皆様、お元気ですか?
二代目大家かずみです。
私のコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
先日の、私と娘の会話です。
私「ねぇ、と・く・だ・しゅ・う・せ・い って知ってる?」
娘「うん、知っているよ。徳田秋声。
秋の声って書く、明治の作家でしょ?」
私「うん、そう。」
娘「で、それで?」
私「実はねぇ、金沢にママが出資した宿泊施設ができたんだけど、
そこが徳田秋声に関わりがあるの。」
娘「えっ、ママが出資したの??」
私「うん、まぁ、少しだけどね。新聞に載ったんだって、ほら、これ見て!」
私「明治35年築だから、もう115年たっている家で、
徳田秋声とゆかりのある和菓子屋さんが、
廃業するから家を売りにだしたのよ。」
「でも、きれいな町家だし、文化財としても惜しいから、
改築しようと思ったのだけど、普通の銀行は貸してくれないんだって。」
この辺りの話は、2018年10月11日のコラム
趣きある築古物件に貸さない古都の金融機関
で、解説しました。
「だからねぇ、私募債って形にして、知り合いからお金を集めたの。
まぁ、クラウドファンディングみたいな感じ?
でも、クラウドファンディングだと失敗すると、全額没収でしょ?
それじゃ困るから、信頼出来る斡旋会社に仲介を依頼して、
集めたのだけど、まず集める人の人望と信頼がないと成り立たないの。
でもね、無事目標金額以上に集まって、無事民泊が出来て、
予定額以上のお金は、次にまわそうとか考えているみたいなの。」
この辺りの私募債の話は、
2018年12月7日
大家として思い描くのはどんなゴール?
サブタイトルは、
資産は会計資産だけではなく、自分資産や人間関係資産も存在するという話
と、
2018年12月8日
冬休みには親子で村上世彰本を読もう!
に書かせていただきました。
併せて、振り返りも兼ねてお読みいただけるとうれしいです。
私「だからね、なんとなく面白そうだから、ママも一口だけど、
参加させていただいて、出資したの。
コンクリートの近代的なホテルもいいけど、金沢だったら、
町家もいいと思わない?」
娘「うん、そうだねぇ。で、どんなのが出来たの?」
私「こんな感じ」
全景
入り口
室内
中庭
娘「へぇ。きれいだねぇ」
私「でしょ?? で、出資した特典で、安く泊まれるらしいのよ。
だから、ゴールデンウィークに行かない?」
娘「え~~~、そんな先のことわかんない~~~」
という訳で、ゴールデンウィークには行けないかもしれませんが、
町家は無事改装が終わって、美しい民泊に生まれ変わりました。
私、民泊というか、AirBnB って本来は、
お小遣い程度が稼げる、民間の国際交流だと思うので、
業者が主導するタイプの民泊はどうも好きになれません。
ですが、この取り組みは、こういう歴史ある街並みと
地元ゆかりの作家の足跡の維持に協力し、
なおかつ、投資も可能という、一石何鳥にもなる、
素晴らしいアイディアだと思っています。
年間何泊か覚えてないのですが、宿泊の割引の特典以外に、
きちんと利回りが保証された配当もあります。
単なる投資より、とても楽しいです。
大家業も長年続けて、あるレベルになると、
次の事を考える方が増えます。
免許を取得して、不動産業をされる方、
コンサル業務に進まれる方、
投資だけでなく開発に進まれる方・・・
いろいろですが、こうして、
地域の活性や発展に尽力する
のも素晴らしいことだと思います。
そもそも不動産は、その現住所が栄えなければ、
意味のない性格を併せ持ちますから。
将来を見据えたゴールに、
こんな民泊があるのも、楽しいと思います。
今日も、私のコラムをお読みいただき、
ありがとうございました。
プロフィール画像を登録