今日は、成功する大家さんはこういう人!っていう、お話です。

個人的な統計で申し訳ないのですが、専業大家さんって、私の経験上、普通の人の割合よりも、性格の悪い人が多いと個人的に最近結論が出つつあります。

特に、2代目の専業大家さん。

過去に普通の仕事もしたことが無く、生まれたときから大家業を親がやっていて、その親の大家業で稼いだお金で育ち、不動産業以外のサラリーマン的な仕事をしたこととが無く(あったとしても趣味程度)、その資産を相続などで引き継いだ専業大家さん。

この層の方々は、中には逆に普通の人に比べて「超」優しいタイプの人もいるんですが、超優しいか、全体的に性格が悪いか・・・の2パターンだけ。

普通の人っていうのが、とても少ない。

で、ナゼに性格が悪くなるかというと、大家業って性格が悪い人ほど、儲かる仕組みなんですよね。

入居者は一般的には大家よりも立場が低く、

大家さんが何かと強気に出ていく方が、全体的に儲かる

逆に、入居者に優しくすると、儲からない・・・というシビアな世界。

よって、性格の悪い人ってのが、専業大家さんだと成功するし、さらに性格の悪い専業大家の子供の、2代目専業大家さんは、高確率で性格が悪い。

ナゼに、最近こんな事を書いているかというと、都内中心部の取引先の社長様たちから

不動産賃料の値上げのお願い通知がきたんだけど、どうしよう・・・」

みたいな話が各方面で出ていて、私の元に「助けて!!」っていうご連絡がいろいろ来るんです。

(残念ながら、逆に追い出しだったり、賃料値上をかなり滅茶にやる交渉も対応していますが・・・。不動産屋さんって天使悪魔の両方の味方なんです。

ともかく、こういう賃料値上げに関するトラブルが、2018年頃から急に増えていて、すごく多いです。

対処法の第一段階は

そんなに値上げしたいなら正式に賃料値上げや立ち退き裁判しろ!

って、内容証明郵便で返信すると、大家の半数ぐらいは、値上げ要請を取り下げてくれます。

次に、コストを抑えたい、ケチな専業大家から家庭裁判所に調停に呼ばれることがあるのですが、それも当社の取引先には、ゼロ回答を推奨。

すると、調停ゼロ回答で半数はあきらめて、その半数ぐらいが実際に裁判になります(全体の1/4が裁判まで行く感じ。ケチな大家はだいたいがココで簡易裁判。)。

そこからは、弁護士さんの出番なのですが、MARCH以上の大学を出ているような、ある程度お勉強ができるタイプの取引先の社長様には、賃料が10万円とかの案件の場合、本人訴訟で受けましょうって言ってます。訴訟の対応って、受ける側だと、相手の訴状に、ひとつひとつ反論した文章を出すだけですので。

賃料50万とか100万円の事業用物件の場合には、基本的には弁護士さんのご登場。けど、なかなかうまく解決できる弁護士って少ないんですよね。

で、元々の専業大家さんは性格が悪い・・・っていう話ですが、賃料5万とか10万円程度の物件で、値上げで揉めるのが、ほぼ全員、個人の専業大家さん。

ビル1棟もっている程度の専業大家さんで、高確率で2代目専業大家さん。ビルは昭和40年代~昭和63年頃までに建てられた古いビルで、親の代で建てたワンオーナー専業2代目大家さん。

賃料50万、100万とかの事業用物件だと、大家さんも普通の会社なので、ちゃんと反論すると、普通は黙ってくれるのですが、5万とか10万円の家賃の都内物件の場合は、大家さんが一般常識が通じない相手がとっても多い。

このトラブルが2018年頃から都内中心部で増えている理由は、都心部の不動産価格の大幅上昇。

2010年頃と比較して、体感的には3~5倍ぐらいに都心中心部の物件は値段が上がっています。

そのため、大家さんとしては、賃料を2倍とかにしたいところですが、現実的には2割、3割値上げが限界。

けど、その2割、3割の値上げっていうのも、基本的には裁判をしてもなかなか勝ち取れません(仮に勝ち取っても、賃料5万や10万の物件だと、基本的に弁護士費用倒れ)。

そのため、基本的にはワンチャン嫌がらせのために、値上げをしつこく迫る・・・値上げが通ればラッキー!

または、値上げを迫って、勝手に出て行ってくれたら、ラッキー!

出て行ってくれれば、値上げした新賃料の入居者を入れる・・・という手法が多い模様。

あと、都心だとそもそも、ビルの建て替えで、入居者に追い出し補償金を払いたくないために、長期的にずっと値上げを迫って、追い出す・・・などもよく見かけます(賃料の安い物件で訴訟まで行くのは毎回このパターン。疑似追い出し交渉パターン。)。

追い出しなどは、法律に則って、弁護士などを使って、マジメに対応するとすごくコストがかかりますが、性格が悪い人ほど、個人で入居者に無茶を言うので、安く追い出しが出来ます。

親の代から、ずっとそういうのを見て育ち、それが専業大家として2代目になると、それがさらに加速します。

楽街コラムを書くような大家さんは社会性があるので、こういった方は少ないと思いますが、世の中に潜んでいる、隠れた地主様達は絶対に表の世界に出てきません。けど、性格が悪い人が本当に多い。自分が性格が悪いことを認識しているのか、絶対に表に出てこないんですよね。

で、本日の学びポイント。

性格の悪い人って、大家業に向いている。

ただし、入居者にだけ性格を悪く・・・。取引のある不動産屋さんや、メンテナンスをしてくれる出入り業者様には、超いい人

そんな、二重人格を演じられる人が、大家業に向いている方

ただの「いい人」は、大家業に向いていない・・・。

そんなことを、最近よく感じる不動たたみでした。