先週、今週と不動産会社の決算が出てきました。

 

投資用不動産の価格が下落しているのは数ヶ月前から始まったことですが、今回の決算では、居住用不動産を販売している会社において、在庫が積み上がっていることが特徴的でした。

 

住宅ローンは、不動産投資ローンとは全く違った審査が行われ、その条件も全くと言って良いほど異なります。

 

そして、住宅ローンの審査基準は、今年に入っても大きく変わっていません。

 

しかし、実際には不動産会社は在庫が積み上がっています。

 

この事実から導き出される結論として考えられることは「実需の方が買い控えて始めている」ということでしょう。

 

仕入れ転売をする不動産会社は、融資の期間が短いことが一般的です。自ら住むために買うのではなく、仕入れてバリューアップをして再販売することが目的ですので、その目的に照らし合わせれば、長期で融資を組む必要が無いからです。

 

そう考えると、在庫が積み上がった不動産業者は、銀行への返済もどんどん迫ってくるということを意味します。

 

結果、手元に現金を残すために、値段を下げてでも売却する、という流れになっていくのです。

 

不動産の価格が下がり始めると、不動産を購入しようとする人は「もっと下がるのではないか?」と考え始めるのが一般的です。

また、在庫が十分にあり、ネットを見てもいつでも買えるということが分かっている状況では、今すぐに購入しようというインセンティブは生まれにくいでしょう。

 

結果として、不動産業者が抱える不動産はずっと売れず、値段がどんどん下がっていく、ということが起こり得るのです。

 

一度値段がさがり始めると、どこまでも下がり続けてしまうのが不動産です。

一度上がり始めると、ずるずると上がり続けるのと同じといえるかもしれません。

 

この数ヶ月から一年ぐらいの間にマーケットが回復する可能性は低いでしょう。

そういった意味では、今が実需向けとして不動産を売却する最後のチャンスと言えるかもしれません。