派弁護士)

「サバイバル大家さん、色々ありがとうございます。これで仮差押に必要な申請書類などを準備してみましょう。今が11月末ですから、うまく行けば年内に裁判所の保全決定が出ると思います。」

 

 

年内に仮差押ができれば、素晴らしい年末年始になりそうだなぁ
…そんな債権回収のハッピーエンディングを妄想したのも束の間

 

この時はクリスマスイブに衝撃のプレゼントが届くなんて考えもしなかった。

 

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