現物不動産投資家のアセットアロケーションは、現物不動産に偏ると言われる。私もその典型だ。自分の資産を現預金、株、債券、保険、不動産に分類してエクセルに入力し、ツールバーの「挿入」をクリックし円グラフを作成した場合、9割以上が不動産で占められる。このアセットアロケーションは、言う人に言わせれば、偏っているらしい。たとえば、地震が来たらどうするのだ、というわけだ。

 

地震について言えば、対策として、ハザードマップを見て、地震で被害を受けるエリアには投資していない。大田区蒲田駅とか大森駅の繁華性は、大変魅力的であるが、駅の海側にはどんなに安い物件が出ても、投資する予定はない。また、一般に、私が投資するRC造のワンルームマンションは最も地震に強いと言われる。そもそもRCだし、ワンルームマンションは部屋が狭い分、柱が多く、耐震力がある。当然ながら、1981年以降に建築確認の下りた新耐震物件にしか投資しない。新耐震物件は一応、震度6から7程度の地震でも倒壊しない。新耐震のワンルームが倒壊した日、自分が生きている可能性は高くないと思う。

 

加えて、現物不動産投資で予定する利益は出ている。赤字なら数年前に、この世界から引退しているはずだ。区分投資家について言えば、簡単に言って、3軒持つ人は、前に買った2軒が上手く行った人であり、10軒持つ人は、前に買った9軒が上手く行った人だ。だから、調子に乗って増やしているのである。

 

と言っても、日〇マネーとかの、総資産1億円とか2億円とかいう個人投資家プロフィールを見て、羨ましくないことはない。もちろん、こちらも不動産で言えば1億円の資産がないわけではない。ただ、同時に、株式でも1億円あると言ったら、もっとカッコイイ。投資家として、不動産が高すぎる時は、株に投資し、株が高くて買えない時は、不動産に資金移動するみたいな儲け方をしてみたい(実際、株価と不動産価格はほぼ連動するが)。臨機応変にすべての投資対象を使いこなすのが理想である。

 

一方で、世の中の株式投資家で上手く行った人も、毎日値動きを追いかけるのは疲れるから、株の儲けで不動産を買い賃貸経営を始めるというサイクルを繰り返す人もいる。彼らに言わせれば、株式が動(ボラティリティ)の世界であれば、毎月家賃が固定収入の賃貸不動産は静の世界で、羨ましいのだ。ただ、純粋な不動産投資家に言わせば、株式投資家がする不動産投資で選ぶ物件には、「え?」と思うのも少なくない。

 

とか言いながら、不動産投資家が株式投資の世界に足を踏み入れ、結局、損して元の世界に戻って来た例は多い。というか、大半がそうだろう。アセットアロケーションは、不動産が9割でも悪くはない。でも、やはり、株式が気になる。9割が不動産のエクセルの円グラフを見て、自分が機会損失をしていないか焦る。こういう思考の堂々巡りをここ4年で80回くらい繰り返したと思う。