クリスマスイブ、みなさんどうお過ごしだろうか。

 今日は利回りの話をしたい。

 まずは、今年デビューした私の成績表をご覧いただこう。

このエクセルファイルは、以前のコラム 「Excelで不動産賃貸業の収支管理 #2」でダウンロード可能です。

 これは、保有する2軒の戸建ての合算である。

 物件の仕上がりまでに900万円かかって、保険、税金、ADなどで27万円かかった。家賃収入は60万円だった。

 スタートしたときは15%を目標にしていたが、リフォーム後の仕上がりによる利回りで13.2%。実質の利回りで12.8%だった。

 実にどんくさい感じが伝わってくる。

 いまさら言ってもしょうがないし、次に買うときはもっとうまく出来ると思う。それに高利回り「だけ」を追求すると、商売が難しくなることもだんだん分かってきた。

 利回りが高いということは、ものすごく安く買っているということだ。じゃあなんで安いかというと、収益を得る上でどこかしら難があるのだろう。

 難あり物件の空室を埋める実力があって、はじめて高利回りが実現する。

 そうは言っても、埋まらないときは埋まらないと思う。
 利回り星人も楽ではない。

利回り星人のみなさんへ

 ところで、以前のコラム「不動産投資家を全員まとめてディスる」で、私はこんなことを書いていた。

 ”言っておくが「利回り星」などという天体は存在しないからな。”

 そのあと、いただいたコメントに返信しているときに、私は不思議な体験をした。宇宙からのメッセージを受信したのだ。

 

「You、ないなら作っちゃいなよ!」

 

 忘れていた!ないなら作るんだ!
 今までそうやって生きてきたじゃないか!

 天の川銀河には、2~3000億個の恒星があると言われる。ぜんぶ1円玉にしたとしても2000億円になるパラダイス銀河である。

 その中の、たったひとつが「利回り星」であってもいいじゃないか。

 ということで、作ってみました。
 利回り星。

 

図1:利回り星専用サイト

 私はOnline Star Registerというサービスで「星の命名権」を購入し、「利回り星」という名前をつけた。誰でも探せる、賃貸繁忙期に見られる、などの理由から、オリオン座の星を選択している。

 利回り星のサイトは誰でも閲覧できる。
 URLをコメント欄に貼っておくので、興味がある方はアクセスしてみてほしい。

 

 命名した星が銀河系のどのあたりにあるか、3Dアニメーションで表示することもできる。

図2:3Dアニメーション

 まあ、正直これがどこなのかさっぱり分からないのだが、とにかくオリオン座の左肩の上らへんにあると思ってもらえればいい。

 空室をかかえる利回り星人のあなたに、この星をプレゼントしたい。

 刀折れ矢尽き、もう夜空にお祈りするくらいしかない、そんなときにご利用いただければと思う。

 お祈りの方法は自由だが、一例を提示しておこう。

 

 おねがい、お星さま。

 かわいそうな空室たちが、入居者で満たされますように。

 

まとめ

 この命名サービスの料金は、誰がなんと言おうと全額を経費計上するつもりだ。だからこれは「不動産に関係ない話」などでは断じてない。

 とはいえ、利回り星の話だけだとさすがに怒られると思ったので、冒頭で私のしょぼい成績を披露した。とってつけた感じがするのはそのせいだ。

 それと、このサービスによる星の命名は、学術上および国際法上なんの効力もないということを申し添えておく。