不動産投資って言葉のせいか、時に、不動産の良さ・特徴を見直すためにも、金融資産と比較したくなります(まあ最近ではREITのおかげで、その不動産も、部分的に、金融資産の仲間入りをしている感がある上に、世界中が低金利になっており、皆がイールドハンターになっているため、REITは大人気です。)。

 

 不動産投資が長期投資と言えるのは、金額が大きく融資の返済事情のためばかりではなく、良いモノはいつまでも使えるとばかり、世代を経て、その価値が失われないケースがあるからです。金融資産でそういうものはちょっと見つけ難いかなと。今回はそういったところも含めて資産拡大について考えてみました。

 

 最近巷で流行ってきたと思うのが、米国株投資です。インフルエンサー達が結構騒いで段々と人気になっています(その影響力は、本当、見事なもの。)。実際に米国経済の一人勝ちなのがその裏付けと、分かりやすいのでしょう。

 

 まあ株式投資って本当、不動産に比べ、始めやすいですよね。資金も少なくて済むし(高額な株でも融資を受けずに100万円あれば購入できる。)、家族に内緒でコソッと始められるし(コレは結構重要では?)。上手く行けば投資効率30%超をたたき出すケースもあります。

 

 不動産と金融資産との違いとして、資産に目を向けるか収益に目を向けるかもありますね。時に、ハイリターンを稼ぐ若手のトレーダーの方では、1000万円で専業になる方もいるのはそのせいでしょうね。そんなところを意識したのが、以下の比較例(上手く行っているケース)です。

 

 ここに、アパート一棟5000万円を所有して年間利益300万円で頑張っている安全嗜好の大家Aさん(他に500万円貯金アリ。)と、ハイリターン金融資産に1000万円を投資して同じく年間利益300万円で頑張っているトレーダーBさんとがいます。両者とも兼業で実生活を大事にしながらも投資手法はなかなか、これから、ゆっくりながら資産拡大に精を出そうと言う人達です。なお、手数料、利息や税金は簡略化のため考慮しません。

 

 5年後、Aさんはアパート5000万円(不動産人気で値段は下がらず!)と現金2000万円(=元の現金500万円+利益合計1500万円)とで資産7000万円となり、Bさんは金融資産1000万円と現金1500万円とで資産2500万円となりました(Bさんは、金融資産の投資は複利を効かせやすいと言って、数百万円を金融資産に投入したものの、途中、金額が増えると相場の動きをフォローしきれず、投資額を元の1000万円に戻す。)。

 

 10年後、Aさんはアパート5000万円(不動産人気で値段は下がらず!)と現金3500万円とで資産8500万円となり、本業も落ち着いてきたし、そろそろ拡大するかと頭金500万円と4500万円の融資とでもう一棟アパート5000万円を購入します。返済分を差し引いて全体の年間利益は、これまで通り300万円をキープです。

 

 さて次はBさんですが、金融資産1000万円と現金3000万円とで資産合計4000万円です。彼も10年を経て投資スキルも上がったと、資金全てを投資して金融資産4000万円で年間利益が以前の4倍1200万円を目指します。

 

 15年後、Aさんはアパート2棟9500万円(最初の一棟だけは流石に値段が下がって4500万円、2頭目は5000万円。)と現金6000万円と融資残高1500万円とで総資産1億4000万円、後5年程は年間利益が300万円のままで、返済完了後、年間利益は600万円です。

 

 Bさんは、金融資産4000万円と6000万円とで総資産1億円です。次は1億円全てを投資するかと考えたものの、マーケットの怖さも十分分かっているので、コレ以上投資額を増やさず、年間利益1200万円でキープです。

 

 15年を経て、AさんはBさんより資産が大きいが、年間利益は小さい。どちらがいいのだろうかと思います。

 

 ただ数字だけで比較しそうになりますが、両者はタイプも違うので、そこは人それぞれかもです。

 

 例えば、Aさんなら利益が小さいと言ってもかなり安定している(トレードのような反射神経を求められず年を取ってもそれなりにやっていける)とか、DIYもやってみたらそれなりに楽しいとか言いそうです。

 

 一方Bさんなら資産が小さくても自由が制限されないとか一人でもやっていけるとか会社の実情を勉強する良い機会になるとか(自由に関しては、実は金融資産の方が変動するのでモニタリングに時間が取られますが・・・。)言いそうです。

 

 そして本人達はともかく、その後、次世代のことを考慮すると、Aさんの選んだ不動産が価値あるものなら、お子さんはその不動産をそのまま活用することができるし、管理やDIYは直々に教えることも出来そうです(三国志の孫家じゃないですが、三代を重ねて大きくなるみたいなこともあるのかなあと。)。

 

 でも金融商品の場合、時間を経れば、その価値を維持できるモノなんて、なかなか見当たらないし、Bさんと同等のセンスやスキルを教育するのはかなり困難。結局、Bさんが先のことを考えたとき、相続対策で評価減の特例も有る不動産をどこかで意識するでしょう。

 

 こういった例で考えると、長い目で見ていく程(年を取っていく程?)、その良さに気付いてたどり着くのが不動産ではないかと思います。

 

 次回もよろしくお願いします。