88万円に対して、18万円。
70万円に対して、9万円。
55万円に対して、15万円。

これが何の対比か、ピンとくる人も多いのかと思います。ヒントは、私の保有物件が全て築古アパートであることです。

得してないけど得した気分

それらの不動産の管理会社から「**だから、修繕工事しないといけません」という連絡を、用意周到な?見積もりとともに受けた際に提示されたのが最初の金額です。

2台のエアコン交換の88万円の内訳の大半は「2階とはいえ、高さの関係上組まなければいけない」という足場を組む費用が入っていました。
雨漏り対策工事として70万円の内訳には、雨漏りの原因であろうヒビの補修だけでなく、一時的に(狭いので元々車なんて通らないのに)物件の前の道の車両通行止めにするための警備員代まで含まれていました。
水道管漏れ対策工事として55万円の内訳には、予備費?のようなものが含まれていました。

疑問に思って自分で別の工事会社に直接見積もり取ったのが後者です。
足場も組みませんでしたし、道路も通行止めにもしませんでしたし、予備費なんて見なくていいと言ってくれたベテラン工事会社がやってくださいました。

管理会社の儲けの源泉とは言え、工事のニーズが出るたびに毎度毎度吹っ掛けられることにはちょっと疲れます。
その一方で、なんだか大慌てして見積もり取ったりして、ちょっと努力の甲斐あって得した気分?になるのが不思議なものです。

「ボクでもできた!」

今までDIY的なことは何もしたことがなかったのですが、ちょっとしたメンテナンスも部材費より工賃の方が高いのが当たり前だということに気付き、ちょっとずつ自分で挑戦するようにしています。

最初にやったのが、草むしりです。
不動産会社は2-3万円の見積もりを出してきますが、生まれて初めてカマ、グローブ、除草剤を買って、電動草刈り機も買って、やってみるようになりました。
恐らくプロの方が見たら全然ダメな出来栄えなのですが、「何もしてないよりはるかにマシ」というレベルで、キャッシュアウトは最初の道具代1-2万円。儲かったわけではないのですが、何回かやると「あ、これで7万円の節約かあ」なんて思うのがちょっとだけ気持ちいいです。
草むしりも、炎天下での汗だく作業だと思うと苦痛ですが、サウナに入ってエクセサイズしていると思えば、ジム代まで浮いた気分になってしまいます。(実際に、ロクに行ってなかったジムを解約しました)

 

今思うと当たり前ですが、共用部の蛍光灯も自分で。

1つしか切れてないのに「5つをまとめて交換しましょう、25000円で」と見積もり受け取っていました。「蛍光灯なんて1000円もしないのでは?」なんて思いながら、踏み台を持って行って、型番を見ようと切れた1つをぐりぐり触っていたら、単に接触不良だったようで、点灯して終了。

 

モニターホンも、見積もりは4-5万円でしたが、自分で14000円のを買って、2500円の電動ドライバーを買って、恐らく専門の人がやれば10-20分でつけられるところを、実に80分もかけて最初の1台を付けました。できてピンポーンと鳴らした際には、純粋にいい汗かいたと思ってしまいました。


次はカーテンレールの取り付けにチャレンジしてみようかと思っています。

「成長の実感」とまでは大げさかもしれませんが…

いい歳になると、仕事も含めて、純粋に初めてできるようになる具体的なことって減ってくるように感じます。
また、直接的にお金を差配して交渉する機会も、私自身においては後ろから指示することはあっても自分が出ていく機会は減っていますので、アドレナリンが再び出るような感覚になります。

誰かが見てたら、「あのおっさん、ドライバーもロクに使えずに不器用にちんたらやってるくせに、何をあんな喜んでるんだ?」と思われてしまうと思いますが、ささやかな成長の実感を得られることが、全然予想しなかった私の不動産投資の楽しみ方の1つになっています。