こんばんは!FP大家です。

去年の年末、『金融庁のディープラーニング』というコラムを書いたのですが、注目していた西〇信金の金融庁検査の進捗が、ここ最近、新聞を賑わせました。

本日は、その点について思うところを書いていきたいと思います。

 

 

不動産評価会社の評価書って、格差率とか、補正率とか、いろんな掛け目を入れていくので、その掛け目をちょっといじると、結構評価が上がります。経済的耐用年数もいじれちゃいそうです。

銀行がそういった会社に依頼すると、銀行はお客様になるわけで、ある程度の「忖度」って正直あるかもしれません。

西〇信金に限ったことではないのでは、ということです。

金融庁は横断的な検査を行っており、やはりス〇ガで起きたことが、同信金で起きているかのチェックをしたようですね。

検査に入ると、ガバナンスとか、反社会的勢力との取引とか、裏ドラが乗ってしまったというところでしょうか。

こういった問題の根源にあるのって、何だと思いますか?

私が思うところは、業績至上主義だと思います。

 

 

銀行員というのは、営業畑と、融資畑と、本部畑の人間で組織されています。

営業畑が車でいうアクセルで、融資畑はブレーキです。本部畑はガバナンスを担当しています。

本部のトップは頭取であり、収益から株主へ配当を出す手前があります。

アクセルを強く踏むと、組織は衝突や軋轢を伴いながら前に進み、利益を出します。

利益のために尽力する人間に脚光が当たります。英雄ですね。

同期が好業績を上げる中、自分も頑張らなくてはと、銀行内でも競争が激化します。

当然、金融機関同士の競争も激化します。

お隣の県に進出したり、遠方から東京に進出したり。

縮小するマーケットで利益を上げるには、奪い合いです。

その中でも、ス〇ガ銀行と西〇信金は、ぶっ飛んで見えました。

でも、大丈夫かな?とも思ってました。

そのビジネスモデルを模倣する静〇銀行や、非店舗戦略の〇リックス銀行、そして多くの金融機関が、フルローンをやりました。

正直、「この案件、やれるんだ?」と、感心していた時期もあります。

今、不動産賃貸業への融資というのは、普段の落ち着きを取り戻しつつあるのかと思います。

 

 

ちなみに、ふるさと納税の話にガラッと変わるのですが、泉佐野市など4市町が除外されることになりましたね。

なんかこの顛末を見て、悲哀を感じる私です。

税収が落ちていく地方の市町村が、納税者に返礼品を送ることで寄付を集めることができる制度ですが、返礼品競争が激化し、寄付をもぎ取る市町村が増えました。

前出の金融機関のように法令等遵守に従わない事例と一緒にしてはいけません。

しかし、他の市町村に本来入る税収を、過剰な返礼品で奪い取ることが許される訳でもありません。

金融機関の競争激化と、ふるさと納税の返礼品合戦とに、共通の何かを感じております。

熾烈な競争に駆られた顛末。

それは、金融機関や地方自治体に限ったことではなく、人や組織の特性かもしれません。

 

あの銀行バカだな。あの自治体はバカだな、2000万円足りないと騒ぎ立てる野党バカだなと、ニュースを見ながら酒のツマミにすることもできます。

ただ、同じ金融業界で仕事をしている私としては、対岸の火事には思えず、今思えばただのニアミスであったと。。

 

 

奪わなければ、奪われていた。

 

大家業の世界だって、例外ではないと思うのです。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございます!