こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
今回は内見者の気持ちになって考えたリフォームのポイントについてご紹介します。

空室を埋めるためのリフォームにチャレンジ

退去されるのは30代の女性の方で、とても丁寧に使ってくださったようで部屋に目立つ傷などはありませんでした。しかし経年劣化による古さが部屋全体に感じられ、このままでは空室を埋めるのに苦戦しそうでした。そこで内見される方にアピールできるリフォームにチャレンジし、そのアピールポイントを賃貸募集でのご紹介チラシとしてまとめてみようと思いました。

余談ですが、退去される方とはこれまでにメールや電話で何度かやり取りをしていました。しかし実際にお会いするのは退去の日が初めてでした。
専業の大家さんは日頃から入居者の方とお付き合いし、良い関係を築いている方も多いと聞きます。しかし私の場合は本業の仕事があり、申し訳ないと思いながらもよほどのことがない限り電話やメールで対応させてもらっています。このためほとんどの入居者の方とは退去の日に初めてお会いし、そしてすぐにお別れとなります。まさに一期一会の関係でちょっと複雑な気持ちになります。

入居者ではなく内見者の気持ちになって

これまでの私のリフォームはというと、収納は足りるだろうか、リビングに棚をつけてみてはどうかなど、入居者の気持ちであれこれ考えていました。しかし考え過ぎて答えがまとまらず、思い切ったリフォームはできていませんでした。
今回は入居者の方が去った部屋の中にひとり残り、どこをリフォームすれば賃貸募集でアピールできるのだろうと考えました。そしてふと、内見者の気持ちになって部屋を見てみようと思い立ちました。そこでいったん玄関から外に出てドアを閉め、深呼吸をしました。そして自分に「部屋を見に来た内見者なんだ」と言い聞かせ、内見者の気持ちになって玄関のドアを開け中に入りました。

玄関の印象がこれまでと大きく変わる

これまでは玄関に入ると、すぐに奥の部屋へと進んでいました。しかし内見者の気持ちになると玄関で立ち止まり、まわりをゆっくりと見渡しました。すると玄関の印象がこれまでとは大きく変わり、古くて暗いという印象を強く受けました。見る側の気持ちを変えるだけでこうも違って見えるのかと驚きました。
古くて暗い印象の原因はすぐに分かりました。玄関に立つと、奥の部屋へと続く廊下が目に入ります。この廊下に使われている床材のデザインがひと昔前のコルク調で、色合いも濃い茶色のために暗い印象となっていたのです。

ダイニングキッチンは全体が古くて暗い

ダイニングキッチンにも廊下と同じ床材が使われていました。こちらは床の面積が広いため廊下よりもさらに古くて暗い感じがしました。キッチンユニットも、もともとは明るい白色だったのでしょうが、少し黄ばみがかり部屋全体の古い印象にさらに拍車をかけているようでした。

リビングはいわゆる「よくある部屋」

リビングの壁と天井はすべて白色のクロスが貼られていました。床材は木目調の一般的なデザインでした。リビングは全体が明るくきれいな印象で傷や汚れはなく、リフォームは不要かと思いました。
しかし内見者としてリビングを見てみると、この部屋に住みたいという気持ちになりませんでした。なぜだろうと考えると、いわゆる「よくある部屋」だということに気付きました。住みたくなるようなポイントがないのです。同じような部屋は他にもたくさんあります。このままでは家賃競争になってしまうのではないかと思い、そうならないためにも、何か差別化になるインパクトが欲しいと考えました。

業者さんに相談しアピールポイントを決定

内見者向けのアピールポイントをリフォームの業者さんに相談しながら一緒に検討しました。

●玄関から奥へと続く廊下
ここは明るい色の床材に変えることにしました。床材の候補は業者さんの意見を参考に7~8種類を選び、最終的には入居者の主なターゲットである大学生に好まれそうなものという観点で決めました。

● ダイニングキッチン
ダイニングキッチンの床材も廊下と同じものにしました。業者さんから同じ床材にすると廊下との一体感がでるので広く感じると勧められたからです。さらに同じ床材にすると材料費も安くなるとのアドバイスもありました。
キッチンユニットの黄ばみは悩みましたが、費用対効果を考え今回は見送ることにしました。

● リビング
インパクトのある部屋を目指し、初めてのアクセントクロスにチャレンジしてみることにしました。アクセントクロスをどこに貼るかは悩みましたが、玄関からダイニングキッチンに入ってすぐ目に入る壁にしました。ここなら内見の際にインパクトがあり、実際に住むとしてもその壁がベストだと思えたからです。
色はサンプルの中から綺麗な水色を選びました。しかし業者さんからは、「サンプルでは綺麗に見えるが、薄い色は壁一面に貼るとインパクトが出ない」とアドバイスがありました。ここは業者さんの経験を信じて濃い青色にしてみました。

リフォームが完了し出来栄えを見に行く

数日後、業者さんからリフォームが完了したとの連絡が入り、さっそく出来栄えを見に行きました。
このリフォームの出来栄えについては、次回のコラムでご紹介します。