北国の大家です。

いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。

札幌の隣の観光地、小樽のシーポートです。

石原裕次郎記念館(2017.07.03閉館)もあった場所で、西部警察で使われた車や、石原裕次郎さんのヨット「ハレ・コンテッサ」も展示されていました。

赤丸の通り、船もすっかり冬囲いです。

 

それでは、本題です。

私は2019年の7月に脱サラしました。専業大家で生計を立てようと考えました。

実際に1棟目を購入したのは翌2020年の2月です。この半年間に猛勉強してある程度の知見を得ました。

 

ですが・・・

脱サラ直後~3ヶ月間を振り返ると、当初は勉強不足で多くの紆余曲折がありました。

 

下記のコラムで書きましたが、私は20代後半で札幌に200坪の土地を相続しました。この土地にアパートを建築して、22年間サラリーマン大家をした経験を活かして、専業大家になろうと決意して脱サラしました。

 

【実践大家コラム】FIRE奮闘記 ~1.自己紹介~

 

今でこそ楽待相談室で「もっと勉強した方が~」などとアドバイスしますが、当時の私は不動産投資の勉強は一切していません(汗)。自宅併設RC1棟の経験値だけで、脱サラ~不動産投資で生計を立てようとしました。

 

結果から言うと私は、本コラムのタイトルの通り、経験値だけが頼りの愚者でした

これから不動産投資を始める方は、同じ過ちを犯さないよう、実践大家コラムなどで、しっかり学んでほしいとの想いで、今回は自身の恥を晒してみます!

恥ずかしいので、タイトルだけは格好良くしました

 

<アジェンダ>

地主の土地利用 と 不動産投資

脱サラ時の企画内容

土地探し

プロジェクト始動

金融機関の反応

プロジェクト終了

まとめ

地主の土地利用 と 不動産投資

私は昨年、不動産実務検定の2級/1級を取得しました。講習会では次の通り習いました。

土地利用 :地主が所有地にアパートなどを建築して、利益を上げること

不動産投資:土地と建物を購入して、利益を上げること

細かい文言は忘れましたが、こんなニュアンスでした

 

脱サラ直後の私は、

「土地利用」しか知りません

 

もっと言うと、土地付きの

「中古アパートが購入できる」事を知りません!

中古アパートが流通しているのを知りませんでした(汗)

 

脱サラ時の企画内容

脱サラ直後、私の企画は次の通りでした。

300坪以上の土地を確保(借りる/買う)する

     

店舗:賃貸併設住宅などを4~6店舗建築して賃貸する

    (又は)

レジ:2LDKx12戸の1棟RCを2棟建築する

 

※2LDKx12戸としたのは、22年前に建築した自宅併設物件と同じものを、単純に2棟と考えました。経験ベースです。

容積率を使い切るなどは考えていません(汗)

土地探し

脱サラ直後は、自身の企画に沿い、次の通り実践しました。

ポータルサイトで自宅から車で30分以内の「土地」を探す

→1~2ヶ月では、いい土地が見つからない。

期間の問題でもないかもしれません(汗)

     

隣地の親戚(伯父さん)から土地を借りる

→伯父さんから300坪を月額30万円で貸しても良い!と言質をとりました(契約はしていない)

 

私達の自己資金は、退職金から消費性ローンの返済を行い、実際に使えるのは1千万円弱となっていました。

プロジェクト始動

ここで私は一気に盛り上がりました!

建築会社を呼び、多店舗(賃貸併設住宅)構想をぶち上げました。

地元の工務店2社、財閥系の不動産会社などを自宅に呼んで、図面を作り打ち合わせを重ねました。

いま考えると恐ろしいことに、金融機関の融資の可否/条件など一切すり合わせずに、プロジェクトを進めていました。

私には22年前、座っているだけで1億円のRC1棟が建築できた経験がありました。その時と同じ感覚でした。今回は当時のお節介な伯父さんの代わりに、自分が動くだけだと思っていました。

 

結果は・・・

地元の工務店は不動産会社と連携して、1Fに薬局が入るメディカルビルを検討しましたが、タイミングが合わず実現しません。

財閥系の不動産会社は私に怪しい空気を感じたのか(汗)、積極的な提案はありません。

建築会社や不動産会社は頼りに出来ない!と思い、今度は札幌のドラッグストアーなどに、自分のプランを売り込みに行きました。結果は、門前払いでした(涙)。

金融機関の反応

ここでやっと、金融機関(信用金庫)に行き、プランを説明しました。

開口一番担当者は、こう言い放ちました。

 

土地はローンで買えませんよ

建物のローンは土地を担保に取ります。

土地は相続地や現金購入などの、抵当権のない物が必要です!

 

と、お諭し下さいました。

この時、私は自分の計画が難しいことに気付き始めます。

 

プロジェクト終了

(数日後の早朝)

土地を貸しても良いと言った伯父さんと会いました。伯父さんは「あー、あの300坪の土地は、農協に依頼して土地利用する。お前には貸せない!」と突然に言い放ちました・・・。

 

は!?

そんなのあり!?

 

ここで私は、脱サラ前に練った全ての計画が破綻したことを悟りました。

 

まとめ

当時の私は・・・

経験にしか学んでいない愚者

でした。不動産投資には勉強が必要なことを、この時初めて気付きました。

この期に及んでも、当時の私は新築以外の選択肢が思い付きません(汗)。不動産投資セミナーなどに参加して、講師がブルーオーシャンだ!と豪語するエリアの、企画販売(アパートの建売で、土地付き)を探し回ります。

なにせ・・・

既に脱サラしています(汗)!

行動が必要でした!

(次回へ続く)

 

今回のコラムは如何だったでしょうか?

今回の我々の実践行動が、少しでも皆様に勇気と情報を届けられればと思っています。

些細なことでも良いので、皆さんから質問やコメントを頂けると嬉しいです。

ー以上ですー