お久しぶりです。土地交換の後に、身内イベントが重なってそのままズルズルとここまで来ました。今回は家賃5万円程の空室ワンルームの転貸借案件について話していきます。

 

 この物件は駅近もあってそれなりに入居があったのですが、コロナ以来流れが変わって空室が増えちゃいました。

 

 そんな時に、転貸希望の業者から申し込みがあったので話を聞くと、

「多くの大家様に納得いただいています。」

「建物ではなく部屋毎に転借しておりサブリースとは違います。」

「契約期間10年の定期借家契約です。」

「転貸した部屋はリノベーションして賃貸するところ、そのリノベーション代金は初期費用としてお支払い願います。」

「転貸中の家賃は空室のままでも保証します。」

「保証家賃は転貸中の家賃の八割五分になりますが、リノベーションして部屋のバリューアップを図って現状より10%程度上げますから。数年ごとに見直しアリです。」

 

 転貸なら家賃を払って当然、わざわざ家賃保証って言わなくてもいいのに。家賃見直しもあるし家賃保証って大げさなと思ったけれど、一部屋なら試しやすい。とりあえず部屋の資料を渡してリノベーションの見積り待ち。10%家賃を上げるために、どんなリノベーションをするのか楽しみです。

 

 1週間ほど後、出来上がったリノベーション案を見ると、押入れを無しにしてその分室内を広くし、ベランダにあった洗濯パンを室内に設置すると言う内容です。分かる気もするけど、やや期待外れ。しかもその代金が100万程。高くない?

 

 これで多くの大家をどう説得しているんだろうとかと尋ねると、

「このリノベーション代金が高過ぎると言う大家さんはそんなにいません。例えばX年の間、空室だった場合と、転貸して家賃保証がある場合と比較すると○○○。」と数字を出して結構ツッコミどころ満載の説明をしてくれました(-_-;)。どう説明してもリノベ代が高過ぎる!

 

 そもそもこの代金はリノベーション代と言うより、転貸中の空室リスクを賄うための初期手数料っぽい。立場が逆の大家サイドからすれば初期手数料の負担が損益分岐点をかなり押し上げます。

 

 一応、業者には「高額なリノベ代も払うんだから、共有部や一応エアコンや給湯器などの設備の修繕は負担してもらえますか?」などとアレコレ訊いてみましたが、無理でした。お互い利益を確保したいよね。

 

 という訳で、他の人ならどうなんだろうと思いつつ、この案件は見送りです。

次回もよろしくお願いします。