こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
私が保有している1棟マンションに110番通報で警察官が駆け付け、入居者が事情聴取される事態が発生。
コラムの前編では、入居者Aさんからの連絡で私がこの事態を知ったところまでをご紹介しました。
Aさんの話の裏付けを取る
Aさんの推理どおり通報はいたずらで間違いないだろう。
だとすると、また同じことが繰り返されるかもしれない。
入居者全員から苦情がきたら大変なことになる・・・
何か手立てはないものか。
その前に、Aさんを疑うわけではないが、他の人の裏付けも取っておかないと。
翌日、他の入居者さん数名にも電話で確認。
確かに警察官の事情聴取を受けていた。そして不審な物音に気づいた人は、誰もいなかった。
これでAさんの証言の裏付けは取れた。
通報はいたずらで間違いない!
さて、次はどうしよう・・・
よし、警察に聞き込みだ!
あれ、俺も探偵っぽくなってきた!?
警察署への聞き込み調査
マンションから一番近い警察署の代表番号に電話。
「はい。○○警察署です。」
テキパキした感じの若い女性の声がした。
「◎★△×◆○□※▶って言ってるだろが!」
背後からは何やら刑事ドラマさながらの怒鳴り声も聞こえてくる。
「昨日の22時頃に110番通報された○○マンションの大家です。通報について聞きたいのですが」
いきなりキーボードを叩く音がした。
そして「駆け付けた警察官は外出中ですね。戻ったら電話させましょうか」
私が通報者や通報の内容を教えて欲しいと言うと、
「そういったことは大家さんでも教えられません」
自分のマンションの通報でも教えてもらえないのか、と尋ねる。
すると「はい、そうです」と一言だけ。
事務的な回答にカチンときて、
「では、いたずらの通報にどう対処すればよいのか」と質問。
すると、
「そういうことは住⺠相談課の方で聞いてください」
そして、彼女は私の返答を待たずにいきなり電話を転送したのです。
住民相談課のベテランとの戦い
転送された電話に出たのは、妙に落ち着いた、いかにも私はベテランです!といった感じの男性。
また最初から説明するのかよ。
そう思いながら、さっきと同じ説明をする。
すると、
「たとえ大家さんでも、警察の規定で教えることはできないんですよ」
そらきた!やっぱりだ!さっきと同じ回答。
必殺たらい回し攻撃か!
頭にきたので、こちらも反撃にでる。
「110番通報で深夜に警察官が事情聴取したんですよ。
通報は間違いなくいたずら。被害届を出すので捜査してください!」
しかしベテランは落ち着いた口調でこれに応戦。
「そこは被害があったかどうかがポイントになります。
深夜であっても事情聴取だけでは被害にならない。
つまり被害者がいない。
被害者がいなければ被害届は出せない。
被害届がないと警察は動けないんですよ」
うっ、なるほど・・・・
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。
「では、いたずらの通報が続いても警察は何もしてくれないんですか!」
ベテランはこう答えました。
「通報の状況は現場近くの警察官が一番よく把握している。
これも詳しくは話せないんですが・・・
実は被害届がなくても警察官が独自の判断で動く場合があるんです。
通報が続くようなら近くの交番に相談して欲しい。
状況を詳しく伝えるなど捜査に協力してもらえると
警察官も積極的に動いてくれるかもしれない」
そうだったのか!
捜査への協力がそんなにも大事だったとは。
警察官との信頼関係は大切にしなければ・・・・
この戦い、完全に私の敗北。
ベテランさんに感謝を伝え、電話を切りました。
大家としての対応
今回の件は入居者と共有すべきと考え、経緯をまとめてマンションの掲示板に貼りました。
・通報がいたずらと思われること
・警察署に問い合わせた結果
・捜査協力が必要な理由
今回の件での大家としての対応はここまでです。
通報のいたずら防止への効果は分かりませんが、これで入居者の方々の不安がすこしでも解消されたら良いのですが・・・
最後になりますが、このコラムを書きながら、まだ今川焼を食べていないことを思い出しました。(前編を参照)
大好物を忘れて大家業に励んだ自分をほめてあげたい。
今日は今川焼を2個食べようと思います。
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