こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
コロナショックの緊急事態宣言が延長され、まだまだ先行き不安な状況が続いています。そこで今回はちょっと違った角度からアフターコロナについて考えてみました。
古民家でのコンサート
先日、兵庫県で古民家と棚田を守るためのイベントがあり、私の友人のシンガーソングライターが現地でコンサートを行う予定でした。しかしコロナショックによるイベント自粛のため、残念ながらオンラインでの開催となりました。
コンサートはイベント主催者が兵庫県から司会進行を行い、シンガーソングライターとギタリストは山梨県から、観客は地元の方はもちろん、関東方面も含め全国各地から参加する形で行われました。歌や演奏の迫力はリアルなコンサートとは比べ物になりませんでしたが、オンラインだからこそ通じ合えるという感覚もありました。リアルなコンサートを開催できない状況でもアーティストと観客が繋がっているという一体感、そして、危機的状況に負けず前向きな活動に参加しているという仲間意識です。
この感覚は、これまで単なるリアルの代用品だと思っていたオンラインの新たな可能性を思い起こさせてくれました。オンラインが普及し多くの人が当たり前に使い始めたら、普段の生活はこれまでと違ってくるのではないでしょうか。
今後はテレワークがさらに普及
オンラインの普及で変わるものを考えてみると、真っ先にテレワークの増加が頭に浮かびました。今回のコロナショクでは多くの会社員が在宅勤務を余儀なくされていますが、テレワークの準備ができておらず、ほとんど仕事にならないという方も多いと聞いています。この状況は企業側にとって死活問題です。コロナショックの第2波、第3波の恐れもあり、緊急事態宣言が解除されたとしても、企業側がテレワークをさらに推進することは間違いないと思います。さらに、今回の緊急事態宣言で多くの方がオンラインでの会議や商談を経験したことで、社員の側もテレワークの普及に違和感はないと思います。
住む場所の優先順位が変わる
テレワークが普及すると、企業に勤める方の生活が変わってくる可能性が出てくるかと思います。
大企業の多くは都心に集まっており、そこで働く方も通勤に時間をかけないように都心に住む方が必然的に多くなりました。その結果として都心の不動産価格は上昇し、住居は地方と比較すると“高くて狭い“ものになりました。このような状況がテレワークの普及で通勤が月に数回程度になったらどうでしょう。もちろん都心での暮らしを選ぶ方も多いでしょうが、郊外や地方に目を向ける方も増えてくるのではないでしょうか。特に小さいお子さんがいる家庭では、子育ては郊外でと考える方が多いのではないかと思います。また山や海など自然にかかわる趣味でなど郊外を選ばれるケースもあるかと増えるかと思います。
私の優先順位
古民家でのコンサートに話を戻したいと思います。
この日の演奏は、山梨県のギタリストの方のお宅からの配信でした。映像に映る広々とした部屋には大きな窓があり、その窓からはすぐ近くに湖を臨むことができました。さらにこの日は天気が良く、カメラをズームすると富士山もきれいに見えました。テレワークが普及したらガーデニングや畑など自然に触れ合えるところに住んでみたい、私もそんな気持ちになりました。
今回のコロナショックでテレワークが普及し会社に出向く回数が減るのであれば、たまの出勤に多少の時間がかかるとしても、このような暮らしを選んでみたいと考える方は少なくないと思います。コロナショックで地方や郊外の不動産市場に少なからずの変化が生じるのではないでしょうか。
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