こんばんは、サバイバル大家です。
いつもコラムを読んで頂き、ありがとうございます。

前回の続き(第36話)

Hi●●syさんの満室保証オファーが成立。
賃貸経営における良い入居者への深い感謝を実感し、
黒魔術女性入居者に退去いただくことを決意するサバイバル大家

 

しかし

それは退去戦略を本格的に策定するための序章に過ぎなかった

 

 

クソ売主という強敵との数々の修羅場を経て学んだ
根拠のない性善説は命取りという事実
甘い考えを切り捨て、トラブルを前提とした期待値で覚悟を決めたとき
サバイバル大家に偉人の言葉がこだまする

 

 

最善を望み、
最悪に備えよ

by イギリスのことわざ

 

 

きちんとした報告により入居者Hi●●syとの信頼関係を強固にしながらも
入居戦線の最新情報を聞き出し入居者と共同戦線を展開
スパイゲームさながらの敵陣潜入を実現させたとき
黒魔術女性入居者からの着信を確認するサバイバル大家

 

しかし、

それは大家として時に必要な●●になるためのプロローグに過ぎなかった。

 

 

大切にしたい入居者がわかった。正しくいうと、大切にしたくない入居者がわかった。

緊張感をほぐすように
一定のペースで柔らかに話をする

 

 

サバイバル大家

「はい、黒魔術女性入居者にスムーズに退去頂くことが…私にとってもHi●●syさんにとっても重要です。

そのため、退去日までの間だけで構いませんので、黒魔術女性入居者の退去状況をお手間でない範囲で確認させて頂きたいのです。

私が直接確認すると色々と女性で感情的なものもありますので…お手数をおかけしますが」

 

 

期間満了通知書を受け取った黒魔術女性入居者は、きっと感情的に不安定になるに違いない。

ゴネて居座ろうとするかもしれないし、さらにHi●●syさんにストレスがかかるかもしれない。

 

 

Hi●●syさん

「そ、そんなことであれば!も、もちろん!」

 

 

頻繁にHi●●syさんとコミュニケーションできれば両方の状況を的確に把握できるはずだ。

 

 

サバイバル大家

「ありがとうございます。では、黒魔術女性の退去日まで2〜3日に1回ご連絡させて頂きますね。何かあれば、遠慮せず直接お電話でご報告頂けると幸いです。」

 

 

よし、これで入居者との共同戦線を展開する準備はできた。

 

 

(…翌日の夜)

 

 

ブーッ!ブーッ!(携帯)

 

 

黒魔術女性入居者の着信が攻殻機動隊2ndを見ている横で鳴り響く
…遂に戦いの火蓋は切って落とされようとしていた

 

 

サバイバル大家

「はい、もしもし」

 

 

堂々と大家の威厳を持って電話に出る
電話先で一瞬、言葉に詰まる雰囲気を感じる

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

「あ、サバイバル大家さん。なんか郵便が届いたんですけど、、、これってどういうことですか?」

 

 

ふむ…期間満了通知書(配達記録付書留)のことだな

 

 

サバイバル大家

「はい、期間満了通知書のことですか?」

 

一瞬たじろいだ様子を見せながら、
ヒステリックにならず電話口で返答が続く

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

「そ、そうです。なぜ、こんな風になっちゃうんですか」

 

 

それはですね

 

隣人の許可もなく勝手に

 

部屋へ入ろうとするからですよ

 

頭が冷えて、情を切り離して喋る。
冷酷になった自分を感じた。

 

サバイバル大家

「大家として良い入居者の方に住んでもらいたい、という考えからの総合的判断です」

 

 

早速、勝手な思い込みが暴走する

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

は、はあ!?ちゃんと定期的にやりとりしてたじゃないですかっ!」

 

 

…いえ

 

定期的に付き合う側の気持ちもわかってね。

 

私は無料カウンセラーではないし

 

クソ迷惑です。

 

 

毅然とした態度で立ち向かう。
ゴネる人には妥協してはいけない。

 

 

サバイバル大家

「ご納得されないとしても決定なので覆すことはありません。大変申し訳ありませんが、通知の内容が全てです。」

 

 

冷静に落ち着いた口調で、
威厳を持って説明をする。

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

「わ、私はどうしたらいいんですか!!」

 

 

ヒステリーが泣きながら爆発した。

やりとりしていて大分は理解できたが、メンヘラ系の方は…いつも都合が悪くなると突然大声を出したり、弱々しく泣いたりする。それが同情を誘うものだとわかっているものだからなのだろうか…

 

イカンイカン、平常心、、、平常心。

 

 

サバイバル大家

「大変申し訳ありません。Ma●●さんにもご都合は色々あるかとは思います。

しかし、

●月●日を持って契約を終了し、

再契約は行いません。

翌日には鍵を交換します、当日までに荷物を全て運び出してください。もし私物がある場合は、契約書通り着払いにて緊急連絡先に発送させて頂きます。なお、その場合は片付け&発送手配手数料ととして契約書の通り保証料は返金できません」

 

 

あくまで声を荒げず平常心を持って
諭すようにゆっくり淡々と話を続ける。

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

「……」

 

 

妥協する余地がないことを察したのか、
突如として大人しくなった。

 

 

サバイバル大家

「期日を超えて、不法に滞在されていた場合は即時、法的手続きを取らせて頂きます。場合によって職場や緊急連絡先にご連絡する場合もありますのでご了承ください。以上が私からの説明となりますが、よろしいですか?」

 

 

事あるごとにゴネては泣いていた女性は消えた。

 

 

Ma●●(いい匂いの黒魔術女性入居者)

「……はい」

 

 

毅然とした一貫性のある対応で
黒魔術女性入居者も観念したようだ。

 

 

(…契約終了日の前日)

 

 

ブーッ!ブーッ!(携帯)

 

 

Hi●●syさん

「あ、あ!!サバイバル大家さん、こ、こんばんは!」

 

 

ドキッ!

 

 

な、なんとHi●●syさん自らの電話だった。
も、もしや何かトラブルでもあったのだろうか。

 

 

サバイバル大家

「あ!Hi●●syさん、どうしました?」

 

 

挙動不審な彼は電話口から
雰囲気を読み取るのが難しい

 

 

Hi●●syさん

「あ、あの。隣の女性入居者なんですが、先ほど丁寧に挨拶をされて荷物をまとめて出ていきました」

 

 

 

 

ま、マジ!?

 

 

丁寧な挨拶?

 

黒魔術女性入居者はついに正気を取り戻したようだ。今までゴネて何かを手に入れて来た人が、毅然とした対応によって自分の思う通りにいかないことを学んだのかな…真実はわからない。

しかし、不器用ながらも、人に迷惑をかけないよう生きていって欲しい…と心の底から思った。

 

 

Hi●●syさん

「へ、部屋は綺麗なようです。か、鍵も渡されたんですが。もう、僕が使ってもいいんでしょうか?」

 

 

実直で本当に丁寧で安心できる入居者だな、と思った。

 

 

サバイバル大家

「ええ、ご報告ありがとうございます。一応明日までが彼女の契約期限なので明後日からは自由に使って大丈夫ですよ。」

 

 

黒魔術女性入居者とのバトルは毅然とした対応により無事に収束した
…年明けからのプチ・シェアハウスの運営開始から数ヶ月。

 

寒い冬はいつの間にか終わり
…クソ売主との裁判バトルが開始する春が来ようとしていた。

 

この時は裁判による●●が想像以上に精神を病むなんて思いもしなかった。