所沢にもとうとう億ションが出現しました。駅直結と謳っていますが、駅3分で、微妙です。
前回の「上手な買い方は?」のコラムで、shin23412さんが「売主の功罪とその対処」についてコラムを書いて欲しいとのことでした。功罪は書けたと思いますが、対処方法は結局名案がありませんで、ハイ次!という結論しかなく、申し訳ないです。敢えて言えばグリップ力の強い営業、交通整理の上手な営業と付き合う位しかないのが実情でしょうか。
売買を重ねると特に売主様に振り回されることが多々あります。今まで困ったというかがっかりしたケースを3つ記します。
コロコロと変わる売主様
私は買う時は、契約する前に金融機関の融資内諾を取ることが殆どです。一昨年、自宅から歩いて7分位のところに3方角地の重鉄全面タイル貼りの物件が出ました。早速メインの信金に打診を行い、フルローンの内諾がでました。 1割引き位の指値を入れて様子を見ていると、今の価格では売りたくない、価格を少し上げたいとのこと。仕方がないので、指値を5%引き位にして歩みよりました。少し時間を空けて、何だか相続絡みで揉めており回答できない状態とのこと。 もう少し時間が経過して、調整が付かないので取敢えず売止めにすると。 まあ、これはよくあることなので、諦めてハイ次!と転進しました。 世の中諦めが肝心ですね。汗;
さて、1年位経って同じ物件がまた売りに出ました。ラッキー、今度は買えるぞ!と喜々として、信金に融資を申込みました。 1年経ちましたが、ちゃんとフルローンが出るとのこと。 今度はかなり売値に近い額で買付けを入れました。 しかし、なかなか回答が来ません。 仲介様に催促を入れると、何だか売ってしまったら税金がかかって、手取りが殆どなくなることに気がついたとのこと。結局、年単位で売却を延期してローン残高が減るのを待ちたいという結論です。 一回目はまあ、普通のことですが、この2回目はド~と疲れた次第です。
でも、直ぐに気を取り直し、ハイ次!でした。
次回売りに出たらどうしよう・・・状態です。笑
決断できない売主様
3年前に買った自宅から車で7分位の物件です。3方角地の全面タイル貼りのRCです。しかも地下室まであります。これも信金に融資を申込みほぼフルローンが出たので、仲介様と相談の上7%の指値で買付を入れました。しかし、待てど暮らせど回答がありません。どうも家族間で意見が分かれて調整がつかないとのこと。 こうなると意思が統一されるまで待つしかありません。痺れを切らせて、最後80万上げるから何とか考えて下さいと伝えても回答なし。 このケースは待ち疲れのパターンです。 6千人の会社で気の長い3人に入ると自任していましたが、このケースばかりは呆れてしまいました。 まあ、最後は契約に辿りつくことが出来たので結果良しとするケースではあります。
取巻きに左右される売主様
一昨年に売却した物件の買換え特例を使うべく、土地400坪の物件に12%位の指値で買付を入れました。これも事前に信金の内定を貰っていましたが、融資額75%で頭金2000万超と融資が伸びない気乗りのしない物件でした。まあ、傾斜地が半分位あって仕方がありません。眺望抜群で200坪の傾斜地には果樹でも植えようかなとか、ちょっと趣味系物件ではありました。擁壁を跨いで懸案の美術館を建てようかなとか夢のある物件だったのですが、売主様は農協の友人などから安く売る必要などないとか色々と意見されていたご様子。 こちらはソコソコ欲しいので、7%まで買値を上げてみました。 それでも明確な回答がない時間が流れました。7%の乖離が埋まらず半年位経過しました。 普段顔を出す賃貸の店長と世間話をしていたら、何とあの物件を売主様が売ったとの情報。
仲介業者様に確認をしに行くと、超がっかりした様子で、3為業者に浚われたとのこと。この仲介様は、この物件を売れる物件にするために半年以上奔走したのを知っているので、自分のことよりも仲介様が気の毒になったものです。
売却額は当初の売値よりもかなり高かったそうで、この売主様の粘り勝ちでもありました。あれだけ働かされて、最後浚われた仲介様を労うことしきりのケースでした。
考察
今迄経験した手こずった売主様ベスト3ですが、全てこの3年間の出来事です。40年間、物件を売買してきましたが、つい最近のこの3年に何故集中しているのか考えてみました。多分、買い目線が厳しくなってきたのが原因だろうと感じています。 所有物件が100室を超えて、必ずしも更に拡大する必然性がないというのもあるのかなと。
ひとつ目と3つ目が買換え特例用でしたが、結局買換えは失敗に終わってしまいました。次回は上手くやるぞ!と買い目線を少し下げようと思う今日この頃です。
今日も最後まで読んで頂いて、誠に有難うございます。^^)
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