こんばんは。WINWIN大家です。

 

今月も早いもので残り1日となりました。皆さんは日課はありますか?

以前もコラムに書きましたが、私は20代の頃からほぼ毎日、日経新聞を読んでます。常に読んでおかないと世間の流れに取り残されてしまうのではという強迫観念のようなものがあり、30分~1時間程度を読む時間に使います。

 

また、「賃貸新聞」と「VISION 岡山」という地域経済誌も定期購読してます。賃貸新聞は楽待コラムのように大家の成功事例や賃貸業界の現状分析が勉強になります。VISIONは経営者仲間がたまに登場してて次に会う時のネタになります。さらに岡山の企業情報も掲載されるため、今後の投資戦略情報として重宝してます。例えば、大きな工場が進出とわかると、その予定地あたりのアパート需要が生まれますし、逆に撤退となるとその所在地近辺のアパートは要注意です。

以前他県の方から物件を購入可否の相談があった際に、同じエリアで売りアパートが重なっていた為、ネットで周辺情報を調べてみると、同エリアの大学が数年後に移転する記事がヒットしました。入居者は学生ばかりだったので、そんな物件を掴まされたらかなりのリスクです。

 

「賃貸新聞」と「VISION」はそれを買わないと読めないようなレア記事が多いのですが、日経新聞については「読まないといけないノルマ感は必要なのだろうか」とも思うようにもなりました。Yahoo!ニュースで経済情報はおおよそ手に入るし、「~しなければならない」というジョブは極力排除した方が良いのではないかと思案する今日この頃です。

 

地元ネタもあって失礼しました。それでは本題です。

 

「仲介手数料を値切り、得るもの 失うもの」後編

 

目次

1.仲介手数料を値引く メリット

2.仲介手数料を値引く デメリット  前回ここまで

3.仲介手数料を不動産業者側から値引く心理 ⇓今回ここから

4.まとめ

5.余談「不動産業者側の立場として仲介手数料について思うこと」

 

 

 

3.仲介手数料を不動産業者側から値引く心理

 

【継続客に引き込みたい】

どこが手続きしても仲介料の計算は同じです。したがって「うちに仲介させてもらうと安くしときまっせー」というスタイルであれば、今回の顧客が次に物件探しをするときにはリピートでまた声が掛かるかもしれないという心理にはなります。

ただし、色んな不動産業者とお付き合いしてたら見えてきますが、このような割引サービス提案を自らしてくる不動産業者は各分野のリテラシーが低い傾向があります(勿論、純粋で親切すぎる不動産屋さんも存在します)。ミシュランに載るようなレストランが価格で勝負しないのと同じです。他に売りがないから自ら値引きしてるんじゃないかなと勘ぐってしまいます。

「値引きはいいからもっと有益な情報提供や質の良い仕事をして下さい」って気持ちになってしまうのは私だけでしょうか。

 

【友達、懇意な関係だから】

懇意だと自らサービスしてくれるケースはあると思います。もしくは単純な値引きではなく、お得な情報提供や接待など、色々なケースがあるはずです。

個人的には、食事のお誘いももちろん嬉しいですが、それよりレア物件情報の方がもっと嬉しいです。

 

4.まとめ

 

・仲介料値引きは一元さんはメリットしかないが、継続して物件を買う投資家は今後の物件紹介は後回しにされる可能性がある。

・値引きをすることで、破談になる可能性もある。

・仲介料に上乗せまでして物件を手に入れる強者もいる。

・自ら値引きをアピールする不動産業者は質が悪いことが多い。

仲介手数料は不動産業者からすると利益であり血液。

 

 

5.余談「不動産業者側の立場として仲介料について思うこと」

 

仲介料はご存じの通り(物件価格の3%+6万)×消費税です。※400万以内は割愛

1000万の物件でも1億でも計算式は同じです。そして、不動産業者の仕事も物件価格の大小にかかわらずほぼ一緒なわけで、どうせ同じ仕事をするのなら物件価格は大きい方が確実に嬉しいです。

 

したがって、都市部の取引額の方が大きくなりがちなので、不動産仲介業で生産性を高めるには都会の方が有利と感じます。地方の岡山県でも、倉敷市より岡山市の方が平均物件取引額は大きいです。

もう岡山に慣れ過ぎてしまいましたから、今さら他県に打って出て新たにそのエリアの勉強をする気力はありません。「最初から都会に住んでて、地域に精通すると生産性高かったんじゃないかなぁ」と思ったりすることもあります。ただ、岡山だから自分に合ってたのかもしれないし、高望みはしないことにします。

 

業界あるあるとして、金額が少ない取引の顧客の対応の方が大変だったりします。これは住宅会社の頃から感じてます。高額物件の顧客は成功者が多いわけで、本業が忙しくて不動産売買の細かい説明に構ってられないのです。「結論と結果、有益かどうかだけ教えてくれ」という雰囲気です。少々のミスも心が広くスルーしてくれます。

反面、その成功者にとって許せない失敗を犯してしまいますと、こちらはかなり追い込まれてしまいます。攻撃能力は静かで強力です。相手に効率良くダメージを与えて目的を遂行する能力と知性に長けてます。

 

罵声を浴びせたり胸ぐらを掴んでくるレベルの顧客の攻撃能力は、ある意味低いでしょう。こちらにイニシアチブをわざわざ提供していただけるのですから。

経験談です。

 

ではでは。

 

追伸

物件の値引き交渉をしてもらう際に、その値引き交渉が成立したと同時に不動産業者の仲介手数料も減ることとなります。

コメントにも多くいただけましたが、皆様はさすがわかっていらっしゃると申しますか、相手の立場をしっかり考えていらっしゃる方々ばかりでした。だから、情報が集まっているのだと思います。

ケースバイケースですが、交渉する業者のモチベーション、またその補填についても相手の立場に立って配慮することがWINWIN的な発想です。

自分さえ良ければ的な発想は、次第に相手をされなくなるのが、不動産業界です。