こんばんは、サラリーマン大家のTAKAです。

本日は変動金利というテーマでコラムを書いていきたいと思います。

1.変動金利の性質

前回のコラムでは固定金利と変動金利の性質の違いを説明しましたが、変動金利の中でもさまざまな種類の金利があるので、その違いを説明したいと思います。

一般的に変動金利でお金を借りる場合には、「基準金利」+「スプレッド(利鞘)」という2つの指標が契約に明記され、「スプレッド(利鞘)」は変化せず、「基準金利」がコロコロと変化します。

(「変動金利」=「基準金利」+「スプレッド」ですが、「変動金利」≒「基準金利」と考えた方がわかりやすいかもしれません。)

基準金利にはさまざまな種類があり、金利水準が短期的に大きく変わるものと、逆にあまり変わらないものがあります。

2.基準金利の種類

細かい種類まで挙げていくとかなりの種類の基準金利がありますが、不動産融資によく用いられる金利を中心に説明します。

(1)短期プライムレート

短期貸出(貸出期間1年以内)を行う場合の上得意企業向けの最優遇貸出金利などと巷では説明される金利です。「最優遇」とはつくものの、短期プライムレートで借入を行う大企業は皆無のため、あくまで字句上のものに過ぎません。

短期プライムレートは、各金融機関が貸出に要するコストに儲けの部分を上乗せして設定された金利です。

このため「最優遇」と言いつつ、「スプレッド」をマイナスにして、短期プライムレート以下での貸出も行われているようです。

 

現在の短期プライムレート・・・1.475%

2020年1月1日時点・・・1.475%

2010年1月1日時点・・・1.475%

(日本銀行ウェブサイト掲載の「最頻値」を使用)

(2)長期プライムレート

長期貸出(貸出期間1年超)を行う場合の上得意企業向けの最優遇貸出金利などと巷では説明される金利です。内容は短期プライムレートと同じであり、過去に金融機関が短期貸出と長期貸出を意識的に分けた業務運営を行っていた際の名残といっても過言ではありません。

短期プライムレートよりも頻繁に変動する傾向にあります。

 

現在の長期プライムレート・・・1.05%

2020年1月1日時点・・・0.95%

2010年1月1日時点・・・1.65%

(日本銀行ウェブサイト掲載の「最頻値」を使用)

 

(3)TIBORレート

全国銀行協会という銀行の業界団体の子会社が毎日算出しているTIBORという基準金利もあります。この金利は大手金融機関が他の大手金融機関との資金のやり取りを行う際の実際のレートをベースに算出された金利であり、短期プライムレートや長期プライムレートよりもかなり低い水準になります。

 

現在のTIBORレート(日本円6か月物)・・・0.12636%

2020年1月1日時点・・・0.12636%

2010年1月1日時点・・・0.57455%

(全銀協TIBOR運営機関公表値を使用)

 

3.金利見直しサイクル

基準金利は、公表されている基準金利が変更される都度金利が見直されるわけではなく、一定の金利見直しサイクルを定め、そのサイクル時に基準金利に変動があれば、その変動が反映される扱いが一般的です。

金利見直しサイクルが短いと事務処理が煩雑になるため、6か月程度の期間をサイクルに指定しているケースが多いかと思います。

例)金利見直しサイクルが6か月の場合

2020/1/1 貸出金利 2.00%(基準金利 1.00% +スプレッド 1.00%)

→2020/6/30までは金利変更なし

 

2020/3/3  基準金利が1.00%→1.50%に変動

→貸出金利に変更なし

 

2020/4/3 基準金利が1.50%→1.30%に変動

→貸出金利に変更なし

 

2020/7/1(金利見直しサイクル日) 貸出金利 2.30%(基準金利1.30%+スプレッド1.00%)

→2020/12/31までは金利変更なし

4.おわりに

現在の水準であれば、TIBORレートを使うことができれば、スプレッドを加味してもかなり低い金利水準で借入が可能です(基準金利がマイナスになった時期もありました)。

ただし、金利が急上昇した場合には、大きな影響を受けるリスクもあるのでやはり一長一短といったところでしょうか。

どの金利も金融機関ごとにレートの違いがあったりするので、具体的な金利は各金融機関に確認する必要があります。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

(ご質問等あればお気軽にコメントください。)