北国の大家です。
いつもコラムをお読み頂き、ありがとうございます。
札幌のススキノと中島公園の中間にある、鴨々川(かもかもがわ)です。
水が汚いです(汗)が、鯉が泳いでいました。
前回は、解らない事はGoogle先生に聞こう!情報は無限大という内容でお伝えしました。
物件見学時の心得
私達の場合は1カ月間の座学の後、OJT(物件の見学など)を始めました。
最初は、地元から高速で1時間以内のエリアで探していましたので、エリアの知識が全くない状態です。
そこで物件の見学時に、売買の仲介業者さんから、色々とヒアリングを重ねる事になりましたが、注意したのは次の通りです。
Google先生に聞けば解る事は聞かない!
Google先生が解らない事だけを聞く!
もちろん無駄を省くと言う意味もありますが、
情弱(情報弱者)
(※この言葉、正直不動産というドラマでも使われていたので、市民権を得たのかと思いました汗)
ではないと、業者に思われることが重要でした。
知識があると業者の言う事が、善意・悪意かなども判断できます。
私達は初めて訪れたエリアの場合は、業者さんにエリア特性を中心にヒアリングしました。
このインプットは、物件購入後の
運営をイメージする
ためです。
運営のイメージが重要だと感じたのは理由があります。
それは・・・
話は会社員時代に遡る
ITエンジニアで一番難しいと感じた作業は、データセンターなどでのシステムの更新です。数十億のアプリの制作よりも難しいと感じました。数百台のサーバー上の新旧システムを一発で切り替える。失敗すると新聞にも載り叩かれる、社会問題になるような切り替えでした。当時の私には、リーダーを務める自信がなかったので、優秀なエンジニアを社内からヘッドハンティングしてリーダーにしました。そのエンジニアは難しい切り替え(システムの更新)を何度やっても、上手に成功させます。私はコツを聞きました。彼の回答は次の通り。
イメトレっす
イメトレ大事っすよー
体育会系も多い会社でした(大汗)。
話を戻して・・・
不動産投資もイメトレが大事だろうと考えました!
運営をイメージする・・・、入居者、入居率、家賃下落、修繕、滞納、クレーム・・・。
その後、この運営のイメージが、事業計画書のインプットになります。
ちなみに、私が楽待相談室で、運営がイメージできるまでは、買わない方が良い!と言っていたのは、この理由からです。
私も新築RCを2棟経験しましたが、新築はイメージが簡単です。
しかし当時の私達が狙うのは、築20年オーバーの中古です。
この頃は、税引前CFの計算などは、暗算で出来ました。
問題は、そこではないのです。
中古物件の運営のイメージには時間が掛かります。
私達の場合、これをスムーズに進められたのは妻の存在です。
一人でイメトレするのに比べて、格段に正確で早くイメトレが出来ました!
これが家族の協力の頼もしい所です!
運営がイメージできれば、迷いなく買い付けを入れられる!
そんな思惑・手順で1棟目を探していました。
楽街相談室で思う事
関連して、楽街相談室を見ていて、質問者の方に聞いて欲しい事があります。
(A物件、B物件の不動産スペックだけを記載して)
「どちらが良いでしょう?」
というのは愚問です、普通は答えられません。
それは、運営をするのは貴方だからです。
私達なら運営できるかもしれない、ある程度のリスクは顕在化しても対処できる自信、経験があり仲間もいる。
しかし、あなたの大家スキルは解らない。
結局、一つの判断基準として
自分が運営した時をイメージできるか?
だと思うのです。
まとめ
繰り返しになりますが、運営がイメージできれば、文書等にアウトプットする事で、事業計画書になる。
イメージできなければ、購入してトラブルに遭遇した際には、失敗事案として記憶されるし、それを契機に不動産投資から撤退するかもしれない。
仮に維持(運営)が難しく損切して売却する物件があっても、運営をイメージして購入した場合、その事案は、失敗ですら成功へ向けた1つの経験になると思うのです。
もし専業大家を目指す方がいれば、一つ言っておきます。
「時間がある」という一点では、イメトレ(想像力)は専業大家が有利かもしれません。
私もそうでしたが、サラリーマン大家の方は、時間の使い方が一つの鍵になると思います!
今回のコラムは如何だったでしょうか?
これから不動産投資を始める方や、初心者の方に、少しでも勇気と情報を届けられたらと、思い書いています。
皆様から、ご意見やご感想など、コメントして頂けると嬉しいです。
―以上です―
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