こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。
今回はサラリーマン大家の自主管理史上、最大のピンチ!!となった、2019年の台風の日に発生した「部屋が水浸し事件」を全3話でご紹介します。
この時は、本当にサラリーマンをしながらの自主管理の難しさを思い知りました。今となっては良い思い出です。
仕事中に入居者から連絡が入る
2019年秋、台風19号が関東地方を直撃!
テレワークなど思いもよらなかった頃、
いつものように会社で仕事をしていると
入居者のAさんから電話が。
いつものように、さりげなーく席を離れて廊下に出る。
電話に出るとAさんがいきなり話始めました。
「良波さん、大変なことになってんだけど!!」
Aさんは20代後半の男性、
いつも穏やかな話し方なのですが
この日はいつもと違っていました。
いったい何があった?
ドキドキしながら聞いてみる。
「どうしたんですか?」
するとBさん、
「夜勤明けで帰ってきたんですけど、
部屋が水浸しなんです!!」
台風の日に部屋が水浸し。ははーん。
窓を閉め忘れたパターンか。
心を痛めている彼を傷つけないよう優しい声で
「それは大変ですね。
被害はどんな感じですか」
Aさんは割と冷静な声で
「布団から何から、全部水浸しなんですけど!!」
そりゃ、台風なんだから。
ニュースでも注意しろって言ってたのに。
階下の部屋は大丈夫かな。面倒なことになった。
「どうすりゃいいんですか?」
Aさんはそれだけ言って沈黙。
私の返事を待ってるみたい。
まず窓を閉めて、
濡れてるとこを雑巾で拭いて、
子どもじゃないんだから、
そんなことで電話しないで欲しいんだけど。。。。
えっ、もしかして雨漏り!?
しかしAさんの思いがけない一言、
「こんだけ水浸しだと、
上の部屋はもっとひどいですよね」
えっ、上の部屋!?
窓開けてたんじゃないの?
って、ことは・・・ひょっとして・・・
雨漏り!!!!!!
彼に恐る恐る聞いてみました。
「水って、上からきてるんですか?」
「天井からクロス伝ってきてるみたいですよ。
それも何か所も」
ひえーーーーー
やばい
これは・・・非常に・・・やばい。
マンションは4階建て。
彼の部屋は3階の302号室。
4階じゃなくて、3階の部屋が水浸し?
じゃあ、他の部屋も?
被害はどんだけ?
修繕費用・賠償費用はいくらかかる?
やばい。消えてしまいたい・・・・
会議室で業者を探す
いったん電話を切り誰もいない会議室へ。
すぐにマンション近くの雨漏りの業者さんをスマホで検索。
何社か表示される。
先頭の番号に電話して事情を話すが、
「台風で出払ってるから無理」
2番目、3番目も同じ。
「そこをなんとか!」と頭を下げて
(相手には見えないのに)
必死に食い下がるも・・・・
半分あきらめながら4番目に電話。
予想に反し「わりと近くだから30分ほどで行けますよ」
すぐにAさんに電話。
業者が行くので部屋で待つよう連絡する。
そして
会議室を出て素知らぬ顔で自席に戻る。
かなり長い時間、会議室にいた気がしたが、
時計を見ると15分しか過ぎていなかった。
この短い時間に、
なんともドラマティックなやり取りがあったことを
会社の同僚たちは知らない。。。
この続きは次回のコラム、
「やばい現地に鍵がない! 演技力で会社を抜け出し鍵の受け渡しに成功!!」です。
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