入居者が夜逃げ!

初めて購入した区分所有マンションで入居者が家賃を滞納、そして訴訟に踏み切ったところでその入居者が夜逃げしてしまったところまで前回書きました。

 

では、入居者がいなくなったので問題解決か、というとそうではありません。

住人が行方不明になったからといって大家は勝手に部屋に入ったり残置物を処分したりできません。

法的な手続きを経て処分する方法もありますが、時間と費用がとっても掛かります。

それが嫌なら本人を探して鍵の返却と残置物処分の承認をもらうしかありません。私は困り果ててしまいました。

 

そんなおり、弁護士さんから連絡が入りました。

 

「マックスさん、××さん(入居者の方)の居場所が分かりました!」

 

オーッ!ラッキー!でもどうして居場所が分かったの?

不思議に思って弁護士さんに聞いてみると、何とこの入居者の方、変にまじめな方であったようで、夜逃げしたにも関わらず、住民票をきちんと新居に移していたのです。

弁護士さんが念の為と思い住民票を調べてみると転居先が記載されていたということです。

 

早速、その転居先に訪ねていき、鍵の返却と残置物の処分についての承諾書にハンコをもらうことができました。

結局、滞納家賃は回収できませんでしたが、部屋は無事取り戻すことができましたので、まずは良しとしなければいけません。 

しかし、長年住んでおられた後の原状回復はなかなか大変です。

部屋は汚れているし、部屋中に虫の死骸が大量に転がっていたり、かなりひどい状態でした。

想定以上にクリーニング代がかかりましたが、家賃を踏み倒して夜逃げした方から原状回復費用など回収できるわけもなく、泣く泣く自腹を切るしかありませんでした。

 

 

入居者募集!しかし申し込みはゼロ!

まあ、それでもとにかく部屋が取り戻せて、クリーニングも終わりましたので、ようやく新規募集できる状態になりました。

 

しかし、まだまだ困難は続きます。管理会社さんに募集をお願いしたのですが、1ヶ月、2か月と経っても一向に申し込みがありません。

 

その物件は大阪市内の最寄駅から3分という立地で築年数もそれほど古くなく条件的には悪くないはずです。

管理会社さんに聞くと、懇意にしている仲介業者に頼んでいるので大丈夫だというのですが、全く反応がありません。

結局4カ月ほど経った頃でしょうか、流石に私もしびれを切らして自分で営業に出かけることにしました。

 

近隣の仲介業者さんを何件か回ったところ、そのうちの1件がとても前向きに取り扱ってくれ、間もなく申し込みを頂きました。

一体それまでは何だったのかと思うほど、あっさりと。

全く不思議でした。しかし今思うと、管理会社さんにしても、そこが持ち込んでくれた仲介会社さんにしても私はただの区分所有1戸のオーナーでしかありません。

ほかにも数多くの物件を抱えているわけですから、私の物件など優先順位は最下位に近かったでしょう。殆どまともに募集されていなかったのだと思います。

 

家賃保証がついているので安心

ともあれ、入居が決まりやれやれです。

 

ところが、これで話は終わりません。

やっとのことで決まった入居者がまたもや家賃滞納!

 

仲介会社さんが責任を感じて回収に協力してくださり、とても助かりました。が、平穏だったのもつかの間、その入居者は退去直前の最後の家賃を払わないまま引越してしまったのです。

 

しかし、その入居者は家賃保証を付けていました。

仲介会社さんも「保証会社がついているので大丈夫です。」と言ってくれていたので安心していました。

 

ところが、ところが…

保証会社への手続きを進めてくれていたはずの仲介会社さんから連絡が入ります。

 

「あ、あの~、大変申し上げにくいのですが…、保証会社さんに連絡がつきません。」

 

が~ん!なんと今度は家賃保証会社が夜逃げ!

私は開いた口がふさがりませんでした。

結局、その分の家賃は回収できませんでした。(涙)

 

このように私の初めての不動産投資は大変色々なことを勉強させてくれるとてもよい経験となりました。

皆さん、最初の一歩はくれぐれも慎重に。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。