今回コラムは、ミニ隠居の独りよがりな予想です。

<はじめに>

 ミニ隠居です、私のコラムをお開きいただき、誠にありがとうございます。

 やっと確定申告が終わり、久しぶりにコラムします。今後は毎月1回を努力目標としてコラムしたいと思います。

  今回はとある金融投資セミナーで聴いた情報を基に、コラムします。私たちのような大家にとって(大げさですが)平成の最後を飾るビッグ情報でした。それは、

 昨年は、以前から締まっていた銀行融資がさらに厳しくなりました。このため、不動産はこれから大きく値下がりするのでは?との味方も多く、ミニ隠居も値下がり時代が到来するものと思ってましたし、コラムもしました。しかし、投資セミナーで、予想を変えさせられました。

 早目に負けを認めます。投資物件は、(しばらくは)大きく下がりません。(かなあと、思われです。)

<金融庁の検査・監督基本方針で起こったこと>

 セミナーの話をミニ隠居風にアレンジします。昔話にしてみました。

(ミニ隠居はジジイなんで、話が長くなります。)

<昔話ココから・・・>

 昔々、ある国の大蔵という村にモフという大層強い、金融機関・日銀はもとより内閣や国民より強い怪物がおりました。モフの好物はシャブシャブです。あまりに好きなので、パンツも履き忘れて夢中で食べていました。これをマスコミという人に見られてしまいます。マスコミは潔癖症、大いに怒りました。

 マスコミは、ペンという剣よりも強力な武器でモフを財務省と金融庁(金融監督丁)に真っ二つにしました。喜んだ内閣は、財務省から予算編成剣を取り上げ、金融庁には日銀出身者を大量に送り込み、モフの力を大いに弱めました。

 これでワリを食ったのは金融機関、とりわけ銀行です。金融庁には(現場の金融行政に不慣れな)日銀出身の超絶頭脳の、エリート(検査局監査役人)が生まれました。エリートは、不慣れな銀行監査・監督を徹底するため、金融検査マニュアルを用いた検査・監査を行うことにしました。

 エリートは、村中の銀行の支店に、2~3年毎に出向きます。支店は、酷い場合は100箱超のダンボールに入れた資料を揃えなければなりません。そしてエリートの質問には、支店長と陪席1人のタッタ2人で回答します。ここでは優良債権が不良債権に分類され、不良債権は早急な処理を約束させられます。この金額が大きいと、支店長の将来は・・・もう無い。

 半沢直樹のネチネチした監査の場面を、思い出しますね。(スミマセン見てないけど)

<昔話ココまで・・・> 

 さて、金融検査マニュアルは、バブルによって銀行が隠していた不良債権を炙りだしたら、即時に終了すべきだったかもしれません。エリートは、これをなんと15年以上も続けてしまいました。(過去形です。)

 銀行は検査に耐えられるよう、エビデンス(証拠)を揃えないと融資もできなくなりました。どんなに有望な企業や事業計画に対しても、担保のない貧乏人に融資できません。朝ドラのマンプク・ヌードルなんて実績のない商品の製造ライン、今の時代なら融資できないかもです。

 失われた20年とは・・・前半はバブルの崩壊、後半は金融検査による銀行の萎縮で生じたのかもしれません。

 これが金融庁の検査・監督基本方針の流れだったそうです。(過去形)

なお、ビミョーな昔話にしたのは、ミニ隠居の理解不足による誤認識を誤魔化すためです。

<セミナーを受けてミニ隠居なりに考察しました>

 サラリーマン投資家が物件を買うにも(改竄してでも)マニュアルに沿った証拠(エビデンス)を用意しなければ融資できず、銀行員が見込みありと思う新興企業も応援することができなくなりました。そして(今や悪名高き?)家賃保証が、返済確実性の証拠として、実態を超えて評価されてしまいました。

 金融検査マニュアルによって、がんじがらめに縛られたままの銀行に

「さあ利益を出せ、社会のために融資しろ・・・タンゴを踊れ!」

って言っても無理です。ついに金融庁も認めました。(遅いよ)

