こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
今回は退去時のクリーニングから思いついた賃貸募集のアイディアをご紹介します。

賃貸経営を学ぶため自主管理にチャレンジ

ようやく空室が埋まり落ち着いた日々を過ごしていた頃、管理を任せていた会社が管理業務から撤退することになり、新たな管理会社を探すことになりました。候補となる会社を3社ほど選び、それぞれの担当の方とお会いし説明を伺いました。3社ともサービス内容や金額は同じようなもので、どの会社を選んでも大差ないようでした。それまで管理会社の業務を深く考えたことはありませんでしたが、3社から説明を聞いてみて、それほど難しいことではない、自分でもできるのではないかと思えてきました。
そう考えていると、賃貸経営を学ぶためにも自主管理をしてみたらどうだろうという気持ちがふつふつと湧いてきました。もしうまくできなかったら管理会社と契約すればよいのだから、やれるところまでやってみよう。そう自分に言い聞かせ思い切って自主管理にチャレンジしてみることにしました。

クリーニングを初めて自分で手配

自主管理を始めて最初の退去の連絡が入った時のことです。インターネットでクリーニング業者を検索してみると、予想以上の件数がヒットしました。予算やサービスメニューなどでさらに条件を絞り込み、最終的には「お掃除から除菌仕上げまでのフルコースサービス」というフレーズに魅かれ、その業者さんにお願いすることにしました。
価格は「1R・1K \20,000(税抜)」でした。
※ これは当時の価格で、現在は少し値上がりしています。

この業者さんに連絡してクリーニングをお願いしたところ、作業を受けるにあたり2つの条件を提示されました。
● クリーニング開始前に現地で打合せすること
● クリーニング終了直後に現地で結果を確認すること
この条件はクリーニング業界の一般的なルールなのかと思い、特段深く考えることもなく承諾しました。

クリーニングの所要時間に驚く

クリーニングの当日、約束どおり現地で事前の打合せを行いました。打合せといってもクリーニング対象箇所の確認や、気になる汚れの有無などで10分もかかりませんでした。初めての打合せに少し緊張していたのですが無事に対応できて、ほっとしました。
打合せの最後に作業の所要時間を聞くと、2人で4時間という答が返ってきました。これは驚きでした。なぜ30平米にも満たないワンルームにそれほどの時間がかかるのという疑問が生まれ、どんなクリーニングをするのか、がぜん興味が湧きました。そこで業者さんにお願いして横で作業を見せてもらうことにしました。

業者さんが持ち込んだ道具類の多さに驚く

クリーニングの作業に先立ち、室内に道具類が運び込まれました。洗剤や薬品らしきものだけでも何種類もありました。その種類の多さに驚いていると「汚れや素材により適した洗剤がある。クリーニング業者にとって洗剤は命なんです」と教えてくれました。また、ガラス拭きの道具を手に取り「これはカーボン製のガラス拭きで世界に1964本しかない本当のプロの道具なんです」と、誇らしげに話してくれました。プロというのは使う道具にここまでの誇りとこだわりを持っているのかと感心しました。

クリーニングの作業に密着する

業者さんは仕事を始めると4時間もの間、休みなく黙々と作業をこなしていきました。その間に作業の邪魔にならないよう部屋の隅でクリーニングの様子を拝見させてもらいました。
作業内容は多岐にわたり、キッチンの細かい所はもちろん、玄関のドアポストの内側など見えない箇所まで丁寧な仕事でした。さらにエアコンの室内機はフィルターを外して噴き出し口に雑巾がけをし、照明器具は取り外して蛍光灯の1本1本まで綺麗にしていました。これを見て2人で4時間という作業時間に納得しました。

業者さんのクリーニングに対する熱い想い

すべての作業が終わったところで、なぜそこまで丁寧にやるのか尋ねてみました。すると業者さんがクリーニングに対する熱い想いを話してくれました。
自分たちはプロとしてこの仕事に誇りをもっている。以前は管理会社からの下請けの仕事をしていたが次第に耐えられなくなった。」
してその理由をこのように話してくれました。
管理会社への中間マージンが発生し、お客様が支払った金額に見合う仕事ができない。誰もいない部屋で作業して帰るだけの仕事にやりがいが感じられなかった。」
のため儲けよりも仕事へのこだわりを優先させ、直接お客様の顔が見える仕事だけを引き受けることにした、とのことでした。
の話を聞いて、「作業開始前の打合せ、作業終了時の確認」という2つの条件を思い出し、そこに込められていた意味を理解しました。

最後に業者さんは「クリーニングは芸術です」と語ってくれました。この言葉はクリーニングの奥深さを見事に言い表していると思いました。

丁寧なクリーニングを入居する方に伝えたい

自宅に戻りクリーニングの様子を思い返していると、この業者さんの仕事ぶりを入居者の方が知ったら喜ぶだろうなと思いました。そこでクリーニングに密着して撮影した写真に、作業内容の説明を加えてA4サイズ1枚のチラシを作成しました。
出来上がったチラシを見ながら、これは賃貸募集に使えるのではと思いつきました。そこでオートロックや管理人常勤などのキーワードを追加し、「入居ご検討中のお客様へ」というチラシにしてみました。

募集のお願いで賃貸付け会社を訪問

クリーニングの次は賃貸募集のお願いです。早速、作成したチラシを持って賃貸付け会社をまわってみることにしました。
この賃貸付け会社まわりについては、次回のコラムでご紹介します。