やっぱり今年も水漏れや孤独死などアレコレあるんですけど、段々と疲れがたまり(ちょっと薄くもなって)、この入居者層はキツイと思う時があります。もう少しクールな物件を持てたら変わるのだろうか?
そんな時にセキ○○○ウス(以下、S社)の営業が来たので賃貸物件見学に行ってみました。こういった新築見学は行っても仕方ないので、このメーカーに限らず、ずっと断ってきたので今回始めてです。
重鉄骨のピカピカ新築物件。見学対応の担当から、ホテルライクに仕上げて差別化を図っていますと言われてお邪魔すると、もうロビーからちょっとしたホテルっぽい。植栽もイイ。ってか、3人も担当要らん!
家賃は65㎡で月額家賃15万円程度(こっちなんて10万円割ってるのに!)。部屋は他に40㎡超があって合計10部屋。法人契約で家賃補助を受ける世帯がターゲット層。部屋は高さが3メートル弱あるので自然と目が上を向いて空間を広く感じます。特注のドアも同様に高く廊下は最小限にして部屋から部屋へと回遊できる間取りです。1F窓には電動シャッターが付いていているが、これ要るかと思いながら償却の話や修繕ポイントを質問。やはりモーター交換のタイミングが気になります。
部屋の間取りはよく工夫しているなと感心。クロスは普通だけど、ホテルライクに見せるべく細やかな演出。テーブルにシャンパンやグラス等の小物はちょっとありきたり?分譲マンションのモデルルームみたいです。そして植栽もイイ!
そんな小物たちを脳内空間で取り除いて生活溢れる荷物に替えて行き、どんな人が住むのか、実際住んでみたらどんな問題が起こりそうかと想像してみます。入居者は夫婦2人(もしかしたら幼い子供1人も)ぐらいで家賃補助が出るのが前提の上場企業勤務のイメージ。キッチンが窮屈と言うぐらいで何かクレーム少な目の入居者層? いいかもしれない。
しかし見学担当に尋ねると、土地建物で表面利回り4%程度との回答。購入するには敷居が高い。敷地は100坪超で、この辺りは坪120万円程なので敷地だけで1.2億円超、建築費と合計すれば数億か。オーナーは相続対策で土地から購入らしいけど、本当、良く買えるなあと思います(細かい話、植栽の手入れに毎年数十万円は無理だな。)。思えば一人でぶらっと来たのは自分だけで、他の見学者、定年退職後っぽい身ぎれいにした夫婦でした。
ここまでグレード高めると入居者層は当然変わるだろうけど、とても単体では投資対象になりません。そういや以前、こっちが高過ぎると見送った土地を、S社が高値で買ったときがありました。そのときは売れずにいたので困っているだろうと思っていたけど、いつの間にか誰かが買って(買わして?)その土地にS社がマンションを建設中。このエリア、少し歩けば同社のマンションに当たるぐらいの数になっています。もう棲み分けができつつあると今更、実感しました。
加えて、この物件の部屋や共有部の建具や備品は、見学担当が言うには別注のモノが多くS社の管理対応にお任せするのがいいと思わざるを得ません。囲い込みしっかりしているわ。
入居者層をどう変えて行くかのヒントを得に見学に行ったものの、エリア内の棲み分けを実感して帰って来ました。今後の課題がまた一つ。
次回もよろしくお願いします。
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