この100年の景気サイクルを拙い手書きで書いてみました。先の東京オリンピックから今年のオリンピックまで56年です。その間、高度成長やバブル崩壊、ITバブル、リーマンショック、アベノミクスと景気サイクルは繰り返されます。この大きな流れの中で不動産投資があります。
不動産を売買するようになって、約40年が経過しました。29歳で最初に新築戸建を買ったのが最初で、一日違えば100万円上がった時代です。1年住んで売ったら25%儲かりました。これに旨味を感じて不動産との関わりを深めていきました。 細かいですが、参考までに時系列に売買を記します。
- 1973 50日間の欧州貧乏旅 1日15ドル 祖父の残した近鉄の株売却で
- 1978 米大学院(USC)留学から帰国
前半20年
- 1979 最初の新築戸建を購入→翌年売却 25%の売却益
- 1980 2つ目の新築戸建を購入→1995年売却 20%の売却益(タイミングよく売れば100%だった?)
- 1986 3つ目の新築のため中古住宅購入→初めての戸建賃貸 利回り4%
- 1990 3つ目の戸建新築 後の会社設立で社宅化、その後一部事務所化
2つ目の戸建を賃貸 利回り 7.5% - 1995 バブル崩壊過程で新宿や練馬で土地を物色するも利回りが低く断念
代替として所沢の3DKの中古区分や代々木区分マンションを購入
買いたい病はMax → 億超えのものを買わなくってホントに良かった - 1997 嫁に内緒で2つ目の代々木区分を買ったらバレてしまい命令で即売却
後半20年
- 2000 稲盛旦那が会社に来るというので定年扱いで退社
- 2001 離職者訓練を受けIT系や早稲田MBAコースを修了し少しは賢くなる?
- 2002 日比谷の競合会社に再就職 セカンドハウスとして六本木2区分を購入、利回り14% 不動産嫌いの嫁がとうとう実家に帰る。2016年 、1つ売却。沢さんの「お宝不動産で金持ちになる」を読んで、本格参入を決心。
- 2003 朝霞市に一棟アパートを取得 13% 頭金4割 5年前に売却→マニラ物件
- 2004 三番町に区分を取得 8.7% 美術館建設の足懸り?
- 2005 志木市にアパート取得 11.5% 頭金2.5割
- 2006 新座市にアパート取得 12.5% 頭金2.5割
- 2007 西東京市にアパート取得 13% 物件再生、賃貸併用住宅に最適
- 法人設立→積算を重視しつつ以降法人所有(法人は何かと便利)
- 2008 練馬区にRCマンション取得 11.5% 路線価35万角地
- 2009 小平市にシェアハウス取得 13% 建ペイ・容積オーバー 頭金1.5割
- 2010 所沢市にアパート購入 17% 再建不可、立地は秀逸 現金購入
- 2011 越谷市に大型RCマンション取得 13% 信金支店長の粘り勝ち
オーバーローン - 2012 所沢市に鉄骨マンション取得 14% 自宅から3分 物件再生
フルローン - 2013 マンション屋上に太陽光設置 10% 節税(5百万の即時償却)
- 2014 宮崎に野立て太陽光取得 10% 節税(5千万の即時償却)
- 2015 ランドバンキング投資、セブにコンドテル取得 海外投資開始
- 2016 マニラマカティに2コンド取得 8% 現金購入
南池袋に区分を取得 8.2% フルローン - 2017 所沢市にRCマンション取得 15% フルローン 美術ギャラリー
- 2018 アパート2棟売却 ソコソコの売却益あり
暗号通貨投資開始、アパート売却代金の約8千万円投入 汗;
不動産投資のサイクル
1980年頃は高度成長期の名残で、物件は上がる一方でした。一日でも早く買ったら勝ち組になれました。1986年に計らずも戸建て賃貸を開始したのが賃貸業の最初です。この戸建ては買った翌年からグングンと高騰を続け、4年後のバブル絶頂期には3倍になりました。代々木の区分マンションは1200万が8千万と、7倍にもなったものです。買おう買おうと思いつつ実際はこの時期には買えなかったです。
1991年にバブルが大蔵省の融資額総量規制により、凄まじい崩壊を始めます。何倍にも高騰した物件が10年ちょっとかけて下降しまくりました。2001年頃に底を打って元の値段に戻った感じです。その後、ITバブルで徐々に上昇を始めます。2007年頃までミニバブルの様相でした。
2008年のリーマンショックにより不動産は冷え込みます。この時期以降に物件を取得できれば、利回りも高くて勝ち組になれました。2011年の東日本大震災で更に冷え込んで、重量鉄骨利回り15%とかを取得することが出来ました。RC一括貸しで13%の物件もこの頃の取得です。
間も無く、2013年頃からアベノミクスが始まり、ゼロ金利が広く浸透し巷に大量のお金が滞留して、否応なく物件が高騰することとなります。融資が極端に緩み、一億総不動産投資家の様相です。これが2018年頃のかぼちゃの馬車事件等で急速に融資が厳しくなり、元の正常な融資状態に戻ることとなります。融資が厳しくなりましたが、参入者が増えたこともあって高値が続き、最近やっと下落し始めたかな?状態です。高値覚えの売主さまも多く斑状態というのが正確かも知れません。時系列の上がり、下がりは以下の通りです。
高度成長期の長期上昇期
転換点 1991年 バブル絶頂期
下落期 10年
2001年 ITバブル
上昇期 7年
2008年 リーマンショック
下降期 5年
2013年 アベノミクス開始
上昇期 5年
2018年 スルガショック
高止まりから下げに転じる
景気や不動産サイクル説は種々説があります。超長期では文明の交替400年、56年のコンドラチェフ(インフラ投資)、25年のクズネッツ(設備投資)のサイクルが知られています。これらのサイクルの頂上が見事に重なったのが先のバブルでした。更には上げに6年、下げに6年とかの12年サイクルとかを考えると最近の実態にソコソコ近いのかなと思います。
買う時期、売る時期
これらのサイクルをよく理解し、最適な時に買う、売るを実践出来れば一番効率がいいのは確かです。しかしながら、物件高騰期は融資は出易いものの利回りは低い、物件低迷期は利回りが高いものの、融資冬の時代であることが多いです。手持ちが多いとか、融資に問題がなければサイクル的に安い時に買い、高い時に売れれば不動産投資は完璧となります。成功している大家さんはこのサイクルに上手に乗れた方が多いですね。買いたい時に我慢し、買いたくない時に果敢に買うといいのかなという不思議な世界かも知れません。 売却については買いたい時に売るのが原則かと。 今から思うとリーマンショック後や東日本大震災の後が、買うのが怖い時期ながら、絶好の買い場でした。
個人的な話を最後まで読んで頂き、誠に有難うございます。^^)
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