皆さん、おはようございます。

元ビジ大家です。

 

今日は、「賃貸経営を失敗させないために最も大切だと思う能力とその鍛え方」

をテーマに書いてみます。

 

『孫子』が説く将に必要な器量・能力とは?

 

兵法で有名な中国『孫子』で説いていることに「将には・信・仁・勇・厳が

必要」というのがあります。

 

私は、これをリタイア前の前職(東証1部上場企業)の会社経営/リーダー

マネジメントでいつも大切にしてきましたが、本当にそのとおりだと思って

います。

 

『孫子』では、この中でも特に最初の「智」が重要だとしています。

 

ここで言う「智」とはすなわち「先見力」のことです。

 

つまり、先を読む力/見通す力です。

 

言い換えれば「こうしたらこうなる……ああやったらああなるかもしれない…」

推測したり計算したりする力であり、物事の因果関係を計る力も含まれて

います。

 

不動産賃貸経営では、「この地域にはこういうリスクが存在する……この物件を

買ったらこうなる……この物件をこの金額で買えばこうなる……この金額で貸せ

ばこうなる……など、先々を読んでシミュレーションすることが大事です。

 

これが「智」だと思います。

 

もちろん、すべてを読むこと/見通すことなんて無理ですが、

それでもある程度は先読みすることは可能です。

 

この「智=先見力」が不動産賃貸経営でとても大切な能力となると思います。

 

「智」力を鍛えるにはどうすればいいか?

 

では、そうした「智」の力を身につけ、鍛えるにはどうすればいいか?

 

普段からの勉強/学びによって自分の経験を経験値に昇華したり、地道に

他者の経験値を自分の知識として吸収していくしかないと思っています。

 

1.それには、まず「多くの経験を積むこと」が必要で、そこでは数々の失敗も

あると思いますがその失敗からキチンと「学ぶ」ことが重要です。

 

失敗から何も学ばずに先へ進む(のんべんだらりと生きていく)と

何も得るモノがないため、智の力は身に付きません。

 

2.次に、自分一人の経験なんて高が知れていますから、普段から「本を読む」

「セミナーに参加する」など、他者の経験値を知識として吸収する場・機会を

たくさん設けることが大切です。

 

特に「本を読む」ことは、自分の意思で、自分の好きな時間に、好きなだけの

分量を読破することができますから、他人にコントロールされることなく自分の

時間を有意義に使えるのでかなり有効だと思います。

 

ちなみに、私は2019年に入ってから昨日までに不動産関連の書籍を21冊

読みました(正月に古本屋さんで大量に買い込んで毎日読んでいます)。

 

読書によって他者の経験値を借りる/盗む/もらうことを意図して行なっている

わけですが、これらすべての本をさらに「2度読み」している最中です。

 

自分で自分を鍛えて訓練することが一番手っ取り早く智力を高める

上達方法だと思っています。

 

まとめ

 

どんなビジネスであれ、またそれを束ねるトップの立場にある人であれば、

「智・信・仁・勇・厳」の器量・能力は必要だと思いますし、その中でも

特に「智」の力を優先的に身につけたり鍛えたりすることが重要だと

思います。

 

その他にもたとえば決断力・判断力が経営者には必要ですが、それらの能力が

なければそもそも経営者にはなれないので、今回はあえて決断力・判断力以外

の観点でテーマに向き合ってみました。

 

「智」=「先見力」であり、すなわち「先を読む力/見通す力」です。

 

何らかの参考になれば幸いです。

 

 

本日もお読みくださりありがとうございました。