みなさんこんにちは。
先日のコラムで200コラムをかけました。
これも一重にコメントをくださる皆様と、いいねをくださる皆様のおかげです。ありがとうございます!
そして今後ともよろしくお願いします。
今回は私がなぜ今のスタイルで大家になろうと思ったのか
そしてそんな考えをもったきっかけになった方のことを書こうと思います。
それは私が今の会社(現・自分の経営する会社)に入社した20代半ば頃の話になります。
この人大丈夫?
(苗字が同じなので色分けしています)
その頃、当時の会社のNo,1顧客の管理会社Sさん(オーナーさん自主管理の法人化)がいるということを知っていました。付き合いも長く、当時は2代目さんがやっているということでした。
(現在は10棟ほど売却されている関係で顧客順位としては5位くらい)
Sさんは本業で会社を経営されており、儲けたお金で物件を兵庫県と大阪府に20棟ほど建築し所有しておられました。物件が増えてきたので管理会社Sを作り、息子さん達を役員にして給与という形で分配していたようでした。
ご子息は3名いらっしゃいました。当時長男さんが管理会社Sの代表取締役をしておられました。(現Sさんは3男さんです)
・・・が、次男さんが早くに亡くなり、数年前に長男さんも亡くなってしまい、3男さんに代表取締役権が回ってきました。(それが現S管理会社の社長)
その時に挨拶に伺いました。(ちなみにお父さんであるSさんはご存命で、本業の会社を経営されていらっしゃいます)
3男さんは、チック症と吃音があり人の目をみずに明後日の方向を見て話をする・・・。基本的に人と関わらないようにしているみたいでした。20代の世間知らずの自分から見ても他の会社でまともに働けるような感じではありませんし、話もじっくり聞かないと何を言いたいのかわからない感じです。
この人大丈夫かな(ちゃんと仕事をして生きていける人なのかな?)・・・と思いました。
他に事務員さんが1名いるとは言え、当時のうちの会社の社員は他人事ながら心配していました。
もともとお父さんも3男さんのことを心配されており、まともに働けないだろうから不動産賃貸会社を作ったということを聞きました。
社内では「3男さん大丈夫だろうか?」とか、
「あんな人でも資産があれば生きていけるんやね」なんて皮肉も飛び交っていました。
大家さん=お金持ち
という一般的な頭だった私。
資産(不動産)があればあんな人でも生活していけるのか・・・。
じゃぁ私も親が生きている間に資産を形成してしまえば、もしかしたら親がなくなる頃には私もSさんのように暮らしていけるかもしれない。
私はSさんのお父様がどんな考えで賃貸会社を作ったのか色々父親を通じて聞き出しました。
そして私も何か本業で仕事をしたとしても、将来的には賃貸法人を作っておいて、最終的には大家さんになろう!!と思ったのでした。
大家さんは何もしなくても家賃が入ってきて悠々自適な生活を送れるし、障害があったり、対人関係に問題があったりする人でもちゃんと生きていけるのだと当時甘く考えていました。
(そしてあのSさんに大家さんができるなら私にだってできると思ったのでした。失礼な若造ですねσ^_^;)
これが、24〜5歳の頃の考えでした。
その後の心境の変化
私が今の管理会社Sさんを担当するようになったのは昨年からで、それまでは自社の社員が張り付いていたので直接会話すらすることはありませんでした。
その後不動産投資ブームにのって私は区分マンションを少しずつ買い増やしていき、5年ほど前からSさんのお父さんのやったように賃貸管理法人を作り、不動産を購入して行っていました。
どちらかといえば、私はSさんのお父さんにあこがれていたけどSさん自身にあこがれていたわけではありません。
どこかSさんのことを社会不適合者ぐらいに思っていたかもしれません。(汗)(Sさんごめんなさい・・)
昨年私が担当になった際に、Sさんと話をする機会ができました。
どうやらSさん、うちの会社以外に3社ほど管理系の会社を使っているみたいですが、一定の業者に偏らないように修理対応の金額などを割り振っている様子。
「今年はお宅に任せてる物件、出入りがなくてあまり仕事がないから、こちらの物件も任せるわな。電気工事はできるんか?仕事がないからしんどいか?」
などと聞いてくれるのです。
