こんにちは!築古大家のコージーです。
前回記事では
RCはその建物の重量から、
ボーリング調査をすることで
地盤改良など適切に行われている可能性が高く、
築古の木造、
鉄骨造などの基礎が適切でなく
寿命が短いことが多いことが
物件の印象を悪くしている。
ということを書きました。
「住宅瑕疵担保施工法」が施行されてからは
大幅に改善されているはずなので、
このあたりの印象は今後ずいぶん変わると思っています。
技術的にRCはやはりいい
RCはコンクリートの中に鉄筋を配筋しています。
鉄とコンクリートの膨張係数はほぼ同じなので
完全に一体化した素材として機能できるのがその強みです。
建物の強度を確保する鉄筋であり、
強度は鉄筋の量で決まります。
(ちょっと乱暴ですが・・・)
鉄の大敵は、錆と火ですが、
コンクリートがアルカリ性なので
鉄筋の酸性化現象である錆を防ぎ、
しかも、火災発生時は耐火被覆の役割をするので
地震にも、火事にもムチャ強いRCは事実です。
(ただし、地震は鉄筋の量による。)
なので、
RCが素晴らしいと、信仰されるのも、
あながち間違いでないとコージーは思っています。
まあ、RC持ち上げすぎたので
よくないモードも少し書いておきましょうか?
被覆のコンクリートにひびが入っていても放置
被覆コンクリートが雨水で中性化が進み
強度を保つ鉄筋に錆が入って膨張、爆裂でしょうか?
これは、典型的なRC劣化モードですね。
建築時からの致命的なパターンは
コンクリートに使われる砂が実は海砂で
脱塩が甘く塩分を多量に含んでいたとか、
建築時に施工性を上げるため、
多量の水を混ぜたシャブコンが使われていたとか
稀だと思いますが、全くないわけではありません。
なので、
RCに変な建物はまずないと
信心がいきすぎますと、
痛い目に合うことも、ゼロではありませんが、
かなり稀な例かと思います。
最近は、地盤の杭が
必要な深さまで打ち込まれておらず、
RCのマンションが傾いたなんてお話も
ありましたね~
不動産投資として考える。
さて、不動産投資にお話を戻します。
確かに技術的には素晴らしいRCではありますが
決して、木造や鉄骨造が悪いわけではありません。
あくまで、
比較論としてRCはいい建物だよね!
というだけです。
いくら建物がRCでも
不便でなかなか入居者のつかないRCでは
全く意味がありません。
不動産投資として考えた場合
居住に必要十分な建物を
採算が合う形で提供できればいいのです。
つまり、コストパフォーマンスです。
だいたい、日本の大多数の住居は
築古の木造住宅なんですから・・・
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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