<蛇足ですが>

 改竄やっちゃった銀行は、勿論叩かれて当然すが、実はミニ隠居は銀行が個人や物件の金額を誤魔化した事は、大きな問題ではないと思います。(こんなとこが、ミニ隠居がサラリーマンで成功しなかった数多くの理由の1つカモです。)融資を受ける個人の信用調査は(表面上は)厳格に行いますが、取引を仲介したり、建築したり、家賃保証したりする企業の信用を、あまり調査しない事こそが問題だったと思います。

 トヨタみたいな絶対的な会社が、家賃保証を変更条項なしで30年約束したとします。これなら文無しに10億を30年無担保融資しても・・・問題などあろうはずも無し。

<いよいよ「新しい検査・監査の進め方」が始まりました>

 では、金融庁の検査局のリリースをネットで探してみます。「金融検査・監督の考え方と進め方(検査・監督基本方針)案」です。まず従来の検査・監督の副作用から抜粋・・・※

※重要な部分だけ抜粋しますが、ミスリードさせるような意図はありません。

{金融機関}  

・・・証拠を残すことには熱心だが・・・良い商品やサービスを提供することが後回し・・・

・・・十分返済できるのに、検査時に指摘されることを恐れ、担保・保証が無ければ・・・

{当局}  

・・・違反行為を個別に指摘・・・根本原因について分析や議論が不十分・・・

・・・画一的な基準に基づく検査・・・

・・・これから発生しうる課題を見通し、対処することは出来ない・・・

 うーん、驚く程に素直に真摯に反省してますね。ミニ隠居も今の融資姿勢だと

「銀行員は、AIでもITでも代替えできるレベルの仕事じゃん。」

って思ってました。そして(検査・監督記法方針)案は続きます。

・・・「検査マニュアル」は平成30年度終了後(平成31年4月1日以降)を目処に廃止する。

 は、まさにキターですね。そして新しい検査・監督の進め方では、目的を・・

・・・金融機関が真に利用者のためになる良質な商品・サービスの提供を競い合い・・・

とし、検査・監督を

①金融機関が利用者に向き合い、自ずと高い水準を目指して努力を行うよう促す

・・・金融機関の取り組みの開示等の充実を通じて「見える化」・・・

・・・情報提供も含めて対話を行っていく。

 つまり、経営内容さえオープンにし、利用者のニーズに合えば(例えばスルガのスーパープレミアム300、担保価値を3倍にみなす融資のような)思い切った金融商品もOK。担保・預金不足でも返済目処や将来性があればOK。問題があっても、(一方的追求の監査ではなく)、対話で金融機関の言い分も聴くよ、でしょうか?

②将来を常に意識して議論する

・・・金融機関のビジネスモデルの持続可能性を含め、将来を常に意識し・・・

 ミニ隠居も思ってました、なんか変えないと銀行は持続不可能ではと。・・・

③検査・監督の基本的な考え方を整理

・・・金融機関の特性に応じた対応を行っていく・・・

 銀行ごとに柔軟に指導するという事でしょうか?

 令和の時代は、銀行の復活と、日本経済と日本の世界的地位の復権の時代になるかもと、期待してます。

 新卒者の就職先として銀行の人気が減ってるそうですが、これからの行員には働きがいのある世界が開けるかもしれません。

<平成の企業は?>

 日本の企業は、儲けていても内部留保ばっかり貯めて、従業員や社会に還元せず、新規投資もしないと、よくTVで叩かれます。たしかにそんな面もありますが、銀行の貸し渋り、貸し剥がし体制が25年も続いたんです。企業が借金の返済を行うことも当然であり、これも内部留保増加の原因でしょう。

 また企業の金策を、銀行によらない株式転換社債や増資によって行わざる得なくなりました。これも内部留保増加になります。(借金は負債ですが、これらの投資活動は内部留保になりますから。)

 これからは、企業が金を借りて設備投資など行い、儲けて預金・貯金し、その金をまた企業に貸して・・・と正常な経済の循環が戻るかもしれません。唯一の最大の懸念は、日本の生産人口の急激な減少ですが、これからの日本経済は、外国人労働者がキーになりそうです。

 なお、外国人労働者の住まいは、我々、大家が用意しますから心配無用です。

<最後に>

 先を見ないとわかりませんが、これからは銀行がキッチリと利子をとって、古い投資物件などにも融資するようになる(戻る)と予想しています。積極的にリスクと利息を取る銀行が、評価される時代になるかもしれません。

 でも、そうなったら・・・・安い物件が出てこなくなりそうですねえ。