北国の大家です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。
北海道の花見は今月末以降です。
五分咲きですが、盆栽の富士桜で一足早く桜を楽しんでいます。
1棟目購入までの半年間⑥で終わりのつもりでしたが、書き忘れた事がありました。
このシリーズも今回が最終回です。
先一昨年、1棟目を購入するまでの間の出来事です。
ポータルで物件を探して、現地の物件見学を繰り返していました。
この時の売買仲介業者の対応が、私に取っては
となる事が多々ありました。
今回はそのBEST3をご紹介します。
当時の切り返しなども書くので、何かの参考になれば幸いです!
第3位 外貸し駐車場
築25年の札幌市郊外のアパートです。
現地で業者と合流します。
そのアパートは、全8戸中7人が生保の方でした、満室です。
レントロールでは、5台の車庫が満室になっています!?
早速、業者に質問します!
北国「札幌の生保の方は車を持てません。車庫は外部貸しで、ご近所の方が借りているのですか?」
業者「1台は生保ではない入居者、1台はご近所の法人の借り上げ、残り3台は不明です」
北国「では、残り3台の借主さんを確認して頂けますか?」
業者「3台の借主がオーナーではないか?という疑念ですよね。我々としても、はっきりさせたいのですが、調べても解らないかもしれません・・・。明日お電話差し上げます」
・・・翌日・・・
業者「他の方が買い付けを入れました!」
「今買い付けを入れて頂ければ、北国さんを優先します!どうしますか?」
北国「その前に、3台分の車庫の借主は解りましたか?」
業者「それを問わずに、買いたいという方が現れました。どうしますか?買い付けを入れますか?」
北国「・・・」
■結果
結局、その物件は見送りました(汗)。
このやり取り、皆さんは、どう思いますか?
第2位 入居履歴
複数のアパートであったやりとりです。
現地で業者とお会いした時のことです。
北国「過去の入居率を知りたいです。」
業者「最近管理会社が変わったばかりで、過去の入居状況は解りかねます」
北国「管理会社ではなく、売主さんに聞いて頂ければ解ると思うのですが・・・」
ここで「解りました」と情報を出して下さった方は、約5割です。
半数は最後まで出して頂けませんでした。
一番印象に残ったやり取りです。
札幌郊外で隣町と言っても良いほどのエリアでした。
業者「売主さんは個人です。過去の入居状況は解りません」
北国「私も個人事業で23年間、不動産賃貸業の確定申告をしていますが、申告書に入居者毎の入金状況を確証として添付するので、売主が解らない事はないと思うのですが。しかも申告書は保管義務もありますし・・・」
業者「何と言われても、売主さんは過去の入居状況は解らないと言っています」
北国「・・・」
■結果
過去の入居状況は良くないのかなとは、思いましたが・・・。
皆さんはどう思いますか?
第1位 ボクは見た!
札幌から高速で1時間程度のエリアで、地価はほぼゼロです。
築28年、表面利回り24%、土地400坪、アパート2棟、入居2棟合計で16戸/18戸でした。当時は利回り星人でしたから、魅力的に見えたのですが、境界標が見当たりませんでした。
北国「いくら田舎でも、境界明示でなければ買いません。境界の石はありますか?」
業者「境界明示なら買って頂けるのですね?」
「それと、購入後は私達に管理委託を変更して頂きたいです」
北国「管理委託の前に、境界の石はありますか?」
業者「実は私、今の売主さんが5年前にこの物件を購入した際にも仲介しました。」
5年前、僕は石を見ました!
北国「では、当時の物でも良いので、写真や測量関連の資料はありますか?」
業者「残念ですが、資料は一切ありません、ですが・・・」
5年前、僕は石を見ました!
業者「今は掘っても見つけられないかもしれません。但し、石がある事は僕が保証します!」
「これで買って頂けませんか?」
北国「・・・」
■結果
最寄りの仲介店にヒアリングを掛けました。
聞くところによると、管理会社を変えてから、入居付けが良くなり、16戸/18戸まで来たそうです。変更前の管理会社が、この方の会社だったようです(汗)
私はこの物件を見送ることにしました。
境界明示の話を含めて、皆さんはどう思いますか?
まとめ
今回の話は、私がズブの素人で勉強不足の時期の出来事ですが、初心者でも違和感がある事でした。
重要なのは、よく解らない事や違和感のある事、これは素直に質問することが重要だと思います。私個人の危険なキーワードは「そうですか」です。
解らない事はそのままにするのは危険な事だと強く感じています。皆さんも恐れずに、解らない事は質問されてはと思います!
世界の名言コーナー
「競争」で貧しくなり、「協力」で豊かになる
北国の大家(3年目の新米専業大家) (大汗)
※自分より下だと感じる人を見つけて安心する状態を、心理学では「比較優位」と言います。
私も他者と比較して、会社の格が上か下か、同僚と比較して給料が上か下か、などを気にしながらサラリーマン人生を送ってきました。
この考え方では、最後は孤立して一人になります。
今は、他者に協力することが喜びです。
自分でも効力感や連帯感を得て、与えて受け取って、お互いに感謝できる、そんな状態が幸せではないかなと思うのです。
―以上です―
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