◆テリシムライトの使い方(マニュアル)

1   概略
1-1  それで大丈夫ですか?
1-2  シミュレーションのポイント

2   使い方入門(新築アパート:サンプルその0使用)
2-1  購入条件の入力
2-2  シミュレーション条件の入力
2-3  所得税・住民税の計算
2-4  税引き後CF(手取り)の計算
2-5  税引き後CF(手取り)の変化

3   使い方応用(中古アパート:サンプルその1・2使用)
3-1  中古アパート 条件
3-2  中古アパート CF計算
3-3  中古アパート バリューアップ

 

例題

テリシムライトについて例題を用いて説明しましょう(私のHPのサンプル0を参考にしてください)

<例題:新築アパート:サンプル00>

購入条件

テリシムライトは、1枚のExcelのワークシートです

シートは、3つのパートに分かれています

・購入条件
・シミュレーション条件
・シミュレーション結果

です

今回は、購入条件の入力方法について説明します(赤枠の部分です)

【全体】

【購入条件】

購入条件には、物件情報資金計画を入力します

テリシムライトは、自動動計算するセルにはデータが入力できないように、セルに色をつけています。逆に、色のついていないセルはすべて入力しないといけません

例えば、①物件価格は、入力しなくとも②土地+③建物の合計が自動的に計算されて表示されるようになっています

入力するセルとしないセルがあること

が、テリシムライトの使い方の基本ですので覚えておいてください

④表面利回りは、満室想定=ベストな状態の利回りを入力してください。

この値は、同じ物件では、基本的に年数が経っても変えないことがテリシムライトの考え方です

年ごとの変化(下落)は、後で設定する家賃下落率空室率で賃料収入を減額していく仕組みです

敷金、礼金、更新料、広告費については何も考えません。必要ならば、後からテリシムライトとは別にプラス・マイナスしてください

減価償却費の計算

購入条件で大切な情報は、

③建物(の価格)と⑤残耐用年数

です。

この2つの情報は、⑰建物の減価償却費の計算に使われます

ご存知の通り、建物の法定耐用年数は構造によって、以下のように決まっています

新築であれば、建物価格をこの表の年数で割れば、毎年の減価償却費を計算できます

中古の物件はの場合は以下のように考えます

もちろん、テリシムライトは中古の物件のシミュレーションも出来ますが、⑤残耐用年数は電卓などで計算して入力する必要があります

ただし、減価償却費を正しく計算するには

③建物と⑤残耐用年数

の他に

⑨対象年度

の情報も必要になります

 

なぜ、⑨対象年度が必要かというと、テリシムライトは、⑨対象年度が法定耐用年数を超えている場合は、減価償却費を0とする機能を持っているからです

例えば、⑤残法定耐用年数が10年の物件の8年目のシミュレーションをしたい場合、⑨対象年度に8を入力してください。すると、減価償却費が自動的に計算され、⑰減価償却費に数値が現れます

一方、⑨対象年度に12を入れると、⑤残耐用年数10年を超えているので、自動的に⑰減価償却費は0になります

ローンの利息と元利返済額の計算

テリシムライトは、

ローンの利息と元金返済額の
計算をする機能は持っていません

これらの計算は、テリシムライト以外のネットの電卓を用いる必要があります。方法については後述します

よって、⑦年利⑧年数の値の入力はあくまでも条件を忘れないための参考値であると言うことを覚えておいてください

以上が、購入条件の入力の方法でした。次回は、シミュレーション条件について説明します

テリシムライトをすぐに使いたいと言う方は、テリシムライトが私のHPからダウンロードができます。「テリー隊長」「テリシムライト」と検索していだければダウンロードページが見つかると思います。もちろん、登録無し、無料ダウンロードです

本連載で使用するサンプルも掲載しています

使い方については、楽待新聞の連載

失敗を防げ! キホンの
「収支シミュレーション」
(全12回)

も参考にしてください