先日、「終身雇用制度」はもう続けられないとのニュースがありました。元号が変わるタイミングでいろいろと出てきますね。

 これからは、上司の「ガンバレ!何年か経験すれば大丈夫!」的な話は通用しなくなりそう。一方で自分の生活を守るため、副業や資産運用がますます活発になっていくのかなと。

 

 ところで、昨年11月のコラム「高利回りなりの理由」で挙げた高利回りの物件が購入されると言う話を聞きました。

 

 地元でちょっと話題になった物件ゆえに、気になるところ。何と、その購入者は知り合いの大家Bさん。二代目地主さんです。今回はその物件購入のお話です。

 

(上図はイメージです。)

高利回りには理由アリ

 念のため、物件内容を簡単に言いますと、敷地面積は約100㎡、築40年程の木造二階建てアパート(全空!)です。売値は1,000万円ぐらいで地域的には格安で20%以上の高利回りです(今は全空!)。

 

 以前コラムに挙げた時点で公開されてから半年以上経てますから、もう1年ぐらいそのままになっています。ただ誰も購入しないには事情アリ。

 

 そのアパートはかなり傷んでいる上に、間口が明らかに1m未満で接道条件を満たしていない。間口を広げるには、お隣のアパートオーナーと交渉する必要がありますが、そのオーナー(不動産屋らしい)も当アパートを狙っているため協力には応じず。

 

 アパートの状況を再確認すると、屋根瓦がガタガタで隙間が複数空いており、木材が見え隠れして穴があるようにも見えます。外壁には3mm以上の亀裂がかなりあって、その壁の一部は亀裂に沿って浮き上がっています。その亀裂は基礎にも続いて、不安感を募らせる状況です。

 

 あれから少しぐらい修繕したのかなと思いましたが、現在も放置状況です。それにしても、まさかBさんとは思いませんでした。確かに、そのアパートを気にしていたものの、こちらと同様、予想される修繕費や隣のアパートオーナーの存在が重く、無理だなと言っていたのを記憶しています。

購入経緯

 やはり気になったので、Bさんに声を掛けてみたところ、いつの間にか700万円程で指値を入れており、それが、このタイミングで売り主からOKが出たと言うこと。

 

 Bさん;「隣のオーナー、いるやろ?やっぱり500万円で狙っていたらしいわ。けど、売り主が嫌がって返信せずに、他に誰か買わないかと待ってたんやって。でも、買い手がずっといなくて、どうしようかと迷っていたところに、こっちが現金で700万円で買うと連絡したから、何とかOKが出たんやろ。」

 

 そう、良かったのか悪かったのか。どっちだろう?

 ともかく、その流れで物件資料を見せてもらいました。以前、こちらが見た資料よりも詳細な内容で建物状況調査書が添付されています。

 

 その調査書や写真を見て行くと、ああ、やっぱり、屋根も壁も内装もやり直しっぽい。部屋内部の写真もあったので、見て行くと、やっぱり水漏れのためか一階の天井が腐ってたわんでいる。

 

 これは修繕費がキビシイと思って、Bさんに確認すると、

Bさん;「そうそう、仕方ないわ。」

 

 さらに資料を読んでいくと、え?え~~!

 シロアリ被害の数枚にわたる調査書がある( ゚Д゚)!

 

 

 

アリ?アリ?

 「この調査書にシロアリ被害ってあるけど?」

 

Bさん;「そうそう、仕方ないわ。」

 

 おいおい!

 

 「いやいや。ちゃんと見た?物件の長手方向の一列、全部、被害アリってあるよ。一階全部屋のフロ下!ほら!この写真、蟻道がありますって!ココ!根太が一部崩れかけ!本当に確認した?」

 調査書の下側に、これをご承知の上、ご購入下さいって小さく書いてある!

 

Bさん;「仕方ないって。全部、修繕するつもりだから。それにシロアリも、今はいないらしい。ほら!業者のYさん、いるやろ?あの人と相談しとくわ。」

 

 聞かない。相変わらず人の話を聞かない。大体、資産家は人の話を聞かない。って、その前に、テキトー過ぎない?ココのコラム読者ならあり得ないような。

 

Bさん;「この地域で、この値段の出物はないって!これぐらいの値段、安いもんや!」

 

 そうですか(――〆)!

 

 でも、聞いてしまったからには、そのままにしておくのはどうかと思って、一応、共通の知り合い業者Yさんに事情を伝えました。

 

 Yさん;「あのボロアパート?アレ?本当に買うの?アチャ~。え?シロアリ?いや知らなかったわ。近くだから見に行って補強で済むか確認しときます。」

 

 「ヨロシクお願いします!」

 

 考えてみれば補強で済まないなら建て直しの可能性もアリ!あの物件の間口は1mあるかどうか・・・。そうなると、結局、隣のオーナーと交渉?

 

 それとも、無理矢理、構造部分を残していく形に持っていくか。いずれにしても時間・コストがかかりそう。

 

 現金があるって、こういうことなのか。なんか違うような。ただ、余裕のある人が現金でこうやって不動産を買い支えするなら、この先も不動産マーケットはなかなか崩れないだろう、でも崩れるときは一気かなと思いました。

 

 次回もよろしくお願いします。