みなさん、こんにちは
この土、日はひたすらDIYに取り組んでいたものぐさ大家です
ちょっとずつ進むのは嬉しいですが、ちょっとずつしか進まないので焦ります<自分の不器用さがつらいです。。。
さて、前回コラム「不動産投資は何歳から始めるべきなのか」の続きです(前回コラムをまだお読みでない場合、できればそちらを読んでからお読み頂ければありがたいです)
40歳代で始めた私の後悔
40代半ばで不動産投資を始めた私の場合、「もう少し早く始めておけばよかった~」と当時も今も痛切に思っています
前回コラムで書いた通り、不動産投資は時間を味方につける投資なので、もっと早く始めていれば、80歳での融資の壁に限らず、全体的に時間的余裕をもって取り組めたなと思います
そういう意味では、最近、リアルの大家会やツイッターといったウェブ上のつながりでもよく出会う、20歳代といったとても若くで不動産投資を始めた人や、不動産投資に興味を持っている皆さんは、純粋にすごいなと思いす。なにせ、その頃の自分を振り返ると、ひたすらサラリーマン仕事と夜の宴席に打ち込んでいて、投資なんてまったく考えてもしませんでしたから
ただ、だからといって「始めるならば若ければ若いほどよい」とはあまり思っていませんし、20歳代の自分の子どもたちには一切勧めていません
不動産投資だけに絞れば良いかもしれない
前回書いた通り、不動産投資を進めるということだけに絞れば、始めるのは若ければ若いほど有利だと思います
人を見る目といった面で、若いことによる経験値の低さというマイナス点はあるかもしれませんが、人を見る目がない人はトシを重ねてもあまり変わらない気もします
何より、 “今時の若者” は常に “ちょっと前の若者” より進化していると個人的には思っているので、その点はあまり懸念していません<個人的意見ですが「今時の若者は~」というフレーズを言うのって、だいたいが”できの悪い上司”と相場が決まっていて、できる人はいくら偉くなっても、そんなこと言わないもんです
そんなことよりも気になるのは、安易に「二足の草鞋(わらじ)」をはくことによって、本業と副業のどちらもが中途半端になるのではという点です
本業と副業を両方やるのは簡単ではない
かれこれ7年ほど、本業のサラリーマン業と副業の不動産賃貸業(あえて不動産投資とは言いません)とを両方やってきましたが、正直、そんなに楽なものではありません
区分マンション投資ですべて業者さんにお任せ――といったスタイルであれば、そんなに大変ではないかもしれませんが、副業の不動産でもそれなりに結果を残そうと思うと、かなりの時間と労力を費やすことになります
あまり器用ではない私の場合、「コラムニストに書け」で話した通り、それまでの趣味をばっさりやめて、本業と不動産との二つに絞るしかありませんでした
今では「不動産は趣味です♪」と言えますし、半ば本音でもありますが、正直言って始めたばかりのころはそれなりにストレスを感じていました
副業との掛け持ちを、仕事を覚える時期にできるのか
それでもなんとかなったのは、始めた時期が40歳代半ばで、入社20年以上とある程度スキルを積み、手の抜き方や組織内での立ち回り方を覚えていたからだと思います
それまでに比べれば割とヒマな部署にいたという部分も大きかったのでしょう
しかし、我が身を振り返って、20歳代の頃に不動産投資に手を出していたらと思うと、到底やっていけたとは思えません
自分が何者かがわからないうちに、他のことに手を出すことのリスク
本業にしろ、副業にしろ、始めたばかりの頃はピヨピヨのひよこちゃんです
様々なことを覚えるのに必死です
このピヨピヨ時期がどの程度続くのかは、仕事内容や属人的な部分に関わるので一概に言えませんが、あまり器用でない私の場合、5年やそこらではまだまだヒヨコ状態だったかなと思っています
実際、私の本業(今は少し離れていますが、割と専門職な仕事です)の場合、一応仕事がこなせる程度にはすぐになれますが、本当の意味で“プロ”と呼ばれるレベルに達し、仕事のおもしろさを実感するには最低でも6年ぐらいはかかると思います(なので、いわゆる「本店営業部」的な部署に配属されるには6、7年かかります)
そして「こいつ、なかなかにできるな」とライバル社や取引先から一目置かれる存在にまでなるには、通算10年ぐらいはかかるはずです<私は20年近く現場をやって、最後までそうなれませんでしたが
不動産投資にしても、多少の利益を出せる程度であればそれほど時間はかからないと思いますが、専業でやっていけるぐらいの知識量や経験値を得るには、数年を費やす必要があるでしょう<私自身、まだまだ初心者だと思っています
