前回は、物件が買えない中で金融機関の開拓をしている話を書きました。常に何かしていないと時間の無駄になる気がして、やれることをやっているという感じでしょうか。

 

さて、ちょっと思い出した話があるので書いてみます。

初めて築古のアパートを買った頃の話です。

 

経験が浅いころだったので入居者審査も甘かったとは思いますが、このあと、滞納が続くこの入居者はいたって普通な感じでした。

 

公共性の強い会社に正社員で勤めていて、30歳前後だった記憶です。

 

入居して1年くらいしてから、滞納が始まりました。

とは言っても、家賃は家賃保証会社が管理会社に振り込んでいたので、大家の私としては気が付いていませんでした。

後から聞いたのですが、だんだん支払いが遅くなり数日遅れが1か月遅れになり、徐々に払えなくなっていったようでした。

 

 

ある日、管理会社から連絡がありました。まだ、この築古アパートの入居者は全体的に安定しているとは言い難い状況だったので、悪い予感しかしません。

 

管理会社「〇〇号室のAさんですが、家賃の滞納が続いたため、大家さんへの入金ができなくなりました」

 

えっ、どういうこと。

 

滞納の不安を取り除くために、家賃保証会社に入っているんじゃなかったっけ?

 

紅「入居者が滞納しても、保証会社から入金されるのではないんですかぁ?」

 

管理会社「ちょっと、滞納が続いているので保証会社の判断で、入居者を訴えることになりました。裁判で強制退去を争うには、大家さんに家賃を払えないことになっています」

 

(紅こころの声)「???こういう時のための家賃保証会社ではないの?入居者が滞納して大家に家賃が払われないのでは、何のために家賃保証会社を通しているかわかわらないなぁ」

 

管理会社「あ、不信に思われたようですが、裁判で勝訴するためには、大家さんに家賃が払われていないことが重要になります。メドとして3か月以上、支払われていないことが証明できないと強制退去の理由にならないんですよ。そのため、保証会社から大家さんへの支払いはしばらく停止します」

 

えっ、そりゃ困るなぁ。ローンの支払いもあるし・・・

 

とはいっても、このまま滞納が続いても困るので、裁判もしかたないか。

 

管理会社「裁判に進むためには、大家さん手続きが必要になります。必要書類を送付するので、記名、押印などお願いします」

 

(紅こころの声)「ということは、住所とか名前とか書くことになるんだよなぁ。あんまり自宅の住所とか書くのはイヤなんだけど、しかたないか」

 

 

ということで、管理会社の言う通り、裁判に進んでいただくことにしました。

ただ、ここからもなかなか想定通り進みません。

 

私としても、初めての経験で不安しかありません。

 

ホントに、裁判で勝てるのか?

家賃保証会社からも家賃が支払われないのは、いつまで続くのか?

自宅の住所など書くと、入居者から自宅に何か悪いことをされないか?

 

未経験のことは、やっぱり不安になりますよね~

今日はここまでにしますが、

今回は一連の滞納から、解決までの大家の心の声も含め、シリーズで書いてみることにします。