こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
世界的な通信社のニュースによるとコロナウィルスで亡くなった方が20万人についに20万人に達し(日本時間4月26日午前4時時点)、東京都の感染者も連日100人を超えるなど先行きの分からない事態が続いています。
このような状況で自分自身の不安を払拭するためにも、賃貸経営の現状 を⾃分なりに整理してみたいと思います。
私の賃貸経営への影響
私はワンルーム、ファミリータイプ、店舗で現在29室を保有しています。賃料は(保証会社を介して⼊⾦されている部屋もあるため正確なところは分かりませんが)今のところ延滞といった問題は出ていません。
明らかなコロナショックの影響としては更新料の延伸の依頼が1件だけありました。タンクローリーのドライバーをされている方ですが、今回の件で仕事が激減してしまったのだそうです。6年前に入居の方で、これまで家賃や更新料の遅れは一度もありません。何度かお会いしたこともありますが礼儀正しく信頼できそうな方でしたので、更新料を延伸しても問題はないだろうと判断し今回は承諾しました。
今後はコロナショックの影響がさらに出てくることが懸念されるため、どう対応すべきかと自問自答しています。
入居者にとって住居はインフラ
家賃は人の生活にかかせないインフラ部分です。
生命を守る医療や食材を提供するスーパーなどは、電気・ガス・水道といったインフラと同じで人々の生活になくてはならないもので、それは住居も同じです。しかし、食費は切り詰められても家賃は入居者の方の努力だけではどうにもできません。
この問題に対し厚生労働省は収入が一定以上減った世帯に対する家賃補助として「住居確保給付金」を4月20日から開始しました。セーフティネットとしての効果が期待されており、こういった情報を入居者の方々に伝えるなど、大家の側にもできることがあると思います。
退去時の影響も避けられない
退去者が出ると、賃貸付け営業マン、リフォーム・クリーニングの業者さんといった人たちの協力が必要不可欠です。しかし、大半の社員が在宅勤務になっている会社も多く、退去時にきちんと対応してもらえるか心配している大家さんも多いようです。私が懇意にしているリフォーム・クリーニング業者さんも毎朝の検温やマスク着用を義務づけ、さらに1日の作業場所を1カ所のみとしているそうです。それでもスタッフに感染者が出たら休業せざるを得ないと心配していました。そんな状況でも、休業になったら知り合いの業者を紹介するからと、こちらの事も心配もして下さり、業者さんの気配りが感じられました。
現在の私の心境
今回のコロナショックでは入居者の方・賃貸経営にかかわる方の多くが大変な状況となり不安を感じていると思います。私も政府の施策に期待すると同時に、大家の立場からの自助努力として何かできることはないかと思案はしていますが難しい状況です。政府は4月20日から期限付きの家賃代理納付制度である「住居確保給付金」を開始しましたが、必要に応じて入居者の方にこのような情報を提供してあげること、などでしょうか。
今はコロナショックの推移を見ながら、できる限り退去を防ぐための手立てを探っていくしかないのかもしれません。このような未曾有の状況では、誰しもが同じようにどう対応していくのかを思い悩んでいるのではと思います。私も焦らずに自分なりにできることを模索していきたいと思います。
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