『お世話になります。
ハウス・コム稲毛店の広瀬アリス(仮名)と申します。いま少しお時間宜しいでしょうか?』
保証会社の審査が承認されてから
しばらくの間、ハウス・コム稲毛店から連絡が無かったので
その後入居希望者さんがどうなったのか…いくばくかの不安を覚えていた
最近では不動産屋さんからの電話に限らず
着信があったら3コール以内に必ず出るというマイルールを設けている
出たからって何がどうなる訳ではないが…サラリーマン大家としての矜持的なものだ
『いつもお世話になっていますっ!もももちろん大丈夫です!』
不安を打ち消すように
良いご縁があるようにと
たとえ虚勢であっても電話は元気よく出るものだ
『ありがとうございます。
お申込み頂いているお客様とのお打ち合わせの結果、入居日が8月31日に決まりました。
契約については、お客様がまだ関西圏にお住まいなので、そのためだけに再度弊社までお越し頂くのは難しいため、リモートで行います。
つきましては入居に向けて確認したいことがいくつかあるのですが…』
おそらく考えられる最短のスケジュールで入居日も決まった
ここまで来ればほぼほぼキャンセルは無いはず
ほっと胸を撫でおろす
しかも、まさか野菜の日に入居するとは…ここでも見えない力に背中を押されている気がした
野菜の日とは…や(8)さ(3)い(1)の語呂合わせにちなみ、ファーストロジックや全国青果物商業協同組合連合会など複数の団体や組合が8月31日を記念日として…云々(楽待新聞社記事より抜粋)
『まず…キッチンにある冷蔵庫ですが、お客様がご自身で用意するとのことですので、入居日までに撤去して頂くことは可能でしょうか?』
冷蔵庫はもともと残置物として残っていた
当初はリフォームの邪魔になるからと処分するつもりだったが
扉を開けて製造年月日のラベルを見ると“2013年1月”
まだ8年落ちなら全然使える
綺麗に掃除して再利用することに
事実、リフォーム期間中はとても重宝していた
『あと…リビングにあるアレは一体なんですかとお客様から質問が…』
アレに…つづく
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