大卒で就職したとすると、20歳代だと社会に出て7、8年ぐらいでしょう
多くの人がまだまだ本業では発展途上の段階ではないかと思います
そんな段階で、成功するにはある程度の勉強が必要な不動産投資を始めるのは、かなり負荷が重いのではと危惧されます
片手間での不動産投資は大変
「サラリーマンを数年やってみたけど、全然おもしろくないし、やりがいも感じないから不動産投資をやるんだ」「不動産投資で成功してこんな職場からは脱出してやる」などと、本業を完全に捨てて不動産投資に取り組むのであれば、それはそれでありかなと思います
しかし、「不動産投資やってみようと思うんですけど」「初心者でうまくいかないんですがどうすればいいですか」などと聞いてくるサラリーマンさんの多くは、不動産投資にそこまで入れ込んでいるわけではなく「あわよくば副収入が得られるのでは」といった考えの方が多い印象です
あくまでもサラリーマンという本業は残しつつ、片手間で不動産投資をやろうという方が大多数なのでしょう
私自身は、そういった「片手間でやる不動産投資」がいけないとはまったく思いません
それなりにDIYなどをしているとはいえ、私自身、あくまでも不動産投資は「片手間」に過ぎません
不動産投資のキャッシュフローが給与収入を大幅に上回った今でも、仕事のメーンがサラリーマン稼業なのは変わっていません
そんな状況下でもなんとか不動産投資をやってこられたのは、本業を20年以上続ける中で、ある程度余裕を持てていたからに尽きます
仕事を覚える段階で新たなことができますか? 中途半端になりませんか??
20歳代で不動産投資を始めることのリスクは、仕事(本業)を覚える時期で、一番熱中できるであろう時に、その熱意が分散してしまうことです
そして、「副業にも力をいれていたから本業で成績が残せていないのは仕方ない」「本業が忙しくて不動産投資に全力を注げなかった」などと、自分に言い訳をしてしまわないでしょうか
特に、せっかく「この仕事をしよう」と決めて就いたのに、本当の意味でのおもしろみややりがいを見いだせないまま、早々に諦めて不動産投資という次善の策に走ってしまうのは、なんとももったいないことではと思います
本業をとことんやれば得られたかもしれないやりがいやおもしろみを見逃してしまうことに加え、不動産投資もどこか中途半端になってしまうのは、本当にもったいないことです
必ずしも20歳代で不動産投資を始めることがいけないというわけではないですが、その若さで本業をやりつつ、副業にも取り組むのはかなり大変だろうと懸念するのです
というのは、不動産の飲み会に行くと「本業と両方やるのはきつくて」という愚痴をちょくちょく耳にするからです
そんなとき、あまり口にはしませんが、「そんなに無理してまで不動産投資をやらないといけないの??」と思ってしまいます
周囲で若くで始めて、うまくいっている人を見ると「早く始めないと」と焦るかもしれませんが、いつ始めるのがベストなのは、人それぞれなので一概には言えません
今うまくいっているように見えても、それが本当にその人にとってよいのかどうかなんてわからないでしょう
本業の本当のおもしろみを知らない段階で不動産投資に走り、本来であれば味わえたであろうことを経験できずに終わるかもしれません
30歳代で始めても全然遅くない
私自身が40歳代という中年ど真ん中で始めたからかもしれませんが、不動産投資を始めるのは30歳代半ばでも全然遅くないと思っています
30歳代半ばとなれば、本業のおもしろさもわかっているでしょうし、多少は手の抜きかたも身についているでしょう
一定の属性を得て、人によりけりですが預貯金も貯まっているかもしれません
結局のところ、無理して少しでも早く始めるべきということではなく、自分にとって一番良い時期に始めのが良いのはと思います
若くして頑張っている人には水を差すようなコラムかもしれませんが、無理しすぎて中途半端になるのだけは避けてほしいなと、老婆心から書かせてもらいました
本日も駄文、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました
(途中、下書きのつもりだったのが1時間あまりにわたって誤って公開になっていたようです。途中段階で読まれた方にはまとまっていない文章ですいませんでした)
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