こんにちは!
外資系コンサルタント出身、現役経営コンサルタントの「勢い大家さん」です。

今回も少し箸休め的な企画でお送りしたいと思います。第2弾は「瑕疵担保責任2年」についてお話したいと思います。

「瑕疵担保責任 2年もつくのでお得です!」は要注意ワード

賃貸物件に限ったことではないですが、中古物件を購入した後に「もし瑕疵があったときどうすればいいのか?保証してもらえるのか?」と、大半の方は心配になると思います。賃貸物件の場合、金額が大きくなる傾向があるので、なおさら心配になるでしょう。

このような不安を取り除くことと、法律上の対応の視点などから、瑕疵担保責任を契約書上でうたうわけです。

ここで不動産会社から次のようなワードが出てきたら要注意です。

瑕疵担保責任は2年もつくのでお得です、安心ですね!

実はこれ、全然お得でもないし、むしろ何かあるんじゃないかと思った方がいいワードなのです。

「瑕疵担保責任 2年」の本当の意味

「ものを買ったら保証期間があって、普通1年くらいだから、2年はお得なのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。「中古不動産だから2年なのかな?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

この2年という数字、宅建法に由来する数字なのです。

本来の瑕疵担保責任は、購入した人が瑕疵を発見してから1年以内であれば、売主は瑕疵に対する対応(補償や修繕等)を行わなければならないというルールが民法上定められています。

つまり、「購入した後は未来永劫この瑕疵担保責任は続く」というわけです。

しかし、宅建法上では、(宅建業者や特定投資家を除いて)瑕疵担保責任を「購入後2年に限定しても良い」というルール存在します。つまり、売主が瑕疵担保責任を受け続ける期間を「2年に限定することができる」というわけです。
なので、「2年」という数字が登場してくるのです。

買主からすると、2年経過後に見つかった瑕疵に対しても補償を受けられたのにも関わらず、この契約書条文でその権利を手放すことになります

2年経過後に出てきた瑕疵相当の不具合は、買主が全て対応しなければならなくなるということで、本来であれば全然お得じゃないし、安心できることではありません。

「瑕疵担保責任 2年もつくのでお得です!」と言われたら・・・

不動産会社から「瑕疵担保責任は2年もつくのでお得です、安心ですね!」というセリフを言われたら、「この物件、何かあるな・・・」と疑ってかかりましょう

購入から時間が経つと、瑕疵なのかどうか見分けがつかないという事実もあるので、瑕疵担保責任の期間を2年に絞るのは妥当と思っています。法律の背景にもそのようなことがあるのかもしれません。

ただ、法律上の制限をうまく使って「お得感」を出すのは、少々悪徳な感じにも聞こえます。

事実、私も不動産会社からこのセリフは聞きましたし、案内のメール文にも書かれていました。その後でいろんなことに直面したりしている身からすると、今から振り返って「ひどいよな・・・」と思ったりしますので、皆さん注意してくださいね