こんにちは。サラリーマン大家の良波直哉です。

1話では雨漏り業者に対応を依頼し、
その業者がマンションに向かったところまでを
ご紹介しました。
今回はその続きです。

業者からの報告も会社で

会社の会議室から業者に依頼してから
1時間近く過ぎた頃、ようやく電話が。
またもや、さりげなく席を立って廊下へ。

電話に出ると業者は挨拶もそこそこに
「302号室の中を見せてもらいました。
 かなりひどい状況ですねぇ」

入居者のAさんが大げさに言ってんじゃないのか。。。
私のわずかな期待は・・・やはり甘かったか。
「雨漏りの原因は分かりました?」

「屋上も上がってみましたよ。
 亀裂とかあるかと思ったら
 わりと防水しっかりしてて 
 問題なさそうなんですよね」

「そうなんですか・・・・」

「あと考えられるのは、、、 
 あんだけの水でしょ。
 水道が原因かもしれませんね、
 上の部屋に入れませんか?」

上の部屋ってことは402号室か。
退去したばかりの部屋だ・・・
やばい!現地に鍵がない!!

そう伝えると業者は、
「じゃあ、隣の部屋に入れませんか?
 ベランダから乗り越えていきますんで」

隣の401号室は30代の女性の部屋だ。
いきなり部屋を通らせてくれって、
非常識だよな・・・

でも方法はそれしかない。
思い切って電話をかける。
そして・・・

思いっきり文句を言われ、
あげくに断られる。
そりゃそうだよな。

演技力で会社を抜け出す

業者に隣の部屋の人に断られたことを告げると、
「じゃあ、大家さんのとこに
 鍵を取りに行きますよ。
 402号室に入れなきゃ、
 これ以上調べらんない」

どうしよう・・・
私は会社。鍵は自宅。

早退にして家に帰るか。
「では、〇〇駅の
 近くまで来てもらえますか」
とりあえず、
それだけ言って席に戻る。

さて、早退の理由をどうしよう。
急に体調不良になるのは、
不自然すぎる。
家に忘れ物をしてしまって。
何をだ!?

悩んでいるところに、
し離れた支店の同期から電話が。

「ちょっと〇〇商談の進め方で
 相談したいんだけど、
 いま大丈夫?」

大丈夫じゃないっつーの。
なんてタイミングの悪い奴だ!

ん、まてよ、
これだ!!

そこから急にわざと大きな声で
「それはマズイ!
 その商談は落とせないだろ!
 仕方がないなぁ。
 今からそっちに行くから、
 そこで待ってろ!」

そして、聞かれてもいないのに、
「本当にしょうがない奴だ。。。。」
と、周りに
ぶつぶつ言いながら、

「ちょっと問題が発生したんで、
 今から支社の方へ」
そう言い残して・・・・自宅へ直行。

業者からは車で来ると連絡があったので、
近くの映画館の前で待ち合わせすることに。


そして、業者と会い、
無事に鍵の受け渡しに成功。

業者は鍵を受け取って、
そのままマンションへUターン。

私はアリバイ作りのため電車で支店へと向かう。

なんかスパイ映画みたいだ・・・

次回の3話(最終話)では、
ついに業者が問題の部屋に潜入!
そこで業者が見たものとは!
予想もしていなかった結末が、そこに!!

です。