皆様、お元気ですか?

二代目大家かずみです。

私のコラムをお読みいただき、ありがとうございます。

 

去年公開された映画、「ロンドン、人生はじめます」

ってご存じですか?

ユニークな個性派の女優ダイアン・キートンと、

同じく個性派男優ブレンダン・グリーソンの共演による、

ラブ・コメディ。

ブレンダン・グリーソンは、ハリー・ポッターシリーズの

マッドアイ・ムーディ

と言った方が有名かもしれません。

 

この映画は、ロンドン郊外の高級住宅地“ハムステッド”で

実際にあった物語を基に製作され、

物語は、ハムステッドの公園に17年間住むホームレスが、

公園の再開発で追い出されることになったが、

居住権を証明して、4億円の資産家になるというもの。

 

4億円ですよ、4億円!

 

なぜ、こんなことが可能かといえば、

これは、イギリス、オランダなどに存在する

「管理されていない空き家や空き地に勝手に住み着いても違法にならない」

という権利で、スクウォッティングと言われ、

その人々をスコッターと呼びます。

「自分でインフラを賄い、器物破損もせず、

一定期間住み続ければ、保証される権利」なのです。

この権利は、古く、中世から始まり、

戦争で帰還した兵士のために存在したそうです。

 

ラブ・コメディを見に行ったつもりが、帰ってきたら、

検索しまくりという、とんでもない映画でしたが、

とんでもないのは、それだけでなく、

知人が実際にスコッターの被害にあった! こと。

実は、3月の確定申告のためにイギリスから帰国した

友人の友人は、去年の夏に1カ月ほどバカンスに出かけ、

帰ってきたら、家を知らない人に占領されていたそうです。

当然、明け渡しを要求しましたが、

そこは、スコッターの権利が守られているイギリスのため、

裁判所から退去命令が出るまでに

6カ月かかったそうです。

しかも、退去の際には、中をめちゃくちゃにして

出て行ったそうで・・・

一軒家に住んでいると、ごくまれに起こるそうです。

イギリスには、警備保障会社のサービスが、

まだ民間用に展開されていないので、長期間出かける際は、

鍵を厳重にかけることと、こまめに監視してもらうこと

しか対策がないようです。

怖ろしいイギリス・・・

 

それにひきかえ、日本!

日本で住居を不法占拠した場合には占拠した時点で
住居侵入罪という犯罪となること、
また、スコッターが不法占拠する空家や空ビルが
日本では大都市部に少ないことや、
低賃金層や貧困層の生活の場となるドヤ街のような場所もあり、
他人の敷地をわざわざ不法占拠までして生活する必要がない

ことなどから、日本ではスコッターは少ない。

と、ウィキペディアにはあります。

心の底から、有難い法律 だと思います。

仮に、放置したままだった空き家が不法占拠されたとしても、

追い出すのに、6カ月かかるなんてことは起こりませんから。

 

そして、もしも、 

イギリスで不動産を購入しよう!

なんて、お考えになったら、

一軒家ではなく、アパルトメントか、

一軒家にするなら、管理の徹底された物件

選ぶことをおすすめします。

さらに、イギリスに限らず、海外に物件を買う場合は、

その現地特有の法律や慣習がないか、

良く調べましょうね。

 

今日も、私のコラムをお読みいただき、

ありがとうございました。