本質的なところが理解できるか考えてみたいと思います

東京 vs 地方の不動産投資

興味深いタイトルだと思いますが、最初にお断りするなら、両極端の尖った不動産投資の比較

超都心物件
vs
地方の地方の超高利回り物件

に決着をつけるようなコラムではありません

前提として

東京物件:東京23区に接している都市
地方物件:県庁所在地に接している都市

の比較をしようという試みです

どちらもいわゆるベッドタウンと呼ばれる、一般的なサラリーマンの賃貸重要がある場所、つまり、不動産投資をしてもそれほど空室リスクや家賃の低下リスクがあまり高くない地区であり、両者の比較から、東京と地方の不動産投資に関してと考えて見たいと思ったからです

ただし、ここで言う地方から、大阪圏、名古屋圏、福岡圏などの大都市圏は除きます。それは、比較的東京と類似しているからです

 

逆に、今回の両者を比較する必要がある人っているの?という疑問が出るかもしれないので、Sさんという方に登場してもらい、両者を比較して悩んでもらおうと思います

サラリーマンSさん

Sさんは、38歳の東京にある住宅設備の製造会社に勤務するサラリーマンです。地方のA県出身で、現在は東京に接するB県のC市で、奥様と二人の子供の4人家族で暮らしています。住まいは社宅のため、家賃はほとんどかかりません

Sさんの会社は、大手の大企業ですが、新型コロナの影響もあり、最近の業績は思わしくありません。会社も最近、50歳以上の社員向けの早期退職制度を作ったり、副業の解禁などの施策を始めました

Sさんも、今の会社の将来性については少し不安があり、在宅ワークが増えたことから、何か副業を始めたいと考えていました。そんな状況の中で思いついたのは、自分の仕事とも関連する不動産投資でした

そこで、仕事上付き合いのある建築会社の社長に相談すると、その会社で発売を計画していた新築のアパートを紹介されました。なんと、場所もSさんが住んでいる隣のD市で、自宅から車で20分ぐらいの距離です

東京の不動産投資

Sさんが紹介された物件は以下のような物件です


B県D市のアパート建築地の路線価
12万/㎡

「うーん、こまったなぁ。社長からなんかいい物件を紹介されたのかもしれないけど、本当に投資していいのかなぁ・・・そうだ、親父に相談してみるか」

Sさんの実家は、A県のF市で小さな食品スーパーを経営しています。F市は、A県の県庁所在地E市に隣接するいわゆるベットタウンで、F市から電車やバスで県庁所在地の企業に通うサラリーマンがたくさん住んでいる市です

東京に隣接するD市の新築アパートへの投資について父親に相談したSさん、父親から思いもよらぬことを言われました

(つづく)

本コラムの収支シュミレーションのテリシムライト:Excelファイル(サンプル04)は私のHPからダウンロードすることができます。参考にしてみてください