そらまめ父さんです。
先日のコラムで、管理会社さん経由、安い金額で迅速に対応いただいた大工さんへの発注が思い通りに行かなかった話しを記事にしました。管理会社さん経由で発注した物件とは別物件で、知人から紹介してもらった同年代の一級建築士大工さんへ空室の床張りと壁修繕を依頼しておりました。
管理会社さん経由の格安大工さんとは違い金額は安くないけれども丁寧な仕事で定評のある大工さんです。一部屋だけ施工してもらうことで、今後継続的に仕事を依頼できる関係かどうかを見極めたいという思惑がありました。人気の方なので、予想通り見積もりに来て頂く際や発注してから施工までには時間がかかりました。
しかし、丁寧に仕上げるプロフェッショナルというプライドを持たれているだけあって、完成度の高さは素晴らしいものがありました。そして、驚いたのは彼と一緒に施工していただいた従業員の大工さんが若い女の子だったのです。
彼いわく、より資本の大きな会社に大きな仕事を奪われつつあるのは事実でだそうです。一方で、ちょっとした部屋の修繕を行うような、昔ながらの大工さんの高齢化が甚だしく、殆どの方が70歳を超えておりあと5年もしたら我々のエリアで活動する大工さんの人数は半分になると言っていました。
そんな未来に備え、大工の専門学校を卒業したての子を2年連続で雇い入れているそうです。若い大工さんを積極的に受け入れる姿勢に共感を持ちました。大工さんというと下積み時代は掃除からスタートして親方に怒鳴られながら成長していくストーリーを思い浮かべがちですが、側から見ていても、伸び伸びと作業されておりましたし、成長著しいそうです。
どんな分野でもそうですが、小さい会社ほど、既存の考え方にとらわれることなく新しい時代のカタチを柔軟に取り入れる姿勢に勝機があるという事実を目の当たりにした出来事でした。
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