みなさん、こんにちは
とある大家仲間からコラムがネガティブすぎると指摘を受けたものぐさ大家です(汗)
ネガティブな性格ではないのですが、こと投資について誰かに伝えるとなると楽観論を唱える気にはならないもので、ついつい慎重な発信内容になってしまいます
指摘してくれた大家仲間は「不動産投資を続けているのだから、やってよかったことも書いてよ」と・・・
リクエストにお答えして、サラリーマン不動産投資家、及び不動産投資家志望のサラリーマンにエールを送りたいと思います
会社勤めしながら不動産投資を始めるのはどうなのか・・・
ここを読まれている方で一番多いのはサラリーマン層なのかなと思います(以前、楽待の中の人にそんなことを聞いた記憶があります)
給与収入を少し増やすために副業をしたいとか、サラリーマン稼業に嫌気がさしてFIREを目指したいとか、それぞれに動機はあると思いますが、しばらくはサラリーマンをしながら不動産投資をする=二足の草鞋を履くという方が大半だろうと思います
私もかれこれ6年以上、そんな生活をしています
会社勤めをしながら、不動産投資に取り組むのは、はっきり言って・・・
お勧めです!!
いつものネガティブ全開からちょっとトーンを変えてみました。。。
不動産投資に時間と手間がかかるのが心配
会社勤めをしながら、不動産投資に時間や手間を割けるだろうかという点をまずは心配される方が多いのではと思います
私もまさにそうでした
本やウェブを見ても、「すべて業者さんに任せて楽勝で不労所得♪」と書いているものもあれば、「自分で労力をかけないと成功しない」と言わんばかりのDIY推しな書きぶりのものもあり、いったいどっちが本当なんだろうと思っていました
今ならば、投資スタイル次第なので、どっちもアリだとわかりますが、当時はわかりませんでした・・・
やってみたら意外と大丈夫
恐る恐るという感じで不動産投資に足を踏み入れた私でしたが、やってみると意外となんとかなるもんだなと拍子抜けしました
物件検索なんかは隙間時間にやれるし、新しい物件だったため買った後も管理会社にほぼお任せで、やらなければならないことはほとんどありませんでした
管理会社とのやり取りや、よさそうな物件を見つけた時の問い合わせも、今やメールやウェブで事足りるので、本業への影響はほぼなしでした
もちろん、労力を投入することで経費を削減できたり、物件情報にレスポンスよく反応することで良い物件を入手できる確率がアップしたりしますが、そういった努力はマストではありません
やらなくてもなんとかなるといえば、なんとかなります
というか、当時の私には知識がなくできませんでした(苦笑)
サラリーマン兼業大家が有利だと思う最大の理由
始めてみて強く思ったのは、サラリーマンとして安定的な給与収入を得ながら不動産投資をすることは非常に理にかなっているということです
たとえ満室の物件であろうと、「退去が相次いで家賃が入らなくなったらどうしよう」という不安は常にあります
融資を使っているとなおさらです
そんな時、安定した給与収入があるというのは、大きな心の支えになります
「毎月の給料からこれぐらいは補填してもなんとかなるから、最悪、9室中6室が空いてもなんとかなるかな」などと思えたからです<まぁ、本当にそんな状況になるようなクソ物件なんて買っちゃあダメなんですけどね
その一方で、手取り給与と同じだけの金額を不動産で安定的に得るのは、そんなに容易なことではないなとも感じました
それまで、「これだけ働いているんだから、これぐらいの給料当たり前だろ」なんて思っていましたが、得られる給与のありがたさを、不動産経営で直接稼ぐ身になって初めて実感しました
サラリーマンであることを生かそう
ある程度安定した給与収入があり、家賃収入が落ち込んでもバックアップする余地があるというのは、不動産投資とは切っても切れない関係にある金融機関から見てもとても好ましいことです
なにせ、給与収入がある限り、取りっぱぐれの可能性はかなり低くなるのですから
今は、初心者にとってはなかなか融資を得にくい情勢ですが、それでも毎月の給与収入があり、ある程度の金額を貯蓄することができていれば、融資を得られる可能性は十分あります
不動産仲介業者さんから見ても、まじめに勤めて給料を得ている不動産投資家志望者は、とても良いお客さんです
「この人は買ってくれそうだ♪」という目で見てくれます
ただし、カモがネギ背負っているように見えかねないので、カモネギ扱いされない程度に知識をつけることは必要ですが
専業大家は手強いが・・・
心配していたよりは、時間も手間もかけずに不動産投資をスタートできたと書きましたが、知識が増え、本気度も増していくと、もっと時間や手間をかけてうまくやりたいという気持ちになってきます
会社勤めのために思うように動けず、物件を買い逃すなどすると、専業大家がうらやましくもなります
