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地主さんっていいな

 子供のころ住んでいた地域には地主さんがいました。

 その付近の民家の名字は多くの家が同じ名字であり、その中でも、とてつもなく大きな家に住んでいた友人がいました。

 彼も普通の小学生で、われわれ一般の小学生と一緒に泥んこになって遊んだことを今でも記憶しています。

 彼の親戚には市会議員や県会議員がおり、選挙のたびに、友人の名字が書かれた選挙ポスターを見ては、選挙のことを良く分からない子供時代の私たちは、その友人を茶化していたことを覚えています。

 現在は、自分自身が引っ越してしまったために、この友人がどのように暮らしているかはわかりませんが、もしこれらの土地を引き継いでいたとしたら、かなりの裕福な大家さんになっていることでしょう。

 われわれのようなサラリーマン大家から始まった不動産投資家から見れば、このような昔からの地主の人はうらやましいですね。特に、神奈川県や埼玉、千葉あたりの中心地や住宅街の地主さんは、土地価格が入手時に比べて高騰しています。賃貸経営を始めるにあたって土地を買う必要もありません。アパートやマンションを建てる土地もたくさん持っています。

 賃貸住宅や駐車場、テナントビルをたくさん保有しキャッシュフローも潤沢であろうと考えます。土地を含めたローンを抱えることもなく、キャッシュフローの不安も少ないことでしょう。

地主も初代がいたはず。どんな苦労をしたのだろうか?

 先日、投資家仲間との会合があり、このような話題が上がった際に、あらためて「もともとの地主さんは、うらやましいね」と思いましたが、ふと、地主さんの一族にも地主になった始まりがあったはずです。その始まりの人はどんな苦労をしたのだろうか?と考えてみました。

 もしかしたら、大昔に未開の土地を探し、クワを抱えて開拓したのかもしれませんし、戦国武将として戦って土地を得たのかもしれません。

 または、明治や大正時代や昭和の初めに高金利のローンを抱えて、投資したのかもしれませんね。

 いずれにしても、現代人の想像を絶する苦労をしてきたような気がします。人生を賭けた活動をしても必ずしも自分の代で裕福になったとは限りません。初代は苦労だけして、その結果、数代後の子孫が裕福になっているのかもしれません。 

自分が初代だと思えば

 ひるがえって、自分たちの事を考えると、これらの初代の地主さんに比べれば、ある程度の将来予測もできるうえに金利も安く、クワを抱えて開拓する必要も、戦国時代のような戦争をする必要もありません。実に、楽に投資ができているような気がします。

 今の不動産投資家も苦労はしています。空室が出ると不安になり、故障や修繕にも気を回さなければなりません。30年ローンを抱え長期間苦労しなければなりません。

 しかしながら、キャッシュフローがプラスでさえあれば、「自分が将来の地主の初代だと考えてみれば、この程度の苦労は昔の初代の地主に比べて大した問題ではない」と考えられるようになりました。

 最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

根本 伸之