前回のコラムでは、ぜひ購入したいという物件は見つけられない中で、新たな金融機関の開拓ができないか、書いてみました。

 

実際、金融機関の支店内で審査をしていただき、どのような反応があるかで、今後の物件購入時に「この金融機関の場合は、この手の物件の相性がいい」という感触が得られればいいかなぁと思っていました。

 

さて、続きです。

 

金融機関の支店のソリューション課の担当者から電話がかかってきました。

 

担当者「土地の形状ですが、旗竿地で西側の私道に2mの接道、東側も私道ですか?」

 

紅「そうです。東側も私道に10mくらい接道していますが、5mくらいの高さの擁壁の上に土地があるんですよ」

 

担当者「西側は私道の持分が6分の一あるんですね。上下水道、ガスもここから接続してるようですね」

 

 

ということで、

スペックは

・横浜私鉄、徒歩10分以内

・約100坪、古家あり

・価格は路線価以下(水面下情報のため、詳細は???)

・私道2m 接道(私道持分アリ)。上下水道、ガスは引き込み済み。

・東側の私道にも接道はしているが擁壁(約5m)があるため、この東側の道路でそのまま建築確認申請は取れない。

・再建築可。ただし、収益物件では、道路の規制もあり、アパートではなく、長屋か?

 

こんな土地でした。

担当者「検討しますので、しばらく時間を下さい」

 

法人、個人の私の情報。物件情報がそろったところで、銀行側も検討いただけることになりました。

 

私としては、接道は弱いけど、再建築の問題もないし、銀行がそれなりの評価をして融資が伸びてほしいと思っていました。そうすれば、新築で長屋の収益物件を建てても、そこそこ回るスペックではないかなぁと。

 

1週間後、担当者から電話が入りました。

 

担当者「紅さんの財務状況は問題ないのですが・・・」

 

(紅こころの声)「あまり良い話ではないなぁ」

 

紅「他には、何か問題ありでしょうか?」

 

担当者「当行の評価では、この土地では評価が出ません。もし新築を建てるとしたら、相当自己資金を入れていただくことになると思います」

 

(紅こころの声)「自己資金をたくさん入れるくらいなら、この土地は買わないなぁ。せっかくだから、他の条件もきいてみようか」

 

紅「そうですか。自己資金2~3割と言われたら、この物件での事業拡大は厳しいですね~

もし、土地の条件が良かったら、土地から新築でどのくらいの条件になるのでしょうか?」

 

担当者「建物が劣化等級2級以上なら、融資期間30年。金利は1~1.5%程度になります」

 

(紅こころの声)「割と良い条件が出そうだな。今度、土地の評価が出そうな物件を見つけたら、検討金融機関のひとつにはなるなぁ」

 

紅「自己資金や上限金額などありますか?」

 

担当者「自己資金は、その時の紅さんの状況に応じてですね。1割は入れてほしいですが。物件の上限はありません。その物件で融資期間内に回る物件なら1億でも2億でも問題ありません」

 

(紅こころの声)「そうは言っても、いろんなバランスがあるし・・・1億以内の新築を企画できないかなぁ」

 

紅「そうですか。では、もっと評価がでそうな物件を探しますので、今後もご検討よろしくお願いいたします」

 

 

ということで、まずは金融機関の開拓まではいきませんでしたが、今後の検討金融機関のひとつにはなりました。

 

また、担当者とメールでやり取りできるようになったので、今後の機動的な物件購入の時には役立ちそうです。

 

まだまだ、ハードルはありますが、物件が買えないときでも何かしていないと落ち着かなくて、新たな金融機関を探してみた話でした。