存分に時間も労力もつぎ込み、うまく賃貸経営しつつ、良い物件を買い進めている姿を見ると「勝てないな」と思うことが多々ありました
楽待のコラムニストでいえば、婿さんや大津さん、コメニストのkazuさんやrin5さんといった手強そうな専業な人々を思い浮かべると、到底勝てる気がしません
ただ、一つ覚えておいていただきたいことがあります
それは「専業大家全員が手強いわけではない」ということです
のんきな地主さんがいるからサラリーマン投資家は生き残れる(地主さんをディスるつもりでは決してないです)
物件を相続し、ある程度優位な位置からスタートした「地主さん」と呼ばれる方々は、持たざる立場であるサラリーマン投資家に比べて、圧倒的に有利な立場です
しかし、その有利さを生かし切る人ばかりではありません
有利な立場にあぐらをかいて、だんだんと優位性を失っていく地主さんも少なくありません(2代目、3代目という方々に多い気がします・・・)
それほど努力しなくても、ある程度安定的に運営できるので、必死に努力し、知識をアップデートしようと思わないのも無理はないでしょう
会員が数百人いる、地主層が中心の関西の非常に大きな大家会に入っているのですが、さきほど挙げた何人かのようにスキルがあって努力もする非常に手強い地主さんもいる一方、左団扇な緩い感じの地主さんもけっこういらっしゃいます
その会のメンバーさんたちは、大家会の主催する勉強会に来ているのですから勉強しようという意欲のある方たちで、地主層の中にはもっと緩い人が少なからずいます(繰り返しますが地主さんを貶める意味ではないです)
そういった緩い余裕のある地主さんがいてくれるからこそ、持たざる立場から参入した我々サラリーマン大家にも勝機があるのだと思います
二足の草鞋は大変だけど・・・
本やウェブで見るような「たった●年で家賃収入●千万円!!」といった、人生大逆転サクセスストーリーは、残念ながら、そうそうありません
給与収入というバックアップを持ちつつ、時間をかけて地道に少しずつ物件を増やしていくことになるでしょう
ただ、きちんと勉強して、無理をしすぎなければ、時間はかかっても不動産による収入は着実に増えていくはずです
そして、目標としていた収入にまで達したり、定年まで勤め上げたりした時には、晴れて専業大家となり、それまで培ってきた知識と経験を生かして、存分に不動産投資に邁進すればいいのです
サラリーマンとして優秀で、仕事に打ち込んでいた人ほど、定年になると抜け殻のようになり、交友関係も少なくて家でくすぶっている・・・
そんな話をちょくちょく耳にしますが、不動産投資をやっていれば大丈夫です
やることは適度にいろいろありますし、見知らぬ人の集まりに飛び込むことをいとわなければ、大家仲間というつながりも得られます
定年後やFIRE後に、打ち込めることや、話のあう仲間があるということは、サラリーマン稼業に打ち込んでいるだけではなかなか得られない財産なのではと思います
もちろん、趣味の世界でも、打ち込めることや仲間はえられるでしょうけれど、不動産投資の良いところは、それに“収入”までついてくるということです
Think Defensively Act Aggressively
私自身、本業はかなり忙しいもので、不動産投資と両立するのが大変なこともよくあります(今日も25時まで会社で仕事をして、帰りのタクシーの中でパソコンをたたいてコラム書いています)
DIYをするし、地元以外にも物件を持っているのでなおさらです
しかし、良い物件が買えたり、DIYがきれいに仕上がったり、うまく客付けでてきたりといった時の達成感はたまらないものがあります
大家仲間とマニアックな不動産トークで盛り上がるのも楽しいものです<変態気味な人と話があいます(苦笑)
不動産投資に安易に参入して、ドカンと失敗するのは絶対に避けてもらいたいので、慎重に始めてもらいたいとは強く思います
だからネガティブなことを多々書きますが、その一方で「やってみたらかなり楽しい」というのも本音です<そうでなければ6年以上続けていません
やるからには、本気で、のめり込むぐらいやらないと、うまくいかないでしょうし、達成感や楽しさも感じられないのかなと思います
慎重に検討して、やると決めたら前のめりに
(Think Defensively Act Aggressively )
これができれば、兼業大家としてやっていくことは十分可能だと思います
マニアックトークができる大家仲間が増えることを祈っています
本日も駄文、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました
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