~このコラムは踊り場から次のステージを目指す6年生大家が、不動産に取り組む姿を記した実践コラムです~

 

皆さん、こんばんは~

ジュニアです。

 

<角度が変えられるシャワーハンガー>

<メチャクチャ良かったです>

 

前回のコラムでは、試験的に短いコラムにしてみました。

そのことも併せて書いたことで、コラムの長さなどについて多くのコメントをいただき、大変参考になりました。

コメントをいただいた皆さん

ありがとうございました!

 

私なりの結論としては、「自分のスタイルで書く」ということです。

更に読みやすく、更に有益なコラムをお届けできるよう、頑張っていきたいと思います。

 

さて今回のコラムは、火災保険の保険金請求についてです。

自宅の浴室乾燥機が壊れ、電源が入らなくなったため修理をしましたが、修理費用は火災保険で支払われるでしょうか?

そのプロセスと結果をコラムにてお届けします。

 

今回の構成は以下のとおりです。

 

1.自宅の火災保険

2.故障の原因

3.約款を確認

4.保険金請求

5.保険会社の判断

6.最後に

 

それでは本題に入ります。

 

1.自宅の火災保険

まずは自宅に掛けている火災保険の契約内容です。

古い保険なので細かい内容は省略しますが、フルカバー+臨時費用で35年の長期一括払い、「類焼損害」と「電気的機械的事故」の特約、さらに「地震保険」を付けています。

やはり自宅の火災保険には「コスト」とか「コスパ」とか言う概念がありませんね。

今から9年ほど前に契約しましたが、当時は長期一括払いは36年まで加入が出来ました。

 

今回は故障ですから「電気的・機械的事故特約」の対象になるかどうかを確認します。

 

 

2.故障の原因

原因は分かりませんが、ある日突然、浴室乾燥機のリモコンの電源が入らなくりました。

築9年なので経年劣化の可能性もありますが、まずはメーカーのフリーダイヤルに電話して修理を依頼。

この時点では直るかどうかも分かりませんが、出張の費用が掛かること、更に修理が可能であれば修理費用が掛かることを教えてくれました。

 

4~5日後、修理業者が確認してくれたところ「温度ヒューズ切れ」が原因で、修理費用約2万円。

 

ヒューズって元々切れるモノなのです。

消耗品は補償の対象外であることは知っていたので、ヒューズが補償の対象となるかどうか微妙なところです。

 

 

3.約款を確認

ワタクシ、保険会社に勤めていますのでその道のプロです。

プロですが全て補償内容を記憶しているわけではありませんので、確認をしてから保険金請求をします。

 

実は1年ほど前に破汚損で保険金請求し保険金を受け取っていますが、その時の支払い担当者は元部下でした。

今回も恐らく同じ担当者が対応してくれます。

 

「そんなことも知らずに請求してきたの??」

 

などと思われるのも恥ずかしいので、HPにて約款を確認しました。

数年の間に火災保険は何度も改定をしていますので、まずは自分の契約の約款を探します。

PDFの約款を開いたら、電気的機械的事故特約のページを開きます。

まずは、保険金を支払う場合を確認。

「不測かつ突発的な外来の事故に直接起因しない電気的事故または機械的事故によってこの特約の保険の対象に生じた損害に対して」保険金が支払われると、あります。

いわゆる故障ですね。

ここはクリア!

 

次に保険金が支払われない場合を確認すると、ありました。

消耗部品(注3)および付属部品の交換」には保険金は支払われないとあります。

ここで(注3)を確認すると

「(注3) 消耗部品
      乾電池、充電電池、電球、替刃、針をいいます。」

この「」がくせ者です。

温度ヒューズはこれに含まれるのかどうか?

それは確認しないと分かりませんが、それ以外の項目では保険金支払い対象とならない条文は見当たりません。

イケる、、、かな?

 

 

4.保険金請求

保険金請求はフリーダイヤルやHPからのネット経由でも可能ですが、私はLINE請求がおすすめです。

写メ、ファイルも添付できるし、担当者と直接チャットでやり取りできるので非常に便利です。

 

証券番号など、必要事項を入力した後で事故状況などを入力します。

 

いつでも手続きができるし、回線が込み合うこともありません。

さて、保険会社からの回答は?

 

 

5.保険会社の判断

上記の入力が週末、翌週月曜日の九時半に担当者からの返信が入りました。

 

自己負担額(免責金額)1万円は差し引かれますが、無事に保険金が支払われるようです(嬉)

当時は臨時費用も支払保険金の30%ですから、

(20,996ー10,000)×1.3=14,294円

が支払われるはず!

これから必要書類を整えます!!

 

(注)補償内容は保険会社や加入時期によって違いますので、ご注意ください。

 

6.最後に

当然ですが、一般的なお客さまなら約款など確認する必要はありませんよ。

フツーにそのまま問い合わせるなり、請求するなりしてください。

ただ、保険に詳しくなりたい、保険に強い大家になりたい方は、このような形で経験値を積んでいただくのがお勧めです。

 

実際に、保険会社の担当者もこのようなプロセスで確認をしながら保険金支払いをしています。

今回はシンプルな事案ですが、火災、風災、水災などでの保険金支払いの場合は、これらの作業に加えて見積書の内容についてのチェックに時間が掛かります。

作業箇所、作業内容や単価が適正かどうかをすべてチェックします。

見積書の内訳が不明確だったり、写真が損傷個所を全て網羅していなかったりすると再度手配をしますので時間がかかります。

この辺りもスムーズな保険金支払いには重要ですから、知っていて損はないと思います。

 

 

まあ、火災保険のお世話にならないことが、一番ですけどね。

 

 

今回のコラムは、いかがでしたでしょうか。

これから不動産を始める皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

また、簡単でも構いませんので、皆さんからの感想、ご意見のコメントをいただけたら嬉しく思います。