こんにちは^ ^
kです。
本日より新年度入りです。
ウクライナ情勢も加わり、原油高、資源高、円安が進み、
物価が騰がりつつあります。
過去にお話しした通り、
資材や修繕用の材料や給湯器などが不足しています。
そんな中、今週は、急激な円安で、
1ドル=125円台にあっと言う間に到達しました。
現在は、また、121円台〜122円台まで、戻っていますが。
何故こんな急な、円安が起こってしまったのか?
大きな要因と言われたのが、
日銀が、金利上昇を抑える為に実行した、
「指値オペ」です。
???聞いたことないですよね?
「指し値オペ」とは、
日銀が市場から国債を買い入れる際に、
あらかじめ指定した利回りで、
無制限に国債を買い入れるという手法のことなんですが、
イマイチ、ピンとこないですよね?^ ^
この制度、
2016年9月21日に導入すると発表した
「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」で採り入れられた、
新しいオペレーション手段なんです。
まあ、ちょっと無味乾燥なお話しですが、
ご辛抱を。
日本銀行は金融機関から国債を買い入れることで、
市場に資金を供給します。
(銀行や生保などの金融機関が持ってる国債を
買い入れします。)
これを「買いオペ」といいます。
金融緩和の場合➡買いオペで世の中のお金の量を増やすのです。
でも、通常の買いオペでは、日本銀行は利回りを指定せず、
利回りの高い(価格の安い)国債から、
順次買い入れます。
当たり前です。
一方、指し値オペは、あらかじめ利回りを指定して、
無制限に国債を買い入れます。
今回は、0.25%で指定して買い入れしました。
市場における長期金利の上昇をけん制するときに実施します。
日本銀行は、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」政策で、
金融市場調節によって短期金利と長期金利を操作することをしてます。
で、長期金利の操作は、日銀は長期国債を買い入れることで、
10年物国債(長期金利の基準)の金利を0%程度で推移するよう
操作し、その変動幅の上限を0.25%程度と決めています。
そんな中、
2022年3月28日、
日本銀行は「指し値オペ」を2回も実施しました。
理由は、
欧米などの金利が上昇している影響を受けて、
日本の長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが
0.245%まで上昇したからです。
これを抑えるのが狙いでした。
副作用として、円安ドル高が進み、
1ドル=125円台を付けました。
つまり、
円安になるのは仕方ないが金利は上げさせないぞ!という
ことです。
不動産投資家には、ありがたいことなんですが^ ^
この話、
国債だから、よくわからないですよね?
不動産に当てはまるとよくわかると思います。
もし、例えば、日銀が、利回り10%相当の価格で、日本中の不動産を
無制限に買い入れすると宣言したら、
どうなりますか?
割安な不動産物件=利回りの高い物件は、
日本中から消えます。
なぜなら、不動産価格が確実に上昇して、
利回りは下がるので、その前に我先に日銀に売りますよね?
結果、利回りの低い不動産だけになる^ ^
同じことを、国債でやったのです。
でも、実際に、不動産でそんなこと、やるはず無い。
と思いました?
でも、リーマンショックの時、
アメリカの中央銀行FRBは、
暴落してた住宅ローン担保債券を買いまくった
のです。
コレって、つまり、
住宅ローンになってる物件を買いまくって、
不動産市場を支えたようなものです。
今回わかったことは、
金利は、まだまだ上がらないというか、
上げさせないぞ!という日銀の覚悟です。
感謝。。。
新光来 仮面銀行マンk
黒田哲也
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