こんにちは。

ベトナム大家です。

 

一般的に不動産屋がリフォームに立ち合うと

時給2万円クラスの超高給を要求されます。

 

そこで、私が購入したボロ戸建てには

年金暮らしのウチのおかんを動員して

時給1000円で立ち合いを依頼したのですが

これが本当に話になりませんでした。

 

女性は悪いところしか見ない

私の期待値としては、例えば

・ベランダのこの部分に室外機が置けそうだ

・天井が240cmあるからユニットバスは設置可

・電球は切れているがコンセントは使える

といった、機能面の調査をお願いしていました。

 

ところが、おかんが言うには

・玄関に雑草が生えてるだの

・シャッターが錆で汚れてるだの

・天井の壁紙が剥がれかかってるだの

どーっでもいい、本当にどうでもいい

見栄えの感想しか返ってきません。

 

しまいには、この家は手間がかかりそうだ

なんで新築を買わなかったの?と言う始末。

 

そりゃあ、利回り無視・積算評価無視で

手間のかからなさ「だけ」を求めるなら

新築を買えばいいのかも知れませんが

そんなものは誰も求めていません。

 

手間の代わりにカネがかかる

拝啓 おかん殿

 

三十余年前、あなたとあなたの配偶者が

金利7%のときに新築を買ってしまったせいで

給与に占める返済比率は40%をオーバー

どれだけ生活が貧しくなったかお忘れでしょうか。

 

あなたの息子は、どこかの河川敷で拾ってきた

ボロボロのママチャリで我慢させられて

友達に馬鹿にされたことをお忘れでしょうか。

 

挙句の果てには、まだ中学生なのに

もうこんなみすぼらしい生活は嫌だ

新聞配達のアルバイトをさせてください、と

泣いて懇願してきたことをお忘れでしょうか。

 

身の丈に合わない新築なんてものを買うと

どれだけ家族を不幸にするかを思い知り

私はそんな家庭は絶対に作りたくありません。

 

 

ボロ戸建てを目にしたとき

素人(おかん)は、悪いところだけを見る

留学生は、家具家電を買わなくて済むかを見る

そして、私のようなセミプロ(と思っている)は

如何に安く復元できるかだけを見ています。