そしてしんどいというと、「ほな、待ってな。あっちの物件のリフォーム頼むわな」
そして仕事を発注してくれました。
うちの仕事のウェイトが大きくなると、
「そろそろ別の業者が少ななってきたから、ちょっと向こうさんに渡さんならん。イケるか?」
などとも聞いてくれます。
関わってる業者が立ち行くように仕事を割り振っているんだなとちょっと感心しました。
Sさんは、どこか子どもっぽいところがあって、素直なのです。まだご両親がご存命なのできっと「お世話になっている業者さんが潰れないように適度に仕事をあげなさいね」なんて言われているのかもしれません。
ちなみにSさんは50代後半〜60代前半くらいです。ご両親長生きですね。
業者さんの話
うちでリフォームを担当してくれている個人の業者さんがいるんですが、その人は40年ぐらい管理会社Sさんの物件でずーっとリフォームをしています。
「Sさんは気の良い大家さんで、手が悪い業者でもずっと使ってくれる。だからいい仕事ができん奴やボッタクリは許せんな!」
Sさんは業者さんから人気が高いです。
お金のことをいうことはなく仕上がりが不味くても
「しゃーないな。昔の人やから」であまり気にしていないようでした(汗)
驚いたのは・・・・
普通の事務所の室内なのに12台中非常照明が最大6台付いていたことや・・・(そもそも事務所内に非常灯いる??)
平均2台以上ついてる(汗)LED化工事の際に業者から連絡があり、非常灯は事務所内には義務化されていないけど、なんでこんなに非常灯ついてるのかと聞かれて発覚。
外壁についている照明が家庭用の照明だったことや・・・
(消防法に引っ掛かるのでは?!)
エアコンの取り付け方は、穴あいてるわ、粘土多用してブサイクになっているわ・・・。
これでエアコン取付完成なんてどーいう神経してるの?(汗)しかもこの粘土?の形ヤバイ!!!(爆)
それでも同じ業者を使い続けてくれるんですよ。
「またなんかのついでに直してもらうわ」
・・・で、結局建物はボロボロ、見栄えはブサイク。
こんなんでいいわけがない・・。
愕然としました・・・。
Sさんしっかりして!!騙されちゃうよ!!!(@@;
改めてSさんと直接やり取りしましたが・・・
社会に出られたことがないせいか・・とてもピュアな感じでした。
「あぁ、この人を裏切ってはいけない」と私は思いました。
そして、私も善良できっちり仕事をする業者を探さなければならないと思い、自分のためにも特に酷い水道関係の業者と電気関係の業者を探すに至りました。
電気工事業社は直接オーナーさんが使っていた業者が昨年引退したので自社で対応させてもらうことにしました。
前回のコラムであの対応の依頼をSさんから受けた時、自分が今までSさんを目指して大家さんになったことを話しました。
「・・・えっ、憧れてたって?そんなそんな・・・。
じゅんじゅんも大家なのか。それなら話がわかるな。とにかくあの入居者ワシらお手上げなんや。なんとかしてくれ〜」
そしてなんとか修理を完了できて良かったですσ^_^;
今の目標
いい仕事をしてしっかりお金を稼ぐこと。
そしてそのお金をいい仕事をする協力業者に還元することです。
大家としては信頼できる業者を使い、その業者さんに喜んで自分物件の仕事をしてもらえるようになりたいです。
私は今はSさんのように業者さんから好かれ、心と懐に余裕のある大家さんになりたいと思っています。
コラムニストになって早2年が経過しました。
2棟目の物件を楽待を通じて購入し、トラブルになったことがきっかけでコラムニストになりました。
最初に大家さんを目指していた頃とはまた違う気持ちと考えになりましたが、
それはここでコラムを書くことで実際の先輩大家さんの皆さんや、コラムニストの皆さんからコメントをいただいたり、皆さんのコラムを拝読させていただいた結果の賜物かしれません。
物件はあるが借金も大いにある今の状況ではお金持ちには程遠いですが・・・
どんな大家に変貌するのか見守ってくださると幸いです。
今後も経験の浅さ故の悪戦苦闘の日々や、様々な経験をこちらで書かせていただければ幸いです。
長くなりましたが
今後ともどうぞよろしくお願いします!
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