そう、彼はすっきりとしていた。何事も無かったかのように。

彼は言った「僕は、もういいんです。」

数日前まで彼は、イキイキと、輝いていた。

キラキラと輝く彼の頭は少し沸いていたのかもしれない。

蒸し暑い、夏のせいだ。

不動産であった怖い話。嘘のような本当の話。

◾️業者を大阪から呼び出し

週明けの月曜日、彼は元気がありませんでした。

鱸「業者どうだった⁉︎」

ハム助の介「会ったんですけど、ダメでした。ちゃんと、説明して書類も   書いて、捺印してあるから落ち度はないそうです。銀行さんも融資進んでるし  止められないって言われました。体調の件は、告知事項を告知していない事は伝えました。伝えたんですけど、今解約するなら、違約金がかかるそうです。   銀行に今日電話してみます。」

融資審査の結果は明日出ます。今日は月曜日、前日です。

ハム助の介「銀行電話してきました。」

鱸「どうだった?」

ハム助の介「融資の審査はもう終わってるから融資の結果は出ちゃうそうです。」

鱸「そんな事あるのか。ま、たしかに、明日の結果を明日審査しないもんな。

融資が否決される事を願うしかねーか。」

◾️運命錯綜

朝から、そわそわしている、ハム助の介。この日も元気がありません。

関西に買った1Rマンション、2室の融資結果が出る日です。

結果が出たのは夕方17時頃。

ハム助の介「結果出ました。1室融資が降りて、1室は融資降りませんでした‼︎」

鱸「持ち出しは月にいくら?」

ハム助の介「月に1万円です。どうすればいいですかね?」

鱸「月に1万円なら、持っておけよ。損切りするほどの事じゃないだろ。

持っている奴一杯いるぞ。」

ハム助の介「僕は、嫌なんです。恐くなっちゃって。親に言ったら弁護士に相談しろって。」

鱸「弁護士イイッーーーーまた、金かけるのか?」

ハム助の介「借金返せないかもしれないし。」

鱸「だったら、買うなや‼︎月1万円なら、なんとかなるだろう⁉︎」

■あれから1週間

あれから1週間、彼とは会っていませんでした。

彼は弁護士と会ってきたようです。

ハム助の介「弁護士の先生に相談したんですけど違約金払うしかないみたいです。」

鱸「そうか、やぱダメか。ただでは解除できないよな。どうするの?」

ハム助の介「親に相談してみます。」

■さらに1週間

融資が通ってから2週間が経過していました。

今日の彼は、なぜかすっきりとしています。

何事も無かったかのように爽やかです。

鱸「ハム助の介どうなった?」

ハム助の介「違約金解約してきました。」

鱸「え、は⁉︎」

ハム助の介「300万円を支払って解約してきました。」

そうさらっと言いのけたのです。彼は何事もなく爽やかでした。

彼は、節税という甘い罠と、車の借金の支払が月々安くなるという

口車に乗せられて借金が300万円増えてしまいました。

その後、彼は車を売る事なく毎月、親戚とお母さんにお金を

返しているのは別のお話不動産は怖い。でも、もっと怖いのは

車のローンなのかもしれない