みなさんこんばんは。

あまり明るい話題が続かず申し訳ありません。

こちらは緊急事態宣言の大阪です。

 

大阪では緊急事態宣言が出る1カ月以上前からコロナの影響で

「人が訪れるタイプの業種」に影響が出始めていました。

 

私の業種であるビルメンテナンスはお客様によって影響差が激しい状態です。

緊急事態宣言が出るまでは特に影響はありませんでしたが、出てからはお客様が休業に入ってしまって売上の20%超に影響が出る状況です。

 

実際に休業に入ったお客様の影響

当社の場合専門学校を筆頭に、百貨店内の店舗、独立エステサロンです。特に専門学校は年間契約となっているケースが多く、契約金額も月100万を超えるものも大きいです。それだけの金額なのですからそのお客様のために雇用している人達も多く緊急事態宣言後数日でおおよそ12~3人に仕事がなくなってしまいました。

「会社は大丈夫なのか?」

「休業補償が出るとは言え給料が減るのは困る」

そのような声が現場から聞こえてきます。

私が一番頭を悩ませるのが、そもそも求人難であることと、再開時までその人達を待機させなければならないためアルバイトであっても休業補償を100%に近い額で出し続けなければならない不安です。

最低限の60%では職を移ってしまう恐れがありますし万一緊急事態が解除された時に人がいないのでは仕事が回りません。

お客様によっては「閉鎖していてもお金は払える限り払います。あなたも休業補償を支払わなければならないし大変でしょう?」

・・・なんて言ってくれるお客様もいますが、それだって緊急事態の解除が予定通りでなく数カ月先になってしまったら・・・?

そしてお客様にそんな負担を強いれるわけもありません。

 

ここからはどこも体力(現金)勝負になるだろうと思います。

かといって、コロナ融資といえども借入は借入であり、銀行は「債務超過に気を付けて」と言っていました。

 

同業種の悲鳴

緊急事態宣言の少し前から「御社は大丈夫ですか?」という連絡を一杯もらうようになりましたが、「うちはもうだめだ・・・仕事ください・・・」という連絡も入ってきます。

同じビルメンテナンスや清掃でもお客様によって被害状況が全く違うようです。

 

A社・・・主要お客様:パチンコ屋

パチンコ店閉鎖の為清掃業務キャンセル。4月以降の仕事がすべてなくなった。

 

B社(清掃+警備)・・・主要お客様:学校系+パチンコ屋

売上80%ダウン。清掃業務撤退の可能性。警備業パチンコ屋閉鎖の関係で、警備員出勤不要の連絡。

 

C社・・・主要お客様:ホテル清掃、百貨店清掃

ホテル壊滅的ダメージとの連絡あり、連絡取れず詳細不明。

 

D社・・・主要お客様:大手一般企業

特に影響なし。保健所からの消毒要請で大忙し。

 

E社・・・主要お客様:大手企業の下請け

さらなる金額の締め付け、社員を数名解雇。

社長ノイローゼ気味に・・・。

 

自社・・・主要お客様:マンションオーナー、小規模企業、学校、個人

マンションオーナー系今のところ被害なし。

商業ビル系テナントでも、事務所テナントは被害なし。

学校はすべて閉鎖。

中小オーナー企業は閉鎖せず通常通り営業。出社時間の調整で清掃時間に少し影響があるが、減額になるほどでもない。

入退去の空室清掃を除く在宅ハウスクリーニングの依頼はここ2か月新規はほぼ仕事がない。

レンタルルームはキャンセル相次ぐ。

物販・・主に、トイレットペーパー、消毒薬、タオルペーパー、ハンドソープなどの注文がすさまじい。通常の10倍はあるんじゃないか??

在庫確認などで連絡をするが、メーカーはかなりの頻度で話し中になっている

 

大家としてのダメージ?

例のタイマッサージオーナーAちゃん以外はいまのところ滞納者は0.

Aちゃんはその後借入申込書を持ってきません。どうするつもりなんでしょうか。

 

さらに別の按摩マッサージのオーナーから「うちからコロナが出たら嫌だから明日から閉鎖するので、賃料まけて」と言われました。

「賃料は待つけど下げることはできない」と言いました。

 

他には、契約が決まっていた賃貸契約がコロナの影響で会社が閉鎖になり、駐車場を借りる必要がなくなったとのことで駐車場が決まりかけていたのですが、流れてしまいました・・・。

 

 

改めて専業と一本化の怖さを実感

 

以上私の身の回りのコロナの影響でした。病気であるコロナの影響よりも、こういった被害の方が企業にとっては大きいです。

前のコラムで書かせていただいた知人のパーティ向けフランス料理店。以前は予約だけを相手にすればいいので、多めに材料を買ったりすることもないし、売上予測仕入れ予測などができ無駄がないのでかなりうまくいってました。

しかし、予約のみ受け付けが、今回のコロナの影響で大きくマイナスに働いてしまいました。パーティ客のみを相手にするので、大部屋ばかりしかなく、賃料も300万だそうです。

部屋の一部でも貸し切り個室フランス料理店なんてやってたら、むしろ個室だから今は良かったかもしれませんね。

そしてデリバリーなんかも。。。

 

一つの業種も危ないかもしれませんが、最も危ないのは顧客を決めてしまうことです。戦略としては、アリなのですがずーっと一本化を継続しては危ないのだと改めて思いました。

今回の同業他社の状況を報告させていただきましたが

お客様の業種を固定してしまったところは、完全にアウトになっています。。。

 

企業でも1つのお客様の売上が全体の売上の30%以上になっているところは倒産リスクが高いと言われています。

 

そう考えると、大家としては居住用と商業用の物件をバランスよく持っていた方がいいのだろうな・・・と改めて思いました。

 

みなさん、大丈夫でしょうか?!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!