こんばんは、サラリーマン大家のTAKAです。

本日は預金担保(お付き合いの定期預金)というテーマでコラムを書いていきたいと思います。

1.預金担保とは

前回までは、連帯保証、抵当権、根抵当権と、不動産融資でメジャーな担保について説明してきましたが、本日は少しマイナーな預金担保について説明したいと思います。

預金担保とは、通常、借入を行う者の定期預金に質権(または譲渡担保)を設定することを指します。端的にいうと、借入を行う者と金融機関との間で、借入金の返済まで、定期預金を解約しない、借入の返済ができなくなった場合には、定期預金を強制的に返済に回すということです。

通常は、借入を行う金融機関の定期預金を担保としますが、他の金融機関の定期預金を担保とすることも不可能でありません(かなりの特殊なケースになりますが。。。)

2.「お付き合い」の定期預金

融資を受けると良く「お付き合い」の定期預金をお願いされることがあり、半ば融資の条件のようなニュアンスで定期預金を作ることを要求されることすらあります。

この「お付き合い」の定期預金については、預金担保と同じように感じるかもしれませんが、全く異なるものであり、担保ではありません。

このため、定期預金が満期となれば、自由に引き出すことが可能であり、定期積金なども同様です。

質権設定等の契約を結んでいない定期預金等を金融機関は拘束することは基本的にはできません。

3.「お付き合い」の定期預金を作らせる目的

「お付き合い」の定期預金を作らせる目的は主に2つあります。

1つは、金融機関の担当者に定期預金作成のノルマが貸されているため、ノルマ達成のためです。特に信用金庫などはいまだに定期預金のノルマが担当者に張られており、感謝されます(一方で、大手の金融機関の場合には、定期預金を集めるメリットはほぼないので、ノルマ自体がないところもあります)。

もう1つは、借入の返済ができなくなった場合の保険のためです。

先ほど定期預金は担保ではないといいましたが、定期預金は満期が到来するまでは金融機関側で解約を断る権利があるので、実質的に担保として機能します。

通常、「お付き合い」の定期預金を作る場合には、1年や2年の比較的長めの期間で作り、なおかつ「自動継続」という満期が来た場合には、同一条件で定期預金を更新する条件で作成する場合が多いので、解約のタイミングは限られ、実質的な担保の役割を果たします。

4.おわりに

実務的には定期預金は満期前でも金融機関が解約を拒む場合は稀であり、融資があったとしても、延滞等がなければ、解約を断られることは少ないと思われます(次の取引を想定した場合には影響がありそうですが。。。)

「お付き合い」の定期預金には、担当者のノルマ達成といった裏に金融機関側事情が隠れているので、他の「お付き合い」についても何等かの意図が隠されているかもしれませんね。

(ご質問等あればお気軽にコメントください。)